小説『カゲロウ日記(R-18)』
作者:()

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夜、街の飲み屋。


白は風呂のあと眠っちまった。まぁまだ子供だし今日は疲れただろうからな。

俺も久しぶりに全力疾走したから疲れちまったよ。命がかかってりゃ仕方ないけどさ
やっぱり霧隠れってのは怖いな。もう二度といかねぇぞあんなとこ。

「親父、熱燗〜あとそれと枝豆」

「あいよ」

一仕事終えたあとの酒は格別だな。一人寂しく飲むのもいいもんだよ。

「あひィーーー」

てか横の人うるさいな。カウンター席であんまり騒ぐなよ。

「そりゃあね、あの人はいいですよぉ。自分の好き勝手生きてるんですからぁ〜」

しかもべろんべろんに酔ってんじゃねぇか。この酔い方は間違いなく酔うとめんどくさいタイプだ。

「ちょっとあなた聞いてるんですか〜」

ほらこっち来たよ。貴様は酔ったOLか。

「あの人に連れまわされるせいで貴重な青春も浪費しちゃったしぃ〜もう私24ですよ〜ここまで浮いた話の一つもなかったし〜このままじゃ綱手様みたいに行き遅れちゃいますよぉ〜あの人は今日も博打でどっちゃいっちゃいましたし〜胸も大きいし私なんか〜」


面倒くせぇひどく面倒くさいよこの姉ちゃん。でもまぁスタイルはよさげだし顔も悪くない性格と胸はアレだがなかなかいい女じゃないか。
酔った勢いで・・・っていうのも・・・

「大丈夫だよ。まだ若いって。それにあんた美人だから大丈夫だよ。」

「ほんと!?いやあんたいい男じゃん!いやぁこのままだと31歳まで行き遅れるはめになりそうでさぁ!」

バシッバシッ

女性とは思えない力で背中を連打してくる。

「ん?」

この感じ・・・酒によってて淀んでいるがチャクラか・・・?見たところ額当ては付けてないようだが。忍者なのか?

とてもそうは思えんが・・・

「愚痴ぐらいなら聞きますよ?名前はなんていうんですか?」

「私?私はシズネっていうのよ」

「僕はカゲロウっていうんですよ」

こういう相手は下手にそして紳士にいくべきだな



この姉ちゃんの話だと綱手という女性の付き人をやっていていろいろ苦労してると。省略するとそんなところだな。
綱手というと確か、木の葉の伝説の三忍の一人だったはず・・・ということは木の葉の忍びか。


「もうすぐ夜になってきましたしウチの宿で飲みなおしませんか?」


「ふぇ?」


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やばい。やばいよ。どうすんのよコレ。
確かにちょっと酒に溺れて、愚痴聞いてくれた男の人に付いて行っちゃったけど


男の人の宿に一人でいくってなにコレ、そういうことなの?

昔から綱手様の付き人ばっかりやってたからそういう経験ないし・・・これってば私に春がきたってこと?

酒屋じゃよった勢いでokしちゃったけど、歩いてる途中で酔いはさめちゃうし。


「シズネさん」


「あひィ!」

声をかけただけでひっくり返ったような声をだすシズネ。

さては酔いがさめていまいる状況を把握し始めたな・・・しかし残念。ここはもう俺のテリトリーよ!貴様はくもの巣にかかった蝶にすぎないのだ!

たわいない会話をしつつ横にいるシズネとの距離を詰める。

こうして見るとシズネの体がよく分かる。酒によって適度にはだけた着物が色っぽさを強調している。着物の間から見える生足が非常においしそうである。

「きゃっ」

無言で体重を傾けるとなし崩し的に押し倒す形になる。

息と息が触れ合う距離になるが、シズネはまるでゆでだこのように顔を真っ赤にしている。初心だな〜さっき自分でべらべらいってたけど。


「あの〜やっぱり綱手様が心配なんで帰ろうかな〜なんて」

目を右往左往させながら言うがどうみてもテンぱっている、かわいいなコイツ。


「やっぱシズネさんかわいいですね」

「かわっ!」

有無を言わさず唇を口で覆うようにふさぐ。

「ん〜ん〜!」

手は上から押さえつけている。足をばたばたさせて抵抗してくる。

がそのまま舌で口内を蹂躙する。

「ん?ん!んっ!」

さすがに驚いたのか抵抗が激しくなるが次第にそれも収まっていく。

「ぷはっ」

互いに吐息を吐きながら口が一筋の唾液でつながっている。


はだけた着物からは上気した肌と艶やかな生足が覗いている。


非常にエロい。


シズネの目はとろんとしていてもうカゲロウを拒否する理性など残っていなかった。

そこにはただ男を求める女としての本能があるだけなのだ。




-シズネside-
「ん・・・っ」

窓の隙間から差し込む朝日がシズネの意識を覚醒させる。

布団から起き上がると自分が生まれたままの姿でいることに気付くが、部屋に残る昨夜の行為の後が生々しく感じられるのでそのことも気にならなくなった。

反省している。酔った勢いで部屋に連れ込まれそのまま最後までいっていしまうなどとは。
でも抵抗できなかったのも事実・・・ちょっと気持ちよかったのも事実。

「あひィいいいいい」

昨夜の生々しい情事が脳裏によみがえり激しい羞恥心に襲われる。

と同時に少しにやけてしまう。

同世代の人から聞いていたがああいうものだったのね。

そうだ、綱手様に自慢してやろう。
そういえば、綱手様を迎えに行かなきゃ行けないんだっけ。
ふと横の男に目を移す。


「もうすこしくらいいいよね。」

シズネは布団に潜り込んだ。



-白side-
朝起きたらカゲロウさんがいなかった。

隣の部屋に行くとカゲロウさんが知らない女の人と寝てた。

なんだろうこの気持ちは。こんな女にカゲロウさんを盗られたくない。

でも僕にはそれに対してどうすることもできない。

僕はまだ子供だから。

でもいつか僕に興味を示してくれるようになったらその時は・・・

まっててくださいねカゲロウさん♪







-カゲロウside-

朝起きたら白とシズネに抱き疲れてました。


あれ白・・・なんでいるの?

-5-
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