唐突だが今俺はアカデミーの女子更衣室にいる。大丈夫、今日は白は別班行動だ、ここにはいない。
ふむ。マーべラスな眺めだ。いや若いっていいねぇ。画面の外の大きなお友達は真似してはいけないぞ。死ぬから。社会的に。
〜春野サクラ〜
「んなわけないでしょ!何いってんのよ!」
下着はピンクのようだ。胸は・・・将来に希望は持てるかどうかは微妙だな。
うちはサスケに惚れてると。なんか面倒くさそうな性格してるな〜思春期の女の子ってのはこんなもんなんだろうか。
将来ろくでもない男に惚れて周りに迷惑かけたあげく最悪の展開にもっていきそうな気がする。気がするだけだけどな。
〜山中いの〜
「ちょっと〜サクラ〜また太ったんじゃないの〜」
下着は黄色。髪型はポニテか、グッドだ。
でこいつもうちはサスケに惚れてると。学校なんていう狭い枠の中では運動ができる奴がモテるしな。
体のラインは際立ったものがあるな。もう少し体の露出を増やして・・・ゲフンゲフン。
〜日向ヒナタ〜
「・・・」
うつむきがちで暗い性格だが素材は一級品だ。名家、日向一族の嫡子か。ちなみに下着は白、これは襲いたくなるそしていじめたくなる。
だが才能がなく、父親に見捨てられていると・・・これは使えるかもしれんな。
そして将来に期待ができそうだ胸が。適度に肉がついていても結構おいしいしな。
このクラスで有望そうなのはこんなところか。やはりそうそういないな。しかもまだみんな子供だし。他?ブスは知らん。
「ん?」
日向ヒナタがこちらを見ている。何故だ。俺の術はそうそう見破れるものでは・・・
え?何?あの目。あれが日向一族に伝わるという血継限界。
「白眼!!」
なんでお前そんなもんこんなところで発動してんだ!やばいよ、見えてるよ。俺見えちゃってるよ。
そういや白眼って下着とか裸も透視できるのかな。うらやましい・・・じゃないよ現在進行形でピンチだよ。
どうする?
→逃げる
脅す
やっちゃえ♪
逃げる
脅す
→やっちゃえ♪
むっ!女子達が移動を始めるな。チャンス!
(結界忍術・遮断方陣!)
内部と外部を遮断します。音も遮断します。外から見ると結界自体が見えません。青○には最適の術です。でも触れると認知できます。青○が分からない人はお母さんに聞きましょう。殴られます。
「えっ?」
影薄めを解くと、結界内で音を立てても外部には漏れないことをいいことにヒナタとの距離を詰める。
いきなり急接近されたことに驚いたのか涙目で体をがたがた揺らす。
体を縮めている様はまさしく小動物だ。くそっかわいい・・・
「いいか、放課後。教室で待ってろ。いいな。」
コクッコクッと夢中で首を振るヒナタを確認した後、術を解いてその場から速攻で立ち去る。
(さすがにやるのは無理があるな・・・)
-放課後-
「お前は何も見なかった。」
「えっ・・・」
いちいち反応がめんどくさいなこの子は。自分が出せないのが悩みと聞いていたがこれは重症だぞ。でもそのおかげで命拾いしたわけだが。
「だから下向くなって。」
指をヒナタのあごに差し込んで上を向かせる。思わず顔が近くなる。
「あ・・・っ・・・あの・・・・っっ」
もうしどろもどろだな。あー小動物だ。子猫みたいな反応だな。この子家で飼いたいな。
「あーもう下向くなってせっかく美人な顔立ちしてんだから損だろうが。」
「び・・・!!」
ヒナタは顔を真っ赤にしたあとプシューという音とともに意識を飛ばして床に倒れた。
いやいくらなんでもないだろうそれは。恥ずかしがりやにも限度ってものがあるでしょうに。
「ん・・・っ」
ヒナタが目を覚ますとそこは星空の下だった。
(ここは・・・?)
そこはアカデミーからさほど離れていない公園のベンチだった。
(あっ先生・・・)
どうやら私は先生にベンチに寝かされていたようだ。いわゆる膝枕状態で。
恥ずかしい・・・。
「ん?ああ起きたのか、ってもうこんな時間か。」
「あっ・・・」
(忘れてた、今日父さまと組み手の修行するっていわれてたんだ・・・どうしよう・・・もうとっくに門限すぎちゃってるよ・・・)
「どうした。そんなに青ざめて。」
ふーん、さすがに名家ともなると大変なんだな。でも確か才能が無いって言われてたらしいな。妹の方が才能があるとかって。
まぁ俺のハーレム候補だ。助けてやるか。
覗きを見逃してもらった借りもあるしな。
「すんませーん。ヒナタちゃんのお宅ですかー!」
(先生、声大きいよ。恥ずかしい・・・)
「どなたですかな?」
おおう。この人が日向当主の日向ヒアシか・・・苦手なタイプだなこういう堅物系は。
「いやぁヒナタちゃんを夜遅くまで付き合わせてしまいましてすいません。」
「いえ・・・。」
こちらをいぶかしむような目で見つめるヒアシ。なんで白眼になってるですか。怖いんですけども。
「実はヒナタちゃんに幻術の才能があることが分かりまして。力を入れて鍛えたいと思ってるんですが。どうでしょう家に預けてもらえませんか?」
(えぇぇぇ!何それ私聞いてないよ先生!第一そんないいわけじゃ父様は・・・)
「・・・いいでしょう。」
(嘘ぉ!やっぱり父親は私を見捨ててるんだろうか。ハナビの方が才能あるって周りの人もいってるし。)
「おいヒナタ」
「はっはい」
ウサギが飛び跳ねるように肩を震わせるヒナタ。
「ということでお前は家で預かることになったから。ちょっと狭いけど我慢しろよ。」
(・・・・どうしよう・・・・どうしよう)
「ただいま」
「お邪魔・・・します」
せまいアパートの一室のドアをくぐるとそこには一人の少女がいた。
(あれ?この人、確かアカデミーに入ってきた白さん・・・?)
「あー白、夕飯一人分増やしてくれ。」
「また誰か連れ帰ってきたんですか?」
台所に立つ白さんはまるで奥さんみたいだ。
(いいなぁ・・・ハッ私は何を・・・)
「ヒナタさんどうぞ上がってください、汚いところですが。」
家とはいろいろと違う狭いし・・・確かにちょっと汚い。
夕飯は白さんお手製のシチューだった。白さん料理上手いなぁ憧れちゃうよ。私あんなに器用じゃないし。
「というわけで今日からヒナタを家で面倒見ることになった。」
頭を抱える白さん。
「僕に相談もなく・・・分かりました。・・・せっかく2人だけの場所だったのに。」
「なんか言ったか白?」
「いいえ。何も。」
白さん怒ってるんじゃないかな・・・
「すみません狭くて、雑魚寝みたいになっちゃいますが。」
その日、私は結局寝られなかった。
だってすぐ横に男の人がいるし・・・
(ハーレム要因ゲットォォォ)
(カゲロウさんは渡しませんよヒナタさん?)
(恥ずかしい・・・)
-今日のカゲロウ家-
「そういえば放課後、ここに来る前ヒナタさんと何してたんですか。」
「え!?」
「まさか・・・」
「いや大丈夫!まだ襲ってないから。」
「・・・|まだ?」
「あっ」