小説『俺の人生は《歌声》だった。』
作者:Maifa(アクアマリン)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>



  【ガチャッ】


明翔「スマンッ遅れた!!」


そう言って入った教室…(音楽室)


「おいおい…部長が部活遅刻っていいのか〜?」


「全国大会前なんだからしっかりしてくださいよ〜?」


明翔「悪ィ悪ィ…。
   じゃあ、気を取り直してやるか!」


俺がそう声を出せば『はいっ!』と気合の入った声が返ってきた。


その声に頷いてから俺はひな壇になっている音楽室の中央に立った。
そんな俺を見て次々と同じように並びだす部員達。


前に立つ指揮者。
ピアノの椅子に座る伴奏者。


そう、俺の所属しているのは『合唱部』。
男子35人、女子36人の大人数の部活だ。

そして俺の通うここ国立南大学付属中学校は合唱・コーラスの名門校である。
この学校は今までに57回もいろんな大会で優勝を果たしている都内でも有名な学校だ。

今、国立南大学付属中学校は全国合唱大会の準決勝の最中であり、明後日が決勝に出る校を決める。


指揮者がタクトをあげた瞬間、立っている全員の表情が変わった。

-2-
Copyright ©Maifa All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える