ふむ。
アカデミーの教師になるといったとき驚かれていたが、まぁ最低限の忍術と体術は使えるからな。幻術ならお手の物だし。
「イルカ先生、これからよろしくお願いします。」
ちなみに紳士モードだ。さすがに職場で本性全開にするわけにもいくまい。クビになっちまう。
でもあれだぞ。術を使って女の子の着替えシーンを覗いたりとか、視姦しようと思ってたりなんか思って・・・・ゲフンゲフン。
「いや、こちらのほうが年下なんですし、こちらからもよろしくお願いします。」
「イルカ先生!とそちらは?」
通りがかったもう一人の教員らしい男が話しかけてくる。
銀髪?っぽいイケメンだ。
「カゲロウ先生、彼はミズキ先生です。」
どうぞよろしくと握手してきたので適当に返す。
ん〜なんかこいつ怪しいな、こういうヘラヘラした奴に限って裏ではロクなことやってなかったりすんだよな。
え?なんでわかるかって?俺もその類だし・・・
俺がアカデミーに就職したのは蕾の選別と情報収集。あとは白に付く虫の排除だな。
あいつ自分が美人なのわかってないからな〜
〜うずまきナルト〜
まずうちのクラスの連中を調べていくか。
名簿と前もって渡された生徒の成績表を見ていく。
えーとまずは
「うずまきナルト」
問題児。
そんだけかい。まぁ飛ばした蜻蛉で情報は入ってるんだけどな。
かつて里を襲った九尾の人柱力。そんで迫害を受けてると。無理も無いか。
アカデミーでも落ちこぼれよばわりされてたしな。
むしろ迫害を受けないほうが不思議だな。
しかしあれだけの仕打ちを受けてもまだ歪んでないのはすごいな。
男に興味はないんだけどな〜あの姿はうちの白を思い出しちまうから放っとくと気になっちまうしな
当の本人は・・ブランコで一人ぼっちか。
「おいコラ、クソガキ。」
いきなりナルトの背中を蹴飛ばす。
「おわあああああああ」
悲鳴を上げて顔面から地面にダイブするナルト。
「何するんだってばよ!え・・・えっと新任のカゲロウ・・・先生?」
意外な人物だったのか思わず固まったようだ。
おそらく自分に積極的に関わってくる者さえ少なかったのだろう。かなり驚いている。
「お前なんであんなに失敗ばかりすんだコラ」
こちらの言葉にムッと来たのか言い返してくる
「俺だって好きで失敗して「だから修行つけてやる。」
「えっ!?」
「俺は部外者
・・・
だ。この里の人間じゃない。お前にどういう事情があろうと関係ない。落ちこぼれがいるならそいつを救済するのが教師の役目だからな。」
呆けた顔でこちらを見上げたままナルトは動かない。
「おいコラ、やんのかやらんのかどっちだ。」
「やる!やるってばよ!」
「で何を教えてくれるんだってばよ!やっぱ先生の得意な幻「いやお前幻術の才能ないから。」
「お前に必要なのはコントロールだ。」
「コントロール?」
「いいかナルト。お前の長所はアホほどあるチャクラ量だ。」
それをきいて気をよくしたのだろう。
「でへへ。俺ってば才能あるってこと?」
「阿呆。容量があっても出力が滅茶苦茶じゃ使い物にならんだろうが。だから出力をコントロールする練習をするんだ。」
「いいか手を使わずに足にチャクラを吸着させて木登りしろ。天辺までいったらもう大丈夫だ。じゃあ俺は夕飯があるから。」
「え?見ててくれないの?」
意外そうな目で俺を見るナルト。
「なんで俺ができるまで見てなきゃならんのだ」
といって足早に立ち去る。後ろで何かいってるが知らん。
-夜-
さきほどの場にいってみると案の定つぶれたナルトが転がっていた。
俺が来たことに気付いたのかへとへとながらも声を出すナルト。
「ぜ・・・ぜんぜんだめだってば・・・」
そりゃ卒業までにできりゃ語の字な修行だからな。
「まぁ毎日続けてりゃマシになるさ。」
「おい、起きろ」
転がってるナルトを蹴り起こす。
「先生・・・外道だってばよ・・・「なんか言ったか?」なんでもないです。」
まぁ飯ぐらいおごってやるか。ここに来る途中に写楽だか百楽だかいうラーメン屋があったな。そこでいいか。
「飯食いに行くぞ。」
「え?本当!ラッキー!」
お前さっきまで潰れてたんじゃないんかい。さすがのスタミナだ。チャクラ量が俺の50倍くらいあるに違いない。てか多分あるだろうコイツ。
「おっちゃん替え玉追グヘッ」
人の金でおかわりしようとしてんじゃねぇよ。
ナルトの顔をテーブルへ叩きつける。カエルが潰れたような声と音がしたが気のせいだな。
あっクソ、この馬鹿のびてやがる。まったく・・・置いて帰るか。
「ん・・・?」
ナルトが目を覚ますとそこはいつもと違う天井だった。
「あ、目が覚めましたか。カゲロウさん、ナルト君が目を覚ましましたよ。」
ナルトはその少女を忘れてはいなかった。ナルトが今気になっている相手は春野サクラだったがこのまえ火影のところの前で一度だけみたこの少女のこともそれ以上気になっていたのだ。
そしてその少女がアカデミーに入ってきて、女子に囲まれていたから話しかけられもできなかったが。
だが今、千載一遇のチャンスが少年に巡ってきた。
「あのさ!白ちゃんてば「白は俺の嫁だ。」
そんな少年のチャンスと夢と希望をぶち壊す外道もいるが。
「カゲロウさん・・・///」
「そういうことだ。残念だなナルトよ。」
「うわあああああああああああああああああああ」
「少年よ・・・強くなれよ。」
「カゲロウさん。あんまりいじめちゃだめですよ。」
〜うちはサスケ〜
うちは一族の末裔と。写輪眼か〜いいな〜そんな目。俺も欲しいな。
で成績優秀。モテモテと。
ふむ。こいつは我がハーレムの敵になるかもしれん。注意が必要だな。
〜奈良シカマル〜
ふむこいつはどっかの里の風使いとフラグが立ちそうな気がする。そんなフラグは俺が木っ端微塵に折るけどな。
〜秋道チョウジ〜
デブ。以上。
〜犬塚キバ〜
俺、猫派。
〜油女シノ〜
こんな奴いたっけな・・・
-今日のカゲロウ家-
「ねぇ、カゲロウさん。」
「なんだ?」
「今日、更衣室に見知った気配があったんですけど気のせいでしょうか。」
馬鹿な・・・っ。ハッ!そういえば確か白は俺の影薄めの術がが効かなかった・・・
「次はないですよ。」
おのれ・・・俺の憩いの場が!
「ごめんなさい・・・」
白の後ろから立ち上る怒気の前に30手前の男は謝るしかなかった。
だが白よ甘いな・・・俺には蜻蛉をいう便利な覗きグッズが!
「カゲロウさん?蜻蛉飛ばしたって分かりますよ?」
「ハイ・・・」