小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『ミノガシテ×クレ』





「誰だ?お前」
「通りすがりの“か弱い”少女ですが」
あれ?幼児の間違いか?まぁいいや。
「本当にそうだとしたら、なぜ“か弱い”少女は返り血を浴びている?」
ぎくっ
的確な突っ込みはうれしいけど、目が笑ってねぇな。このおっさん。
心中なんで言いたい放題なエルフだが、今はとりあえず“か弱い少女”を演じ続けてみる。
「えっえと・・・」
「ん、お前名前なんね」
「?!いや、まず名を名乗れよ。どうしてこうもあたしの周りには礼儀知らずがいるんだよ!」
思わず、前世の影をちらつかせってしまった。もはや癖である。
ぶっちゃけると、此処がハンタの世界じゃなければ、子供の容姿でも啖呵くらいきれる。
なにせ、前世の年齢あれだしな!
20代そこそこの若造に負けるはざぁねぇんだよ!(口が悪い)
「ほう?お前喧嘩売るか?」
「いや、だから名前!」
会話が噛み合ってない。
なにこれデジャブ。イル兄との会話みたいだ。
「それもそうか。俺はクロロ=ルシルフルだ」
「ちっフェイタンね」
「シャルナーク」
「シズク」
「ウボォーオギンだ」
「よろしくしたくないけど、よろしく。あたしは、エルフ。エルフ=ゾルディック」
「「「「!」」」」
「ん?あ、名刺いります?爺ちゃん特製の。割引にしますよ」
「おい!」
最初の、“か弱い”少女のお話はすでに忘れてるエルフでした。

-15-
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