頭の中はぐちゃぐちゃでチャクラをねることはおろこマトモな思考すら出来ない
ここでこの男のいうとおりにすればこの感覚から開放されるのだろう
何もかも投げ出して跪けば楽になれるだろう
「-ッ-------------」
唇を噛み締めて眼前の男を睨みあげる
「ずいぶんと苦しそうですねぇ」
男の手が伸びる
「------------------」
四肢はだらんと投げ出されて紅は男に腕を持ち上げられ立たされる
ドサッ
そのままベッドの上に投げ出され
この状況が分からないほど紅も子供ではない
これから自分がどうなるかということも
乱れた衣服と荒い吐息を両手で押さえつけるようにして抑えようとするが抑えきることが出来ない
抵抗しなくてはならない、こんな体でも
だが心のどこかで抵抗しない自分がいる
快楽に身をゆだねてしまえとつぶやく自分が
ふと男の動きが止まる
「?」
「このままじゃいまいちおもしろくないな」
「--------といってみろ」
男の言葉を紅はにわかには受け入れられなかった
「「犯してください」といってみろ」
その言葉に紅の眼に再び意思が戻る
「馬鹿ね、木の葉の忍をなめないで。そんな恥を書くぐらいなら死を選ぶわ」
「-------------」
ではもう一度味わってもらおうか
「-----ッ」
びくっと紅の体が震える
トビイロの手が紅の肌をなぞるように動く
たまりきって敏感になった体はいやがおうにも反応してしまう
体をくねらせて手から逃れようとする紅だがそれは男に弄ばれている女にしか見えなかった
「粘るな、さすがは木の葉の忍。一筋縄ではいかんか」
そういってトビイロは印を結ぶ
疲労がたまりろくにチャクラコントロールも出来ない今、紅は無防備に近い
たとえどれだけ幻術に長けていようが意味をなさないだろう
「淫蜻蛉の術」
ベッドの上でなすすべない紅によけるすべも解くすべもない
「あっあ------っ!!」
「本来は尋問用の忍術だがな、今のおまえにはたまらんだろう」
体中の血液が逆流しているような感覚
しかし痛くはない、苦しくはない、感じる感覚は---------
「あっあっ------いっ」
ビクッビクッと海老反りしてベッドの上で悶え苦しむ紅
「さぁいうんだ、言えばお前の望むものを与えてやるぞ」
にやにやと半裸に近い紅に馬乗りになりながら
顔を近づけるトビイロ
紅との距離は息が触れ合うほど近い
「だ、だれが---っ---あぁああ!!」
汗だくになった髪の毛を振り乱しながら快感によがる紅。服ははだけて豊満な胸は色香を漂わせている
目には涙が浮かんでいるもののまだ意思の光は残っていた
だがその光は消えかかっている
(だめっ----このままじゃ------っ)
体中を駆け巡る感覚、女である限りこの快楽からは逃げることは出来ない
いえば楽になる、だがそんなことは---------------------
理性と本能の間で削れていく紅の心
トビイロが印を再び結ぶ
「あがっ!!あっあっあぁああああああ!!」
紅を襲う感覚は数倍に膨れ上がる
もう何をしてもいい、これから逃れたい
どうなってもいいから-----------------------------------------------
「ひくっ----お-------------」
泣きじゃぐりながらついにその言葉を口にする
「お?」
ごめんなさいみんな
ごめんなさい---------でも私は-------------もう-----------------------
「おかs-------」
紅がすべてから手を離そうとした瞬間、開くはずのないドアが音を立てて開かれる
「!?」
「!?」
そして放たれるクナイ
「っく!!まさかこの結界を破るものがいるとは!」
トビイロはクナイをよけると窓から飛び降りて逃亡する
「大丈夫ですか紅さん!」
彼は確か、以前であったカゲロウさん?-------
薄れいく意識の中救助に現れた人物の顔を認識する紅
カゲロウはかけよるとベッドの上で悶えている紅を抱きしめた
「ビクッ」
だ、ダメっ-----いま抱きしめられたらっ----------
ぐいっ!
自分が意識もしないまま紅はカゲロウをベッドへとひきずりこんだ
うってかわって紅がマウントポジションをとる
紅の瞳には理性の光がすで宿っていない
そこにあるのはただ雄を求める牝の姿だった
------------もう---------限界----------
「紅さん?」
カゲロウの疑問に対する紅の答えは行動だった
「っ?んぐっんんんんん----!!!」
紅の唇がカゲロウの唇へと押し付けられる
その行為はむさぼりくうように紅は舌でカゲロウの口内を蹂躙する
「ぷはっ」
長い唾液の交換会を経てようやく2人の唇が離れる
二人の間には唾液で出来た橋がかかっていた
「紅さん---------?」
「ハァ--------っ!わ、私は!!」
ようやく自分の理性が戻ったのか顔を真っ赤にする紅
「紅さん------------その疼き、|俺が静めてやるよ」
カゲロウの気配が変わったのが紅にも分かった
今この状況は捕食者に身を差し出した餌だ
「だ!だめよ!」
「誘ったのはそっちでしょう」
ガバッ
はだけていた紅の衣服を剥ぎ取るとカゲロウは紅の体を隅から隅まで、足の先から髪の毛まで蹂躙し味わいつくしていった
途中までは抵抗を見せていた紅だが術の余韻もあって途中からは積極的に行為に耽っていた
その日、2人は夜まで行為をやめることはなかった
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ベッドの中、紅の気分はさえなかった
あろうことかちょっとした知り合いでしかない相手と何回も何回も交わってしまったのだ
しかも最初はこちらから仕掛けて
かの忍者の件は3代目が処理してくださるとカゲロウさんがいっていた
しかし------私はもうこの人から離れられないのかもしれない
それほどこの人に与えられたものは強烈だった
「どうした紅?」
「いえ、なんでもないわ。それより帰らないと白ちゃんが怒るんじゃない?」
少し苦々しい顔をしたあと、
「----------からな」
「っ!」
顔が火照るのを感じる、上忍となってこんな感情は捨てたはずなのに私もやはり女であることの喜びをかんじているのだろうか
こんなことはだめだとわかってる、でももう少しこのままで----------
そう思うと紅はカゲロウの胸へと顔をうずめた
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「計画通り----------------------------」
トビイロとは俺の影分身が仮面をかぶっただけのものだ、無論、気配を変えたりといろいろしているが
いろいろと志向をこらしてみたがなかなか良かったな
紅に打ち込んだ楔は深い、彼女の人生であれほどのものを叩きつけられたことはないだろう
彼女の心の底に俺という存在は残り続ける
なんか将来のいろいろなフラグをへし折った気がするが気にするな