乙の唇は瀾の首筋を這い、肩との間を移動する。
｢あはぁ!!｣
新たな刺激に身体をビクンを跳ねさせる。
プチン…と背中で繋がっていたホックを外し瀾の白い膨らみが、あらわとなる。
まだ未成熟な小さな乳頭は、すでに反応を隠せず小さく膨らんでいた。
｢綺麗な肌だな。｣
｢はぁはぁ…ﾝ･乙…様…///｣
乙は新たに現れた白い膨らみを口に含み、背中に回された指が背中をなぞる。
｢きゃあぁ///｣
散々焦らされた瀾の身体は二つの刺激に耐え切れず、大きく身体を反らせ軽く絶頂を迎えたらしくピクンピクンと痙攣させ、くたりと果てた。
｢…瀾？｣
｢ﾊｧﾊｧﾊｧ…ｱ･･ﾝ//｣
肩で呼吸を荒くして潤ませた瞳で乙に視線を向けながら、今だに時折ピクンと跳ねる。
その反応に何かを悟ると乙は口を開いた。
｢瀾…もしかして、こういう事が初めてなのか？｣
｢ﾝﾝ…乙様…ﾊｧﾊｧ…はぃ…｣
｢１人でした事は？｣
｢ﾊｧﾊｧ、あ･ありません！！｣
肩で息をしながらも、唐突な質問に真っ赤になりながらも慌てる。
｢そうか…。大丈夫か？｣
｢は、はい///｣
｢今度は、もっと優しくしてあげるから♪｣
｢…え///｣
さらに追い打ちをかける乙の言葉に瀾は、慌てながら顔を赤くして俯いた。
軽くとはいえ、初めて迎えた絶頂に困惑しているというのに乙は、まだ何かするつもりらしい。
｢いや？｣
｢あ･あの…私…｣
｢もしかして、これ以上はまだ怖い？｣
｢……///｣
瀾を気遣い、とても優しい口調で尋ねると瀾は顔を赤くし、俯いて小さくコクンと頷いた。
仕方ないとばかりにフッと息を盛らし、瀾を膝の上に抱き抱え座らせると優しく微笑み口を開く。
｢初めてなら仕方ない。
無理をさせて嫌われても困るしな。
今日はここまでて諦めるよ♪｣
｢も･申し訳ありません////｣
｢ｸｽ…気にしなくていい｣
｢…/////｣
またしても顔を赤くして俯いた瀾の首元に手を添え、顔を上げさせると優しく抱きしめキスを交わした。
先程の荒々しさはなく、まるで流れるような優しいキスに体がとろけそうになる。
乙の手は抱き締めている背中から腰、太ももへと流れていく。
｢ふぁん///
ﾝﾌ…乙様…ｧ…これ以上は///｣
｢もちろんしないよ。さっきの余韻で、まだ体が熱いだろ？｣
｢んん////｣
｢だから、ゆっくり元に戻してるところだ。
…ほら、次の刺激が欲しくなる程じゃないだろ？｣
｢ん…ふぅ///｣
確実に刺激が来る所を避け、首や肩、二の腕…
乙の唇と手の平が瀾の身体を優しく撫でる。
｢あふ…うﾝ…｣
マッサージにも似た後戯は、次第にリラックスを誘う。
｢…ん…｣
くたりと乙に身を任せる。
｢瀾…｣
｢乙様…///｣
再び、２人の唇が重なる。
ゆっくり余韻を惜しむように、２人の刻が流れていった。
｢くしゅん!!｣
｢!! さ、そろそろ服を着ないと風邪をひいてしまうな｣
｢はい…///｣
｢瀾…、また[遊び]に来てくれるんだろ？｣
｢…///｣
少し顔を赤くし、コクンと頷くと甘えた瞳で笑顔を作った。
乙は、瀾にメイド服を着せて額にキスをする。
瀾はハニカミながら一礼をすると少し傷めた足を庇うようにして乙の部屋を後にした。