小説『とりあえず転生したらキルア君の妹になったイラストレーターのお話。』
作者:みちる。()

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『ゾルケ×オソルベシ』





「さて、エルもう疲れただろう」
と、父さん(もはや定着した)が確信的に効いてくる。
てか、もう愛称で呼んでくれるんすか。うれしいです。
ていうか、うんそうだよ父さん、あたしすごい疲れたよ。
せっかくの誕生日を、ルシカ(あれ、合ってるかな?)みたいな名前のやつに邪魔されるし、そいつのおかげであたしは死にかけ、母さんは死んじゃったし、(畜生、今度会ったらぶん殴る。てか、探し出してやる)いきなり爺ちゃんが出てくるし、昨日のことがあんのに義理母≪母さん≫が出てくるし、突っ込みどころ満載だよな!!!!
とまぁ、そんなことは3歳児(外見)が言うことじゃないので、とりあえず無言でうなずく。
「まぁ、そうだろうな。ほら、いくぞ」
と、父さんが言う、そしていつのまにか爺ちゃんから離れていた右手を繋がれた。
「?」
「ああ、お前さんの自室に行k ぐるぐるぐきゅ〜
・・・・・。
ああ!あれか!これが噂のハンターハンター≪此処≫にしかいない珍獣なるものか?!ああ、そうか。そうだったらいいな。うん。
「と、言いたいとこじゃがシルバ、エルの腹の虫もなったとこだし、夕食じゃ。のうエル、お前さんの飼ってる虫はずいぶんと正確じゃのう。ちょうど夕食時じゃ」
・・・・・。
やっぱあたしの音かぁぁぁぁあああああああ!!!!!!
ちくそう、なにげにこれ黒歴史じゃね?はずかしぃぃぃいいいいい!!!!
あまりに恥ずかしくて、|義理母≪母さん≫に抱きつくと、すごく喜ばれた。
結果オーライなのだろうか。



***



「つ・・・かれ・・・・た・・・・」
「まぁ、まぁ、大丈夫です?エル」
「たっ、たぶん・・・・」
うん。嘘。大丈夫じゃない。此処凄いね。無駄に広い。どんだけあんだよ敷地。てか、売ったらどん位すんだろ。あ、下世話な話、すんまそん。
「お、セルじゃん」
「あ、キル兄ぃ発見」
と、言いながらどさくさに紛れてキル兄の隣に座る。
え?セコイ?図々しい?ふん。なんとでもどうぞ。
このポジは譲らん。
だって、今ここで爺ちゃんの隣なんかに座ったら定着しちゃいそうじゃん。それはぜったい嫌だからね。
「なぁ、エル?」
「何?キル兄ぃ」
「いや、呼んでみただけ」
「そんなこったろうと思った」
「は?喧嘩売ってんの?」
「2000万で買うなら売ってやるけどどうする?」
「全力で遠慮する」
「これこれ、エルにキル、兄弟げんかはよさんか」
「「兄弟?!!!」」
(あ、イルミと豚君だ)

-8-
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