小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『アンラッキー×アンハッピー』【クロロside】





シャルがエルフを拉致した奴らの居所を調べている間、俺は号令を出していた。
「今回のエルフを助けるのは自由参加だがどうする?」
「ワタシは行くよ」
「あたしも。拷問されてるだろうし、腕が切れてたりするとあれだろう?」
次々と、参加希望の声が上がる。
実際、此処にいないコルトピと、シズクとヒソカとボノレノフ、フランクリン以外は全員参加だった。
知らぬ間にずいぶんと気に入られているようだな、エルフ。
微笑を洩らしながら、シャルの報告を聞き、俺たちは出発した。





***




外にいた奴らは、大したことなく、順調に進んでいく。
気づけば、もうすぐそこにエルフがいた。
助け出そうと、ドアをけり破ろうとしたら、能天気なエルフの声が聞こえてきた。



「さぁ、答えは?答えなければ足を切るぞ」
「え?痛いの嫌ですごめんなさい。てか、何プレイだよ。おっさんってば何?まさかのロリコン?
あんたらがそうでもあたしにそんな趣味はねぇんだよバッキャロ―
てか、まさかの此処にきての拷問プレイとか聞いてネエヨ。それよりさ、こういう場合って誰かが助けに来ない?ヒ―ローはいつも遅れてやってくる?知らないよ」
「……切り落とせ」
「っ…それにさ、ルシカさんあなたの言ってるように蜘蛛のこと言ったって、あたしが生きて出れる保証はないわけでしょ?だったら、いいことして死にたいもの」
今すぐにでも、突入しようか迷ったが聞いてみることにした。
なにかと、こいつの言うことは面白い。
「何故だ?蜘蛛の奴らは無理やり勧誘させたと聞いているが」
「うわ、情報社会って怖ッ仕方ない答えて進ぜよう…あ、すいません冗談です。いやね、あたしって(転生者で)殺しとかなじめなくて、寄ってくる奴らはヤローだのあんたらみたいなロリコンだのそんな奴らしか寄ってこない中で、クロロたちは居場所をくれたから?まぁ殺しはするし人使い粗いし団長プリンだしあれだけど、根はいい奴らだからね!!それに仲、友達だし。これでいいかい?」
そこまで聞いたとき、なんとなくドアをけり破っていた。



見ると、左足と右手を切られているエルフがいた。
本当に何プレイだ。と、柄にもなく考えていると、周りの奴らは早速動いていた。
とりあえず、ルシカは逃したが良しとするか。
地味に名前が似ているのが腹立たしい。



「ちょっと、あんたむちゃしすぎだよ!」
「うん。訓練まじめに受けてないのが仇になった。電流流されて腕切られた時は流石に死ぬかと思ったよ」
そういえばこいつゾルディックだったと思っているとエルフがこちらを向いた。
「クロロありがとう!
「?!あ、ああ」
まさか、お礼を言われるとわな。
やっぱりこいつはよくわからん。

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