小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『ヒトノ×ハナシハ×キキマショウ』







いや、確かにさ?あの卵も美味しくてさ、ハンターちゅうのもいいかなとは思ったよ?
でもさ、こんなことになるとは聞いてない。
あんの爺さん、最悪だな!!





***



「――――せかっくだから、このまま同行させてもらうことにする」
「次の目的地へは、明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使いください」
ほーほーそう考えると、まだ時間はあるわけね。
よし、寝るか。
「ゴン!エルフ!飛行船の仲探検しようぜ!」
「うん!」
「え?うそ?!行くいく行く!!あ、でもちょっと待って、シャワー浴びてから行くわ」
「うん!じゃああとでね!」
「お前も女なんだな」
「キルア?」
「ごめんごめん!!」



と、いうわけできましたお風呂。
確かにさ、キル兄ぃの言うとおり容姿はあんま気にしてないよ?
洋服だって、Tシャツに短パンみたいなカジュアルな格好よ?
殺しのときは黒いパーカだけどさ。目立たないために(それが逆に目立ってた)
「失礼しまーす」
「あら」
「おや。メンチさんじゃないですか」
脱衣所で、2次試験試験官のメンチさんと会いました。チチでけぇ(くっ)
「あ、100番じゃない。寿司知ってた」
「あれ?ばれてました?」
「当り前じゃない。他の受験者が悩んでいる中めんどくさそ〜〜〜〜に魚とりに行ってたから」
「ですよねー。ったくもう。海水魚が主流の寿司なのに淡水魚しかないんすもん。ま、食べるのはあたしじゃないんで取りに行きましたけど」
「あんたね・・・」
メンチさんに、ひかれた気がする。どうしてよ?そこは重要でしょ?あたしは食べないもの。
あんなゲテモノは食べ物じゃないもん。それを調理しょうとしてたあたしが言うことじゃない?
知るか。
「それよりも、あんた名前は?」
「エルフです。よろしくお願いします」
「ええ。あたしも、メンチでいいわ」
「ありがとう」
新しいお友達ができました。
あれ?うちってお友達作っちゃいけないのかな?
まぁいいや。だって、イル兄ぃいないし。
「それじゃ」
「またねーメンチ」




***




「キルアー?」
「おお、エルフ!!」
「なに話してんのー?」
「んー?親父たちっと捕まえるって話」
ムリだろ。
父さんがラスボスだとして、イル兄ぃがいるのよ?!!あの子は、あれだボスだ。
ラスボスの前あたりの。
あれ?まだ、ゼノ爺ちゃんがいたっけ。
やべぇ。あたし、誰にも勝てる気がしない。
珍しく、あたしが苦笑いしていると、ザワッと殺気がした。
ヒソカじゃないな。
これは・・・、会長あたり?
なんとなく、ゼノ爺ちゃんに似てる。
「どうかしたかの?」
「あれ?」
え?爺さん速くね?
「ネテロさん、こっちの方から誰か近づいてこなかった?」
「いーや」
すっとぼけおって。キル兄ぃも同じことを思ってたみたい。
「素早いね。年の割に」
「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ」
うわっ最悪だ。
今、キル兄ぃとの間に雷が見えた。
もっとやれー!!
心の中で(此処大事)声援を送っていると、何か聞かれた。
なんでだろうね。
あたしってば人の話って聞くの苦手なんだよね。
「え?ああ。ハンター試験?とりあえずあのピエロがいなければ楽しいのに。うわ、鳥肌立ってきた」
やめよう。思い出しちゃだめだ。
ゾワッてなる。気色悪い。
「おぬしら、わしとゲームをしないかね?」
「「?」」
「は?」
やばい。ホントまじで人の話は聞こう。

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