小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『ケッカ×オーライ?』





「えーあーうー・・・」
うーむ。どうしたもんかねぇ。
ん?ちょっと待てよ?今ここである程度旅団と仲良くしとけば後から狙われる確率がぐんっと下がるんじゃない?
てか、仲間っだたら裏切らない限り生かしといてくれるよね。たぶん・・・。
よし、善は急げだ
「どっちだ?」
「あー、よろしくお願いします…」
エルフ6歳。
何の因果かかの有名な幻影旅団の一員になってしまいました。

「ん?でも団長、今空き番ないよ?」
「そうだったか。俺個人としては今すぐにでもヒソカを蹴落としたいのだが」
ええええええええ?!!
何サラっとすごいこと言ってんすか団長!!!
口を開きかけたら、周りも同じような反応だったため、空気を読んで黙ってることにした。
ヒソカってなんか聞いたことあるような名前だな。いやいやいや。聞くな。あたしの勘がきくなと言っている!!!
「それに、エルフって念使えないよね?」
と、ニッコリ笑顔で言ってくるシャルさん。けなされた?いやいや、それよりも、
「念って何?爺ちゃんも父さんも教えてくれないんだよね」
そう言ったら、やっぱり…と返された。答えになってないわ!!!!
てか、今きずいたけどフェイタンさん(なんか怖かったから)とノブナガさんとフィンクスさん絶対あたしが入ること嫌っがってるよね?顔がすごいことになってんだけど!怖い怖い怖い!
「とりあえず、空きがないなら団長補佐でいいか。番号は・・・0でよくね?」
ええーーーーーー!地味にキャラ崩壊ーーーーー!すっごいテキトーなんだけど!いいの?!ねぇ!いいのこれで!
と、思ったのでシャルに目で問いかけてみたら(怖いからしゃべれない)笑われた。あ、大丈夫って笑顔かな。
うん。きっとそうだ!そうだよね!!!
よし。とりあえず落ち着け。
ひっひふーひっひふー。
よし。大丈夫。落ち着いた。
「念は・・・・おい、エルフ得意なことは?」
「逃げること」
即答ですよ。あたりまえじゃないですか。
「・・・。他は?」
あ、やっぱ逃げるだけじゃ役に立たないか…。
「気配を探ること消すこと」
「どれぐらい探れる?」
「正確には判んないけど200から250のどれか」
「…確認だが、200?か?」
「いや、200m」
「ノブナガ、何か文句あるか?」
「いや、ない…」
「なんか、若干ひかれた感があんだけど気のせい?」
「さっさあ・・・」
「なんなんだよシャルまで!仕方ないじゃん!父さんの訓練、つか訓練全般痛いんだもん!本能的に逃げるわ!!!」
「そっそう・・・」



***



「エルフ―」
「なんですかーマチさん」
「え?まだ敬語なのかい?タメ口でいいよ。さんっていうのもいらない」
「はっはぁ・・・」
てか、なんで呼ばれたんんだ?
「ああ、そうだった。ほれほれ、刺青。さっさといれるよ」
な・ん・で・す・と?!!!
「あ、無理です嫌ですごめんなさい」
「はぁ?何言ってんだい団長が呼んでんだから」
な・ん・で・す・と?!!!(2)
てか、あの無駄にイケメーンな団長さんが入れる系ですか?
もっと無理です。ごめんなさい。
肉体年齢が幼児でも精神年齢おばさん(くっ)なんです。
「やめてえええええええええ!マチさん痛い!ちょっと!引きずってます!いやああああああ!!!!」
抵抗むなしく引きずられ、目の前には我らが団長クロロ様。
「いやいやいや、6才児が刺青とかふざけんなよ。てか、痛いの嫌だ」
「お前、それでもゾルディックか…」
「ベースが凡人なんです」
「凡人の割に、逃げ足が早いな」
「いわゆる火事場の馬鹿力ってやつです」
んー。とれあえず、ザ☆くだらんおしゃべりで場をしのいでみたものの・・・いつかは入れられちゃうだろうし。
「あ、そうだ」
「?」
「とりあえず、刺青に“似たもの”でもOK?」
「ああ、それが刺青ならな」
よし。あれでいこう。




「では、エルフいっきまーす!」
若干アトムいっきまーす!とかぶった気もするがスル―だ。うん。
なんか周りに人がいっぱいいるのも気のせいだ。
気合いだ!エルフ!!!

「とう!」
とくに効果音も思いつかなかったので、結果から言います。
あたしが作ったのは、刺青(後から知ったけど、ヒソカの刺青っぽいの)
あたしの、体内にめぐる水分を使い、作りました。はいはくしゅー。
いやぁ。こーゆーときイラストレーターって仕事しててよかったと思えるよ。
だって、絵が下手だったらあたし、痛い思いしなきゃならなかったもん。
ペラペラの氷(しょっかんてきにはゼリーに似てる)を肩に張り付けて完成っと・・・。
「ねぇクロロ、これでOK?」
「あ、ああ。それより、今のなんだ?」
「よくわかんない!」
「「「「「は」」」」」」」

そのときから、フェイタンさんたちの視線が柔らかくなったとさ。おしまい。












「あいつ、強くなるね」
「なんで、念のねの字も知らないのに、発ができんだろうな」
「知るか!俺に聞くなノブナガに聞け!!!」
「ああ?!いみわかんねーよ!」
とある日の、強化系3バカと、フェイタンの会話。









――――――――――――後書き↓――――――――――――――――――――――――――
ヒソカがもう旅団に入ってますがあしからず。
主人公の秘密はまだひっぱります。
きっと、くどいってくらいひっぱります。

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