『何それウケル』
「もし、このゲームで勝てたら、ハンターの資格をやろう」
ネテロの爺さんの一言で、ゴンたちの目が輝く。
でも、この爺さん“もし”っていってんじゃん。
とらせる気ないよね。絶対。
まぁいいや。やってやらあ！！！(もはやヤケクソ)
＊＊＊
「ルールは簡単。この球をとればいいんじゃ。攻撃自由じゃぞ」
「ただ取るだけでいいの？」
「おお」
「じゃ、俺から行くよ」
お、最初はキル兄ぃか。
ちょっと、切れってからなぁ。大丈夫だろうかって・・・・
こ の 子 肢 曲 つ か っ て る！！！！！！
「え、うそ。まじで習得してたとか聞いてない。あたしってば、まだ(ぎりぎり)３体しか出せないのに！！」
「(知るかよ・・・)」
そんなことは置いといて、ネテロの爺さんまじですばしっこいなぁ。
ま、逃げ足なら負けないけどな(威張れることじゃないよー)
一人、ドヤガオしてる中キル兄ぃがギブアップした。
なんでも、“鉄みたいな足”らしい。
あの爺さんが？！
ハンター怖い。
「あー、次あたし行くー」
ゴンが行きたそうにしてたけど無視した。
とりあえず、「ストレス発散だ☆」
「「「は」」」
だってだってだって、キル兄ぃの蹴りでも平気なんでしょ？
あたしみたいな凡人がいくらやっても大丈夫ってことでしょ？
なら、１次試験２次試験の恨み(主にヒソカ)を晴らすときじゃないか！！！！
豚でもやったけど、手ごたえなさすぎたんだよね。
せっかくなんで、肢曲やって(無論３体。キル兄ぃが笑った気がするけど、風のいたずらだと思うことにする)
本体≪あたし≫の気配を絶つ。
隙を突いて蹴りを入れる。
「おりゃあああああああああああああああ！！！」
「ほい」
「うわっ蹴らせろよ爺ちゃん！あたしはストレスフルなんだ！」
「ふぉっふぉっふぉ！そうかそうか。(うーむ。気配を消すとはなかなかやりおるの。ま、所詮はガキじゃ)」
こんなことを続けて早1時間。
早々とギブアップを宣言したあたしは早速野次馬である。
あたしは、根っからの野次馬でねぇ！！！
こうゆうのは傍観者が一番さ！！
なんどか、ボールの追いつきそうになると同時にネテロの爺さんが取る。
そんなやり取りが数回続く。
そんな中、努力賞、そう言ったネテロと壁を交互に見るとキル兄ぃの顔が陰った。
あ、地味にスイッチはいったな。今。
その顔をすぐ戻し、ついにキル兄ぃがギブアップした。
あの壁って、コンクリだよね？足跡がついてんだけど。足跡(大事なことのので２回言いました)
「おーい、エルフ。オレ辞めるけどお前どうする？」
「ゴンの戦いが気になるからまだ見てるわさ！！！」
こんなとこで引き下がるなんてあたしの野次馬根性が許さないわ！！と、いうと呆れたように笑われた。
キル兄ぃが出ると同時に、ゴンがネテロの爺さんに質問する。
「ねぇ、ネテロさん」
「む？」
「さっきキルアとエルフがゆっくり歩いてたのに何人も見えたんだけどあれってどうやるの？」
「あれは、闇商売の専売特許みたいなもんじゃ。お主は知らんでいいし、知ってはいけないものだ」
「でもすごい技ではあるんでしょ？」
「血のにじむような鍛錬が必要じゃ」
ここでなんとなく会話に入る(と、いうか入り多かった)
「そうそう。絶対知っちゃダメ。あれ、疲れるというか失敗したときの拷問メニューの追加度が半端じゃないから。ああ、懐かしい。よくそれが嫌でそこらじゅう逃げ回っていたなあ」
「ふーん。それより、キルアとエルフって幼馴染か何か？」
「うんん。キル兄ぃとは兄弟」
「え！」
「はは。なんとなく秘密にしてた。よし。この続きは気になるけどどっかの性格悪いじじぃのせいでキル兄ぃスイッチはいちゃったから迎えに行きますか。きっと2・3体の死体が散乱してる！！」
「ふぉっっふぉっふぉ！」
「イラッ☆」
＊＊＊
「(ん。もう血の匂いがする)」
「！！…エルフか」
「よ。大丈夫？」
「ああ」
「とりあえずシャワー浴びてきな。この死体は・・・ま、グリーン豆さんあたりが何とかするでしょ(つまり触りたくない)」
「ああ」
シャワーに向かうときトランプタワー壊しながら快感に浸っているピエロなんて見てないし知らない(自己暗示)
シャワー室入ろうとしたとき、針が顔十ぶっささっていて、カタカタ言う奴なんて見てないし知らない(自己暗示２)
その後、キル兄ぃの返り血浴びた服の処理にてんやわんやしながらあたしは眠りに就いた。
睡眠は大事です。だって美容にいいもの。(て、いうのは建前で背が高くなりたいから)
「キルアは寝なくていいの？」
「大丈夫」
「気をつけて」
「エルフも」
「うん」
ちょっと、いい空気じゃない？！！