「はーいどちらさまで・・・ちょっとあんた今何時だと思ってんのよ。」
その後、夜、アンコ宅(ウチの蜻蛉達は優秀なんです)
「約束どおり、呪印取りに来たぞ。」
ぶっちゃけ家に上がるための口実だけどね。
「あっちょっと勝手に上がらないでよ!」
知らん。
うわ〜これが一人暮らしの女の部屋か。生活観丸出しというかガサツというか・・・
「殺すわよ?」
すまん。
「よーしじゃあ呪印とるぞ。」
「んな簡単に取れるもんじゃないでしょ。」
うんそりゃね。ダメでもともとな感はある。
「じゃあ脱げ。」
「ハッ?」
なんだその犯罪者を見るような蔑んだ目は心外だぞ!
「呪印調べるのに服が邪魔なんだよ。上半身脱げ。俺が脱がしてやっても良いぞ。」
「・・・分かったわよ。だからそのいやらしい手の動きをやめなさい。」
しぶしぶ了承したのか脱ぎ始めるアンコ。
肌を見せる服を着てなかった分、脱ぐとコレはなかなか・・・
美女の生脱ぎストリップか・・・眼福眼福。
肌もきれいだし、胸もう〜んグッドだ。
「これでいいでしょ。」
「胸隠さなくていいのに。」
「殴るわよ。」
「すまん。」
「この呪印は大蛇丸か?」
「知ってたの?私の経歴。」
「まぁな」
封印がかけられてる。三代目の封印か。
にしても悪趣味なもん作るな。呪印なんて。
経絡系に絡んで感情をトリガーにしてチャクラに影響を及ぼすタイプの呪印だな。
おそらくもとになったものがあるんだろうがそんなものは分からんしな。
いずれにしろこんなものを普通の人間が使ってたら体に負担がかかりすぎる。寿命を削っているようなもんだぞ。
「この呪印。使ってないだろうな。」
「ええ。」
使ってたらどんな副作用があるかわからん、どちらにしろロクなもんじゃないだろう。
まったくここまで経絡系に癒着しているとは・・・神経にへばりついてるようなもんだぞ、こりゃ難しいな。しかも気持ちの悪いチャクラもありやがるこりゃアンコのじゃない大蛇丸のだな。
どんだけ変態な術開発してんだ・・・まぁ人のことはいえんか。
だが・・・まぁものは試しか。
「痛むぞ?」
アンコに念のため声をかけておく。
「つっ!!」
5指にチャクラを集中させ呪印をはずしにかかる。経絡系に引っ付いてる大蛇丸のチャクラを少しづつ剥離していく。
神経を直にいじくるようなもんだ。多分相当痛みが来るはず・・・
「っ・・・あ・・ん・・・んん!!」
気のせいかアンコの声が艶やかに聞こえる。俺のドS心が働いてるせいだろうか。
「大丈夫か?」
とはいえさすがに堪えると思うので心配してやる。
「ハァ・・・っん大丈夫よ・・・続けなさい。」
頬が上気して息が荒い。すごい興奮する。俺が。
今すぐ襲いたい感情に狩られるがそこはぐっと我慢して指先に集中する。
「あっ・・・・う・・んっ!!あぁ・・」
アンコの肩が震える。首筋と背中に汗もかいてきている。うなじがものすごいエロい。
「っくぅ!・・・んっ!あっ・・・!」
よーし大分はがれてきたな。
「平気か?」
「だ・・大丈夫・・・ハァ・・・ハァ・・・ん!え・・・?」
手を握ってやる。
「ほら大丈夫だから。手ぇ握っててやるからもう少し頑張れ。」
返答はなかったが、目を合わせず手を握ってくる。恥ずかしいのか。上気している顔からは読み取ることは出来ない。
握った左手に力が入る。
「やっ・・・っ!・・んん!」
ぎゅっ
「あ・・・ああ・・・っ!」
ブチッ!
剥がれた!
「この気持ち悪いチャクラが・・・人の女にくっついてんじゃねぇよっ」
握りつぶすとアンコにくっついていたチャクラは霧散した。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
肩で息をしているアンコの首筋にあの呪印はもうない。やればできるもんだな俺。
ふらっ
体力を消耗したのだろう。ふらつくアンコの体を支える。そのままベッドに寝かせてやる。
俺も疲れた・・・あんな高等術はチャクラ量の少ない俺には拷問だ・・・
-朝-
目が覚めるとベッドに寝かされていた。上半身は何もつけてない。裸だ。
昨日のことを思い出し、なんともいえない気分になる。思わず首筋に手を置く。かつての師との繋がりはそこには無い。
(ん?)
床に一人の男が転がっているのを見つけた。なんでお前までここで寝ているんだ。
本当は約束をなんて守るつもり無かったんだけどね。
あの場での口約束で終わらすつもりだっだんだけどさ、適当なところで撒こうかと思ってたんだけど
でも、いいかもね。
あんたの女になるってのも。
守ってくれるんでしょう?あんたが。相手があの変態でも。
大蛇丸という縛りからあたしが解き放たれるかは分からない。でも肉体的な束縛はもうないのだ。
悔しいがこの男のなのかもしれない。
こいつがいなければあたしはあの男の影をいつまでも引きずっていたのかもしれない。
とりあえずは・・・
「ありがとう。」
日差しが差し込んだ中のその笑顔はいままでのアンコの表情よりはるかに美しいものだったであろう。
「ん!?」
「うわあああ!」
ここで空気も読まず起きる。そこらへんにいる鈍感主人公と一緒にしてもらっては困る。
「きゅ!急に起きるな!」
「朝っぱらからなんだよ・・・なんで?」
(聞かれてたら恥ずかしいでしょうが///!!)
「あ、そうそう約束は果たしてもらおうか。」
ゆらり。と立ち上がったカゲロウはアンコのほうに距離を詰める。
「今、朝なんだけど・・・」
「知らん、目の前にごちそうがあるのに食べないのはもったいない。」
距離を詰めてベッドの上に乗って来る。顔が近づき目が合う。
「ん!・・・んっ!」
強引に唇を奪う。アンコには抵抗するそぶりもないしする気もないように感じられる。
(・・・んっ)
「あ、そうそう最後の要求だが。」
「お前は勝手に死ぬなよ。たとえ目の前に大蛇丸がいても、だ。お前はもう俺の女だからな。勝手に死ぬことなど許さん。」
「分かったわよ・・・」
-その後-
「アンコってベッドの中だと結構積極て「潜影蛇手!!」ぎゃあああああああ!!」
-カゲロウ家-
「カゲロウさん今日はかえってこないんだって。」
伝令の蜻蛉から情報を受け取る白。
「そうなんですか?」
居候中のヒナタ。彼女の料理の腕はまだまだである。
「どうせまた女の人のところ行ってるんでしょう。」
「白ちゃんは先生のこと好きなの?」
「ええ。好きですよ。手は出してくれませんが。」
即答だ。いいなぁうらやましい・・・私もこういう風に気持ちを出せたらな・・・
「ヒナタちゃんも好きなんでしょう?」
「えっ!?」
白の質問に意表を疲れたのか顔を真っ赤にして目を丸くするヒナタ。
「違うんですか?」
「いや!あのっ!その!」
(この気持ちが・・・好きってことなんだろうか・・・私が・・・先生のことを・・・)