小説『魔法少女リリカルなのは〜ちょっと変わった魔導師達の物語〜』
作者:早乙女雄哉(小説家になろう版マイページ)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第13話:買い出しパニック


 アグスタ事件とその後のゴタゴタから数日が過ぎたとある日。機動六課のフォワードメンバーの一人である氷雨トーリは、ちょっと意外な任務を請け負っていた。
 ロビーに出てきた彼の服装は、いつもの訓練服でも、管理局の制服でもなく、普通の私服。紺のジーパンにロングシャツ、その上に黒の薄手ジャケットという、普通にどこかへお出かけをするような格好である。

「ん、トーリ、どこかに出かけるのか?」
「あ、ダンプさん。まぁ、出かけると言えばそうですね」

 たまたまロビーであったダンプに、苦笑混じりの表情で答えるトーリ。その表情に疑問を持ったダンプは、更に問うてみようとしたが………

「食堂の料理長の任務で、食料が足りなくなってきたから、緊急で集めてきて欲しい、って事らしいですよ?」
「なるほど………でも、そう言うのはロングアーチのスタッフがやる事じゃないか?」
「なんか、ロングアーチのあっちで忙しいみたいで、なかなか人員が割けないみたいなんですよ。それで、自分にお鉢が回ってきて、って事です。ダンプさんも行きますか?」
「いや、私は遠慮しておこう。まだ片付けていない書類もあるし、それに、今日はスターズの教導を見る予定になっているからな」

 トーリの誘いをやんわりと断るダンプ。そうですか、とトーリは納得してから、一礼してその場を去る。その去り際に、ダンプからちょっとしたお願い―――とあるパン屋のクロワッサンを買ってきて欲しいと頼まれ、苦笑してしまった事は、また別の話。
 そんな感じでダンプと分かれたトーリだったが、彼にはもう一つの目的があった。その目的を頭の片隅で考えながら、彼は自分の右肩を軽くさする。
 そう、今回のちょっと特別な任務とは全く別の『私的な都合』。それは、昨日の訓練の時、アヤネに直接言われたことである。
 一時期同じ部隊にいたトーリとアヤネは、ヴァイスを加えての先輩後輩組であり、かなり仲の良いチームだった。それ故、アヤネのトーリに対する指摘はかなり容赦なく、昨日の夜間訓練での模擬戦―――ティアナ&スバル&トーリVSアヤネ&なのはである―――で、トーリがアヤネに言われたのだ。一度大きな病院に行け、と。
 何が何だか分からないうちにトーリは半ば強制的に頷き、ちょうどもらえた一日休暇を利用して、こうやってクラナガンに足を運んで病院に行こうという事である。

「あれ、トーリ君も今から?」

 不意に後ろから声を掛けられた。振り向くと、そこには私服姿のエリオとキャロを連れたフェイトという、六課ハラオウン家が揃っていた。どうやら、この二人も今からお出かけ………もとい、デートに出かけるようだった。
 なるほど、年の割にませてるなとか思いながら、トーリはちょっとだけにやけながら二人のことを見てから、彼らのほうを向いてひらひらと手のひらと振りながら背中を向けて言った。

「二人とも〜。二人で楽しむのはいいが、間違いはおかすなよ〜?」
「「やりませんよ!!」」

 真っ赤な顔をしてそういう二人に向けて、トーリは今までで最大級の悪戯心満載の笑顔を向け、そのまま六課を後にした。



―――首都クラナガン・中央総合病院

 そこの待合室で、トーリは珍しく意気消沈していた。それもそのはずである。先ほど医師からの精密検査の結果が言い渡されたのだが、その結果が思いもよらない結果だったのだ。

「右肩に炎症、ねぇ。当分ジャイロは封印か」

 そんな事を言いながら、彼は右肩をゆっくり回し………途中で苦い表情をしてとめた。やはり、軽く回すだけでもピリッとした違和感が走る。これはかなりやばいかなぁ、とか思いながら、トーリは渡された痛み止めをカバンの中に入れてから病院を後にした。
 病院を出て、各種業務そうスーパーを回って食料を回収している間も、トーリはこの後のことを考えていた。ジャイロが使えなければ、強固なシールドを持つ三型の相手は厳しくなるし、今日のようにデバイスを持っていないときにガジェットが現れてしまった場合の対処が厳しくなる。つまるところ、新しい対処法を見つけなければならないということだ。

「魔力弾を投げれないなら蹴ってみるか、って、そんな簡単にできれば楽なんだがなぁ」

 そんな風に薄ら笑いを浮かべながら言うトーリは、頼まれた全食材の回収を終了させ、転送ポートで六課に転送すると、近くの広場についてから休憩しつつ、一度はやてに連絡。終わらせたことを連絡すると、今日はそのまま一日休暇に入ってよいと言われる。他のフォワードに悪いです、と言うと、他のメンバーも休暇やから問題ない、見事なまでに切り替えされ、一方的に通信を切られる。
 その場に呆然として突っ立つトーリ。彼の周りを通る子どもがおもしろがって近寄ってくるが、それを連れの母親が「見ちゃいけません」と言って制す。あぁ、悲しいかな。

「………どないせいっちゅうねん」

 訳の分からない方言が彼の口から飛び出し、その場ではぁとかなり大きなため息をつく。そして、その場からゆっくりとあてもなく歩き出そうとしたとき………。

「………あ」
「………お?」
「………はい?」
「………あれま?」

 ちょうどその広場のど真ん中。大きな噴水のある公園の中心に、相まみえてはならないだろう者達が集結してしまった。一人は、もちろん氷雨トーリ。しかし、残りの三人が問題だった。
 左目を長い前髪で隠した青年。トーリはその青年に見覚えがあった。何せ、夜にとはいえ、一度戦っているのだ。前回会ったときはバリアジャケット姿だったが、今回は黒のロングシャツにジーンズといういたって庶民的な服装をしている青年―――クロウ=バルチスクは、トーリの驚きに溢れた表情を見てから、右手を軽く挙げた。

「よっ、元気そうだな氷雨」
「アンタ、何でここに?」

 いつでも突撃できるような態勢を取るトーリに対して、両手を出して「どうどう、別に今日は暴れに来たんじゃないから」と端から見ればふざけながら言っているようにしか見えない表情で彼に言う。その言葉が、彼の瞳を見てウソじゃないと判断したトーリは、突撃態勢を引くとその場で彼を睨む。

「何でお前が、と言うか、お前らがいるんだよ」
「それはね〜、カノンが遊びに行きたいって言ったら、クロウがついてきてくれたの〜」

 子どものように可愛らしげに言うのは、いつの間にかトーリの左腕に自分の腕を絡めているプラチナブロンドのロングヘアーの少女。トーリは、この娘も見覚えがあった。彼女の腕をやんわりと払いながら、彼はゆっくりと記憶の海から記憶を引っ張り出す。ややあって思い出したのは、リニアレール事件の時、自分を上から狙撃してきた少女だった。

「えっと、確かお前は………」
「うん、私はカノン=レイナード。よろしくね、トーリお兄ちゃん!」

 そんな風に言うカノンは、来ている水色のワンピースを揺らして年相応の笑顔を彼に向ける。お兄ちゃんてな、と苦笑いを浮かべながら何か言おうとするトーリだが、それを言う前に早く彼の腕に絡み付いていたカノンを引き剥がす少女の姿があった。真紅の髪に同じ色の瞳。まるで炎髪灼眼とでも言うかのような、真っ赤な少女だった。

「すみません氷雨さん。この娘、カノンったら、どうやらあなたに懐いてしまった様で」
「それは良いんですが、あなたは?」

 あら失礼、そういって少女は、履いている花柄のマキシスカートの端をつまんでドレスのように少し持ち上げるようにして挨拶をする。

「私はレイア=ハルファス。クロウさんやカノンと同じく、暁の死霊のメンバーの一人です。以後、お見知りおきを」

 そんな風に言う彼女―――レイアを一瞬見てから、トーリはすぐさまクロウのほうを見る。するとクロウは、やれやれといった表情をしてから肩をすくませ、近くのベンチを指さす。いつの間にかカノンは離れた場所で近くにいた子供たちを遊んでおり、それをレイアが面倒を見ている、といった状況ができていた。どうやら、本当に遊びに来たようで、問題はなさそうだった。とりあえず、トーリはクロウの指示通り近くのベンチに腰掛け、遊んでいるカノンたちを遠くから見ながら話を始めた。

「まず、なんで俺らがここにいるか、というところから話したほうがいいか?」
「いや、それはいいっすよ。どうやら、本当に遊びに来ただけみたいですしね」

 まさに年相応のはしゃぎ方をするカノンと、それを丸で保護者のように面倒を見るレイア。彼女たちなら、兄弟と見られてもおかしくなさそうだ。外見的類似点は全くないが。

「それで、お前はなんだ?病院のほうから来たということは………右肩か?」
「………!何でわかったんすか?」

 一瞬で見抜かれたことに対して驚きの表情を隠せないトーリに対して、クロウはふぅと一息ついてからポケットに入れていた電子煙草をくわえる。なんでそんなものを、とトーリが突っ込みを入れる前に、クロウは再び一息つくと、ゆっくりとしかしはっきりとトーリの右肩を指さす。

「なめんなよ。俺が何年魔導師やってると思ってんだ。少なくとも、お前よりやってんだから、怪我してるやつのことくらい一発でわかるわ」

 そんな風に言いながら、クロウはトーリに額を人差し指でついっと突(つつ)く。そんな彼に驚くような表情をするトーリは、不意に笑い出してしまう。

「おい、なんで笑ってんだ?」
「いや、ちょっとイメージと違いましてね。だって、初めて会った時は殺気ガンガンぶつけてきたじゃないですか」

 あの時とこのときじゃ話は別だ、とか言いながら、クロウは大きく伸びをすると再び遊んでいるカノンたちに顔を向ける。そのまま少しの間沈黙が訪れるが、不意にトーリが口を開いた。

「なんで、あの時殺したくない、なんて言ったんだ?」
「………む?」
「ほら、初めて会ったとき、お前を殺す、とかいってから殺さなかったじゃないすか。あれ、なんでなんすか?」

 再び沈黙。しかし、どこか腹は括った、とでもいうかのような表情を浮かべたクロウは、一つのモニターを出すとそこから大量の写真を展開する。その写真を見て、トーリは絶句した。
 まさに地獄絵図。そこら中に散らばっているのはおそらく人だったもの。その中心にいるのは、多分若いころのクロウだろう。そして、彼が抱きかかえているのは、どこかで見たことのあるような顔をした女性。紫色の長い髪を一つに括り、すでに彼女の表情に生気はない。そして、トーリはとある物品を見て、さらなる驚きを重ねた。

「これ、リボルバーナックル!?ということは、まさか………!?」
「彼女はクイント=ナカジマ。今機動六課にいるフォワードの一人、スバル=ナカジマの母親だ。もっとも、義理のだがな」
「義理の?どういうことだ?」

 さらにトーリが問い詰めると、クロウはゆっくりと話の顛末を話し始めた。クロウ本人が、昔クイントと同じ陸士部隊に所属していたこと。クロウが彼女に告白し、こっぴどくふられたこと。クイントがゲンヤと結婚し、それを唯一無二の友人として盛大に祝ったこと。その後、戦闘機人のプラントでスバルとギンガを救出し、彼女たちがクイントと同じ遺伝子反応、つまりクローンであることを知り、母親となったこと。そして、クロウも同行したとある任務で、彼女が死亡したこと。

「俺が彼女と同じバトルスタイルになったは、それが原因。もともと近接戦闘の適性のあった俺は、かなり必死に練習して、彼女と同じシューティングアーツを自分流に組み替えたスタイルに変えて、誰が彼女を殺したのか、それが直接でも間接でもいいから、真相を知りたかった。それで、俺は知った。その犯人が………」
「ジェイル=スカリエッティ、だったってわけか。でも、それならなんでお前は、あいつに協力してるんだ?」
「それはヒスイがいるからさ。ヒスイはおれの後輩でな。協力してくれってあいつからいってきて、話を聞いたらスカリエッティのところって聞いた。んで、俺はいま奴の寝首をかく準備をしている」

 そのことをヒスイは知っているのか、そうトーリが聞くと、クロウしっかりと頷いた。
 まさかな事実を知ったトーリは、なぜヒスイが自分のことを狙うのかを聞こうとする。しかし、その問いに対して、クロウはノーコメントを貫いた。

「ヒスイのことを聞きたいなら、俺に聞くんじゃなくて奴に直接聞くんだな」

 そうクロウが言うと、ベンチから立ち上がる。それに倣うようにトーリも立ち上がると、すでにクロウの周りにはカノンとレイアが付き添うようにして立っていた。

「予告しておいてやる。近いうちにクラナガン付近で事件が起こる。首謀者はスカリエッティだ。確か、それは………」

 クロウがそこまで言うと、トーリが耳につけていた連絡用のインカムに一瞬ノイズが入ってから、聞きなれた声が入って生きた。声の主は、キャロだ。

『こちら、ライトニング4。緊急事態につき、現場状況を報告します!』

 どうやら、休暇中の彼女たちがサードアベニューをぶらついていたところ、鎖で繋がれたレリックケースを持った少女を路地裏で発見したらしい。その状況について耳を傾けていると、正面にいたクロウがわずかに口元をにやっとさせた。確かに、こいつは事件だな。

「起きた、だろ?」
「あぁ、生憎な」

 トーリが踵を返して現場に向かおうとすると、後ろからよく通る声でクロウが叫ぶ。まるで、トーリのことを心配しているかのような口調で。

「トーリ。今回の事件には俺達はかかわってないが、ヒスイはたぶん来る。話を聞きたいなら、ヒスイに直接聞くんだな」
「………分かってる」

 それだけ言うと、トーリは現場に向けて走り出した。その公演に取り残されたクロウは、「素直になれない奴め」とか言いながら頭をポリポリ掻く。そんな彼に対して、カノンが不思議そうな感じで聞いた。

「ねぇクロウ。なんであんなこと教えたの?」
「あいつなら、ヒスイを止められると思ったからさ」
「ヒスイさんを、ですか?確かに、彼なら止められる可能性がありますが………」

 まぁ、これからのお楽しみさ。そうクロウが言うと、彼女たちの手をすんなりつかむと、そのまま転移魔法で自分たちの今の帰る場所へ飛んだ。



―――サードアベニュー

「というか、デバイスなしでどうにもできなくね、俺」

 先ほどの公園から少し離れた場所にあるミッド有数の繁華街『サードアベニュー』。そこに入って、指示のあった場所に向かおうとしたトーリだったが、とある案件を思い出して立ち止まった。
 今、自分は丸腰である。相棒であるガーンディーヴァは現在開発元である『パラディメント』で修理と改修中であり、今手元にはない。それでも腕をなまらせるわけにはいかないから、筋トレは欠かさず行い、模擬選にはなれない格闘戦で行っていたとはいえ、まだまだ実戦で使える範疇にはいなっていない。つまり、今この状況を狙われたら危険すぎるのだ。

「どうするよ、俺」
「どうするもないでしょ?」

 不意に後ろから声をかけられ、振り向いた瞬間頭を平面の何かでバシッと叩かれる。思わぬ不意打ちに頭を抱えるトーリは、その不意打ちを行った犯人に一発ぶち込んでやろうと後ろを向いた瞬間、凍りついた。

「あらら〜?な〜にその手は?」
「な、何でもないです、母さん」

 太陽の光を反射してキラキラ輝く銀色の髪。トーリの瞳の形によく似た碧眼。顔立ちは端正だが、その中にわずかにいたずら心を含んでいるような表情をする白衣の女性―――トーリの母親である、氷雨レイカが、そこにいた。

「母さん、なんでここに?」
「ん〜?ちょうどお仕事が終わってね。ちょっとお散歩。ついでに………」

 ごそごそと白衣のポケットをまさぐると、そこから小さな指輪を取り出した。リングは銀色、宝石受けについているのは、彼の魔力光と同じ灰色の宝石。まさかと思って彼女の顔を見ると、レイカはとてもうれしそうな表情をしてからウンとしっかり頷いた。

「そう、二代目ガーンディーヴァ。一応、弓の仕組みは残したんだけど、うちの開発部長が酒呑んだ勢いで改造しちゃってね。ちょっと使いにくいとは思うけど、頑張って」

 それだけ言うと、レイカはそそくさと人ごみに紛れていった。何かと突っ込みたい衝動に駆られたトーリだったが、追いかけるのも無理だと判断。はぁと大き目のため息をついて、二代目ガーンディーヴァを右手の人差指にはめる。

「お久しぶりだな、相棒」
『えぇ、お久しぶりです、マスター』

 久方ぶりの再開を懐かしむ二人だが、その瞬間、彼らの周囲に違和感が走った。なにか、異常なまでに甘ったるいような感覚が二人を襲う。
 これはまずい。そう思ったトーリはすぐさま六課本部に連絡を入れる。

「こちらストライク1。敵勢力と遭遇。封鎖結界に取られたため、これから応戦します」

 すぐさま来たであろうはやての通信を無視して切り、抵抗して逆に封鎖結界を展開、中和してみるが間に合わない。というか、間に合うわけ無かった。
 この封鎖結界の感覚は、どこかで、というか、一度だけ覚えがあった。外の世界と結果以内の世界を別の世界と考え、切り離す魔法だ。そして、この魔法を使う人を、彼は一人しか今のところ知らない。

「御剣、ヒスイ」
「壊れた武器も返ってきたか、氷雨トーリ」

 そうヒスイが言うと、ジャケットの腰ホルダーから銀色の銃―――アドメラレクを引き抜き、銃口をまっすぐトーリへと向ける。それを宣戦布告と受け取ったトーリは、右手につけたガーンディーヴァを天に掲げると、全身全霊をもって叫ぶ。

「ガーンディーヴァ、セットアップ!!」
『All right , master!』

 瞬間はじける灰色の光。光がおさまると、そこには初代ガーンディーヴァの時のエマージェンシーフォルムとなったトーリがいた。

「ほう、初期がそれになったか。ならば、それでどれほどできるか、試してやるよ」

 そう言ってヒスイが何のモーションもなく召喚魔法を発動する。そして現れたのは、ガジェットの群れ。まるでアグスタの時をほうふつさせる数量のガジェットを召喚してきたのだ。

「へぇ、召喚魔法も使えるんだ。ならば、一つ取引だ」
「なんだ、言ってみろ。おれがそれをのむかは別だがな」

 トーリが構えると、彼の両手が灰色の魔力光に包まれる。すでに戦闘準備オーケー、いつでも全力全開で行けるという証拠なのだろう。それを見て、ヒスイは少しだけうれしいような表情を浮かべると、アドメラレクの激鉄を下ろした。

「俺が今回勝ったら、なんでお前がスカリエッティに協力しているか教えろ!」
「………はん!いいだろう!来い!」

 そして再び、二人は垣間見えた!
 しかし、彼らは知らない。彼らの意外とすぐ近くで、もう一つ戦いが起こっていることなど。

-14-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのは (メガミ文庫)
新品 \578
中古 \1
(参考価格:\578)