次の日
いつの間にか瑞樹はそのまま寝てしまっていたようだった。慌てて携帯を手に取り開く。メールが3件来ていた。
二つはサイトから・・・一つは慶太からだった。その慶太からのメールを開く。
慶太『無事に成功したわよ。今はまだ麻酔が効いててぐっすり眠ってる。だからまずは安心してね。とりあえず今日は私がここに泊まって緒方さんの面倒を見るから黒澤さんは明日にでも来てくれるかしら?あと、緒方さんのご両親の所にも連絡できるかしら?きっと心配してると思うの。じゃあよろしくね』
瑞樹「・・・良かった・・・」
まずは安心した様子で一息ついた。そしてベッドから出る。部屋から使用人を呼んだ。
男 「お呼びでしょうか?お嬢様」
瑞樹「今日はちょっと急用があるの。今日は学校を休むわ」
男 「かしこ参りました」
瑞樹「あと新島茜って言う私と同じクラスメイトのところに車で寄ってもらえるかしら」
男 「かしこ参りました」
そう言って捌けて行った。
瑞樹「・・・とりあえず・・・準備っと」
クローゼットを開けて着替える。そしてふと思った。
瑞樹「・・・そういえば私・・・一回も緒方のご両親を見たことがないわ・・・ゆういつ会ったのがあの・・・」
思い出すは・・・都野三咲の顔だった。
瑞樹「・・・・・・・・・・・・とりあえず行って見ないことにはわからないわね」
着替えを終えると部屋を後にした。
瑞樹「準備は良くて?」
玄関のホールまで来ると使用人がドアの前で待っていた。
男 「ええ。出来ております」
瑞樹「なら出かけるわよ」
男 「かしこ参りました」
するとどこからこんな数の人が出てきたんだ?!って思うぐらいの数のメイドが玄関にピシッと並んだ。
『行ってらっしゃいませ!!!』
瑞樹「・・・もうちょっとボリューム下げなさいよ。毎度毎度・・・」
屋敷を後にした。
道成に進んで茜の家に着いた。
瑞樹「ここで待ってなさい」
男 「かしこ参りました」
車を出てインターフォンを押した。
ガチャ
??『・・・・・・』
瑞樹「あの〜その・・・茜さん、いらっしゃいますでしょうか?」
??『・・・なんの用』
声の主は茜だった。
瑞樹「迎えに来たの。裕一の手術が上手く行ったわ」
茜 『・・・そう』
瑞樹「今から病院に行こうと思うの。だから新島さんも一緒に」
茜 『私は行かないわ』
瑞樹「・・・え?!」
茜 『なんで私があんたなんかと一緒に裕一のお見舞いに行かないといけないの?あんた・・・馬鹿じゃない?』
ガチャリ
それを最後に茜の声は聞こえなくなった。
瑞樹「・・・・・・・・・・・」
男 「お嬢様、なにかおありで?」
瑞樹「なんでもないわ・・・じゃあ次は緒方の家に行ってくれるかしら」
男 「え・・・でも・・・」
瑞樹「行ってくれるかしら」
男 「・・・・・・わかりました。失礼しました」
そう言って車が発進した。
瑞樹「・・・・・・・・・・」
茜 「・・・・・・・・・」
母 「茜!!いつまでそうしてるつもり?早く準備なさい!」
茜 「・・・・・・・・・」