小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『トモダチ×ノ×テイギ』










第4試合は忌々しきハゲゾーvsコルポックル・・・じゃない、ポックル。
結果から言えばポックルが負け、ハゲゾーがハンターになってしまった。チッ。


第5試合はヒソカvsボドロさん。かなり一方的だったけどなかなかあきらめないボドロさん。あの人めっちゃタフやな。結局ヒソカが何かささやいてボドロさんが負けを認めてた。何言ったんだろ?きーにーなーるー。


第6試合はキル兄ぃvsポックル(よっしゃちゃんと言えた)てか、どこにキル兄ぃの負ける要素があんだよ。さっさと合格しろよとか思ったけど何故か始まったとたん戦線離脱。



何をやってんだろうねあのガキは☆



「キルア?なんで倒さないの?あんたなら合格できたよな?な?」
「だって、戦ってもつまんなそうだったし・・・・」
「あははは、何言ってんだよこの畜生が☆」
「?!」


そこから、あたしの説教が始まろうとしたけどメンチちゃんに止められた。ハゲゾーのときといい不完全燃焼多くない?イライラ止まんないんだけど。


第7試合はリオレオvsボドロさん。誰だよボドロって。ああ、さっきヒソカにぼろくそにされた人か。
リオレオは、ボドロさんのけがを理由に延期を要求。
まぁ、妥当な判断なのか?
てか、リオレオリオレオ言ってるけど突っ込んでくれる人いないとさびしいな。


第8試合はキル兄ぃvs針人間もといギタラクルさん。
なんか、嫌な予感がすんだよなァ。ギタラクルさんの気配ってイル兄ぃに似てるし。この試合こそさっさとギブアップしてほしいな・・・。



とか思ってたらね・・・。


始めの合図で戦闘態勢に入るキル兄ぃ。それとは反対にギタラクルさんは余裕しゃくしゃくって感じだった。


そるとそのとき、あたしの耳に見知った声が聞こえてきた。


「久しぶりだね、キルにエル」
「「兄・・・貴!!/イル兄ぃ?!」」

あたしたちの声に驚くクラピカたち。


「は?キルアの兄きでエルフの兄貴・・・・?!」

「いやいやいや、レオリオそこは問題じゃないんだ。それより問題なのはあのスプラッタ並みのいかつい顔からいつものイル兄ぃになったことの方が問題だ!てか、あたしの予想あってたな」

「エル、ちょっと黙ってて」
「イエッサー」
やべ、イル兄ぃ怖いよ。念向けないでお願いだから。
てか、間近にいるキル兄ぃカワイソ。


あたしの周りだけシリアス通り越してシリアルだけど気にしない。
まァ?そんな空気無視してマイペースに自分の話しだすイル兄ぃ流石です。

「母さんとミルキを刺したんだって?」
「まぁね」
「母さん泣いてたよ」
「そりゃそうだろうな。息子にそんなひでー目にあわされちゃ」
レオレオが、とんでもねーガキだなんだとぼやいてたけどたぶんそれちゃう、義理母≪母さん≫の性格上喜んでると思う。
案の定、イル兄ぃが感激してたって言ってるし。
「リオレオ君、そんなんでずっこけちゃうちではやってけないよ」
「やってく気ねーし俺レオリオ」
「チッ」

「でもやっぱりまだ外に出すのは心配だからって言ってたし。てか、何よりエルがいるし」
「おいこら、イル兄ぃ今なんつった」
あたしの、怒りもことごとくスルーしている兄ぃは無表情で淡々としゃべる。



「別になりたかったわけじゃないよ」
そう答えるキル兄ぃ。
「そうか安心したよ。心おきなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ。お前の転職は殺し屋なんだから」


キル兄ぃの呼吸が一瞬止まったように見えたのは気のせいだっただろうか。

そこからは淡々と無機質にキル兄ぃの性質を説くイル兄ぃ。
でも、お人形さんはイル兄ぃの方だと思った。

話は飛びまして、キル兄ぃの願いの話になってた。
「ゴンと、友達になりたい」
キル兄ぃの心からの叫び。でも、でもね、
「あのお2人さんを友達と呼ばずなんていうんだよ。つか、あの2人が友達じゃなかったらあたしの友達どうなるの?ねぇ?」
「おいおい・・・。まぁそうだよな。とっくにお前らだち同士だろーが!」
「は?ちょっと待ってエルの友達ってどうゆうこと?」
「え?だってそうだろ?個人的にはクラピカもレオリオもメンチちゃんもポックルも友達なんだが」
「「「「え、あ、うん」」」」
「なにその、え?こいつと友達なの?みたいな空気!友達の定義なんて曖昧なんだから。全人類みな兄弟だよこの野郎!!」
「ふーん。まァエルは後で矯正するとして・・・・」
ヤダ何それ怖い。
「よし。ゴンを殺そう」



何 故 そ う な る ! !


とりあえず病院が来い。この人の思考回路ぶっとびすぎワロタ(白目)
あ、今ちょっとヒソカ殺気だった。

その後、殺し屋に友達?要らないよね☆と言っている兄ぃは試験官を操作してゴンの居場所を聞きだしドアに向かう。フリーダム過ぎんだろ。
そんなとき、ドアの前に人の影が!
なんだ、クラピカとレオリーとハゲか。
「まいったなぁ」
と、全然そうは思えない顔で言う言える兄ぃ。無表情こあい。
その後、今更ながらゴンを殺すと合格できない事実に気づくイル兄ぃ。
とりあえず、イル兄ぃの中では合格するのが最優先事項らしい。
「てか、キル兄ぃ汗凄ッ」
「キル兄ぃ?」
そこから、キル兄ぃはまいったと宣言した。

「キル兄ぃ・・・・」
「・・・」
その後、キル兄ぃはボドロさんを殺し試験会場を後にした。
レオリオを殺さなかったのは、キル兄ぃの残ったわずかな意地なんだろうな。




こうして、最終試験は終了した。

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