小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『ちょっと待ってよ、あたしのライフは0なんだが』












今あたし達は、ゾルディックの観光バスに乗っている。
まったりとね。そう、まったりと(大事なことなので2回言いました)
そのなかに、チンピラ約2名。








「たっく、あの程度で父さんたち襲うとか。ざけんな」
「おい、エルフ!」
レオリオが焦ったようにあたしを制止するけど聞こえないふりしてそっぽを向く。
うーん。やっぱ自分の家族を狙う奴を目の当たりにするってのはいやだな。
とりあえず、ミケに瞬食でもされてしまえばいいよ!
今日は、キル兄ぃのことで気分悪いから助けてやんない。

あ、それとガイドさん、マハ爺ちゃんは高祖父だから。そこ間違えないでー。


***


バスを降りると早速入るバスガイドさんの説明。
にしても、黄泉への扉か・・・・。
あたしってばけっこーバイオレンスな家に住んでたのね・・・。
いやだって、ゼノ爺ちゃんは基本緩いし、義理母≪母さん≫は会うたんびに洋服持ってくるし・・・。
父さんは基本無茶しか言わないから近付いてないけど・・・・。
そんなことを考えていると、守衛室のドアを勝手に入ってくチンピラ。
アホらしい。あのドアすら開けられないくせして・・・。
うわさが独り歩き?てめぇ潰すぞ。
って、ゼブロさぁァァァァァァああああああああああああああああああああああん!!!
「大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ。あーあ、またミケが餌以外のものを食べちゃうよ」
「え?」
その時、ゴゴッと開いたドアから以前よりいささかごつくなったミケの足らしきものと、さっきのチンピラの残骸の頭が見えた。
毎回思うけど、あの子ごっつ綺麗に食べるよね。
ぎゃーだのどっせーいだの叫び声が聞こえるなかあたしとゼブロさんの周りだけのほほんとしていた。
だってこうなること解ってたし。
「ミケやーい。てか、あの子あんな食生活で大丈夫なのかしらん」
「大丈夫じゃありませんよ〜、ミケー!太っても知らないよー!!!」
あ、大丈夫じゃないんだ。




「あんたら何してんだ、早く乗って!」
ふッ興味本位で来たからだよバーカ。二度とくんな!あたし達は見世物じゃないやい!!
「あ、俺たちここに残るんで」
そう言ったゴンはいたって通常運転だった。
「ホントいいキャラしてるよね・・・」
「?」


***




「なるほどねー。キルア坊ちゃんのお友達ですかい。あ、あとエルフ様お帰りなさいませ」
「だから、様とかやめて恥ずかしい。あ、ただいまー。ゴンたちめっちゃいい子だよー。どこぞの厨二病と違って、爆薬なんて作んないし・・・」
「・・・・そうですかい」
あ、ゼブロさん今引いたでしょ。仕方ないだろーが。何故か知らんがあたしにばっか回ってくるんだもん。そうゆう奴の仕事。
てか、自分で掃除夫とか言ってんならきっっっっちり片づけてください。顔が見えてますからァァぁぁぁぁぁああ!!ばっちりお目目とお目目が合ってますからぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!

その後クラピカが何か言ってたけどそこは割合して、外に向かう。

「おおー、頑張れレオリオ―」
「はぁ?!おっも!無理無理無理!!」
やっぱ、これが普通だよな。
イル兄ぃ持ちあげちゃうゴンがおかしいんだよな。野性児こわいェ。

「そう言えばゼブロさん」
「ゼブロでいですよ」
「ゼブロんって呼びますよ」
「・・・・ゼブロでお願いします」
「キル兄ぃはいったいいくつ開けたんですか?」
「はぁ・・・、確か3ですね」
「よっしゃ、4までやったる。あ、ゼブロさんいいですよ。あたしやりますんで」
念も覚えたしそれくらいできると思うんだよね。だがしかし、あたしがこのドアを開けた回数は9年間生きてきて3回だけっていうね!1回目は訓練で、2回目は初めての仕事(旅団での)3回目はハンター試験を受けるとき。え?他の仕事のとき?だいたいイル兄ぃかキル兄ぃ居たから開けたことないんだよねてへぺろ。
ふんぬッと、力いっぱい押すとぎりぎり3の扉が開いた程度だった。
意味わかんないよ!!此処はもうちょい、主人公ってことで特典付けてよ!
ちょっとした怪力とかさぁ!!
ゴンたちの視線がめっちゃ痛いんですぅぅぅぅぅぅぅううううううううう!!!!
とか思ったけど開いたから良しとしよう。
ゴホンと、わざとらしく咳払いをして話題を変える。
「さてと、此処はためしの門て言って片方2トンあるの。中のミケを見ればわかると思うけど手なずけるのは不可能。ゴンは友達に会いに来ただけなのに試されるのはいやだとか思うだろうね。あたしも同感。でもね、キル兄ぃやあたしと同じラインに立てなくちゃ、この家の人は納得しないと思うよ?ゴンは、キル兄ぃを連れ戻したいんでしょ?」
あたしの言葉にはっとした顔をするゴン。図星か。
ちょっと酷だけど、ゴンならできるだろう。

「大丈夫、ゴンたちならその資格があるよ。ゼブロさん、この子たち鍛えてやって。3週間ってとこかな?」
にやりと笑うと、かしこまりましたとにこやかに宣言するゼブロさん。
うん。あの人に任せれば文句なしだろ。
「さ、あたしはラスボス退治と行きますか」
ぽつりとつぶやくと、あたしはゴンたちに背を向けた。




「あ!ミケー!君太ってない?大丈夫?つか、モフモフ可愛い!」
やっぱ動物って癒しだね。



***



「カナリアちゃん!」
「エルフ様!!」
「元気だったー?てかただいまー」
「お!お帰りなさいませ!!」
うっわ、可愛い。めっちゃかわいい。やっぱ女の子っていいよね。いや、キル兄ぃみたいな可愛い子もいいけど、女の子見ると優しくなるっていうか・・・・。
あれか、普段あたしが女扱いされないことの反動か。
「あ、そうそうあと数週間すれば3人連れが来るだろうから、手加減なしでぶっ飛ばしちゃって」
「手加減なし…ですか?」
「うん!あいつらならやってくれる!そんじゃ、バイバイ!お仕事がんばってー!!」
カナリアちゃんとの対談も済ませたし、そろそろ本気で本邸に向かおう。


***




「ただいまー!!」
元気に本邸のドアを開けると、ちょうどゼノ爺ちゃんが見えた。
「おう、家出少女の帰宅か」
「うん。楽しかったよーキル兄ぃは?」
「独房じゃ」
「おk」
「あ、それとシルバがお主を呼んでたぞ」
なんですと・・・・?!











――――――――――後書き――――――――――――――――――――――――――――
今更ですけど、エルフ以外のオリキャラ達の紹介をしときます(でもたぶん本編には出ないです。名前だけで)


リン=ラリオ
男。中国人っぽい。国籍不明。厨二病を患わっている。最近の口癖は「第3の目を解禁するぞ」
だがしかしシングルハンター。医者をやってる。薬物を扱っていて、エルフのことは弟子だと思っているが両者に食い違いがある。

アレン=ロイド
男。怪力。世にいう残念なイケメン。2次元にしか興味がない。最近のお気に入りは「君に届いたら」死体関係の仕事をやっている。一応ハンターだが、星はとってない。エルフとは、喫茶店でお茶をかけたのが馴れ初め。死体のフェイク作りがうまい。エルフはそれを見て、自身の分身作りに成功した。




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