『キョウダイ×ノ×モンダイ』
とりあえず、最終試験に合格したあたしたちは教室的な場所へ案内された。
「わぁ、黒板とか懐けー」
「は？」
「いや、なんでもない」
さりげなく隣に座ろうとしているイル兄ぃをスルーしてクラピカの隣に座る。
舌打ちが聞こえた気がしたけど聞こえない聞こえない。
席に着いた途端、レオリオとクラピカが席を立つ。キル兄ぃの事かな？
レオリオが「キルアの不合格には意義がある！」と、言った時バンっと扉が開いた。
ゴンかな？ゴンだよね！！
口を開きかけたけど、なんとゴンはイル兄ぃに一直線あるぇ？
「キルアに謝れ」
ああ、そうゆうこと。
「謝る？何を？」
まぁそうか。そうだろうな。
「そんなこともわからないの？」
「うん」
イル兄ぃ・・・あっさり肯定しちゃうのね。
「お前に兄貴の資格はないよ」
「「兄弟に資格がいるのかな？」」
「エルフ・・・・」
「テヘぺロ」
ああよかった。ぼそっと言ったおかげで隣のクラピカしか聞こえてないみたいだ。
ゴンに言ったらいろいろめんどくさそうだし・・・・。
その時、ゴンが言う兄ぃを持ち上げて放り投げた。
「放り投げた・・・・だと？！」
いやいやいや、ちょっと待ってイル兄ぃ成人男性、細身のくせしてかなり筋肉付いてるから。ありえないから。え？でもうちって軽く２トンは持てるからゴンが普通なのか？え？意味わかんないよォォオオおお！！！
しかもあれですね、イル兄ぃの骨折ろうとしてますね？ビキビキ言ってるぅぅぅぅぅうううううううう！！！
そっからはあんま聞いてなかったからわかんないけど、どうやらキル兄ぃを助けるらしい。
ゴン曰く、操られたも同然だと・・・・。
あながち間違っちゃないよな。
「ちょうどそのことで議論していたとこじゃゴン」
ことを納めるように言葉を発するネテロの爺さん。
そっから、クラピカが何らかの催眠とか難しいことを言い、レオリオは助けた〜とかなんとか言ってた。
まぁ実際推測にすぎないけどさ。
「全て推測にすぎんのう」
「証拠もないしね」
「おいこらエルフ！お前どっちの味方だ！」
珍しく声を荒らげるクラピカ。
「え？どっちも？」
「はァ？！意味わかんねえ！つか、エルフこのイルミって奴がゴンを殺そうとした時も動かなかったし・・・ホントに仲間かよ！」
「仲間？ごめん、友人なら持つけど仲間は持たない主義なんだ。そんでレオリオ、あんたは血のつながった兄弟に刃物を向けろと？あーもう仕方ないあたしが動かなかった理由は全部で４つ、
その1、イル兄ぃの殺気は本気で殺そうとは思ってないことが分かったから
その2、そもそもあたしじゃ勝てないから
その3、ゴンが殺されかければ自動的に変態クソｐ・・・じゃないヒソカが召喚されるから。
その4、イル兄ぃとキル兄ぃは一度ひざ詰めで話し合ったほうがいいと思ったから。つかイル兄ぃ、キル兄ぃは一度外に出そうぜ。
以上」
冷めた目でレオリオを見るとお、おう・・・と、言って引き下がってくれた。
その後、あたしを口火にしたのかいろいろな討論行われる。
そうゆうこっちゃないんだよ！！
あたしの叫びはゴンによって達成された。
その後やっとこさあたしは正式にハンターとなった。
「―――ともあれ次の諸君らの息災を祈るとしよう。では、解散！あ、エルフは残れ」
「はァ？！！！チッ、ごめんゴンたち先行ってて」
「うん！」
「さてエルフ君、お主リンの一番弟子とか何とか」
「え？リンの弟子？あんな厨二病の弟子になった覚えはありませんが」
「でも、薬作りは・・・・」
「ああ、教えてもらいました」
「今まで作った薬全部出せるかの？」
「イエッサー」
そう言ってかばんの中(記載してなかったけどリュック持ってたんだよ。でもこれドラえもんのポケット並みにいろいろ入るとか思ってたら念で作られたものだったなんて…。)のものをあさる。
「えー、まずバラ、そんでその解毒剤、うちで使われていた毒全種、その解毒剤、念能力張りの暗示をかけられる毒、その解毒剤――――――――――」
「お主・・・・、もしかしてＡ級犯罪者のルシカの部下とか捕まえなかったかの？」
「あのおっさん？ああ、そう言えば倒しましたね」
確かその後ハンター協会にでもつきだしたはず・・・・。旅団と一緒だったから顔見られないよう頑張ったはずなのに。(２７話参照)
「・・・。お主、シングルに昇格、あと上官職についてね。ちなみに情報処理」
「はあああああああ？！！」