小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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   10話「当たり前だっのシーンは何回観ても泣ける。」


 〜シオリside〜


今、私はコノミ諸島のココヤシ村にきていますっ!なにか村人達が殺気だっていますっ何があったのでしょうか?
それでは現地の人たちにインタビューしようと思いますっ……


…と、リポーターごっこは終わりにして、実際俺はある目的のため、ココヤシ村に潜伏している。

え?はしょりすぎ?ま、いろいろあったんよ。


クロ達を船に残し、訓練をするよういいつけてある。奴らの疲れ具合からサボったかそうでないか分かるから気ぃつけろよと言っておいた。
あと、俺の連絡で来るようにも命じてある。
ちなみに俺の手元にはアーロンの愛用している大刀のキリバチが……うん、パクリました。
確かルフィがコレを破壊してたんでそうさせないためにね。

…ここまで言えばなんとなく分かると思うけど…ズバリ、アーロンをスカウトしに来ました。
本音を言えばね〜ハチを仲間にしたかったんだけど、シャボンディや魚人島の話が狂いそうなんで泣く泣くあきらめました。
で、思い切ってアーロンにしようと思ったワケよ。コイツも弱いまま退場さすにはおしい奴なんでね。
ただ、最大のネックが極度の魚人主義に人間を下等生物扱いするほどの差別主義…昔、黄猿にボコられたくせにね。
自分に逆らう同族にも容赦しないホーディとどっちがマシかは被害者にしか分からんだろう。
一応、ジンべエや後輩のホーディをネタに説得するつもりだ。
トドメとしてただの人間でしかないはずの俺が万全の奴を屈服させて認識を変化させる。
魚人島でジンべエ達と感動?の再会をさせてやりたいので極力洗脳効果が出ないようにしねぇとな………来た!

村人達が決起し、アーロンパークに乗り込もうとしている。それをおちゃらけながらも止めようとするナミ。
しかし風車のおっさんは聞かず村人達と共にそのまま向かっていった。

止められず呆然とし、力なく地べたにへたり込むナミ。
そしてアーロンの象徴であるノコギリザメのイレズミが彫ってある左肩に向けて何度もナイフを振り下ろす…
アーロンっ!と憎しみをこめながら。
それを止めたのはルフィ

「…8年間、この島で何があったか知らないくせに…」

「うん、知らねぇ」

「アンタには関係ないからっ…島から出てけって言ったでしょっ!!」

「うん…言った。」

嗚咽しながらルフィを罵倒するが…


「……ルフィ…たすけて…」

「………」

無言で数歩歩き、そして

「……あたりまえだああああああっッ!!!」

キターーー…ここは何回見ても涙がちょちょぎれるな…この間が良いんだよなぁ…
…あ、アーロンを仲間にしたら…ナミと、つーかルフィ達と完全に敵になるな……う〜ん……まっいいか。なるようになれだ。

…ビリっ…アレ?…これって…

悶々としている間に麦わら帽子をナミに預け、ゾロ達と共にアーロンパークに向かったルフィ。
……っとと追跡追跡…

で、到着したルフィは目の前にそびえるパークの外壁をぶっ壊す。


「アーロンての、どいつだ?」

突然の侵入者達に慌てふためく魚人たち。それをなぎ払いつつアーロンに迫り…ぶん殴った。

「うちの航海士を泣かすなよっ!」

……イイ顔だ。まだまだ覇気はカケラも出てないが、こういうのを積み重ねて生まれたんだろうな…
だが、でっかい牛型の海王類の…たしかモームをゴムゴムの風車でザコまとめて一掃したのは良かったが、自分の足元をちゃんと確認しとけよ?

「おれがぶっ飛ばしてぇのはお前だよっ!」

調子乗って宣戦布告し、アーロンも返す。
さあ、タイマンだってところにハチが乱入してタコスミを吐きルフィの視界が奪われる。
さらに風車を放つ際に両足が地面にめり込んでしまい動けない。そこをアーロンに足場ごと海に捨てられる。
ゾロとサンジが救出に向かおうとするがハチと…空手使いの……エイ男(※クロオビ)が阻止する。
ウソップは逃げ出すが、チュウ?が追う。
ゾロとハチ、サンジとエイ男の戦いが始まった…が割愛。
ミホークの一撃で重傷を負ったゾロに勝てないハチや海中戦で仕留められないエイ男の戦いはどーでもいい。
で、それぞれ無難に二人が勝利し、サンジはルフィを助けるために海中に、ゾロはアーロンに挑むが手から放たれるただの水にてこずる。たしかヤブサメだっけか?

「なにやってんだっ!」
ルフィを助け終わったサンジが加勢するがまったく歯か立たない。……万全に近いサンジが子供扱いって事はまだまだクロやクリーク達より数段上だな……陸上でも。

そこにナミが現れタンカを切るがあっさり流され、非情な選択を迫られる。
その時ルフィが目覚め、ゾロはルフィ復活の時間を稼ぐためアーロンにもう一度挑むが戦う前からグロッキーだ。
簡単に首を掴まれ持ち上げられたがアーロンが驚いてる。…あの傷を見たな。…というか…あの傷で戦い続けるってのは自殺志願者としか思えん。
そうこうしているうちにルフィが戦線復帰。大怪我してるゾロを力ずくで剥がすという無茶苦茶な方法でゾロと交代しアーロンに挑む。

ゴムゴムの鐘、鞭、銃弾、銃乱打のコンボをかますがアーロンも負けじと噛み付きで反撃。
攻防が続きアーロンのアゴをぶっ叩き歯を砕いた。…もちょっと鍛えとけよ。

そしてルフィが自分の駄目駄目ぶりを叫びながら暴露する……すげぇっあんな羞恥プレイマネできない!あそこまで開き直れないっ!


「…だけど、お前に勝てる!」

「!?ほざけっ下等生物がっ!」

アーロンが叫ぶと同時に歯が新しく生まれ再度噛み付き攻撃に走る。
ルフィも歯を奪い噛み付き返し、それに焦れたのか海に潜った。
罵るルフィだが突如、海中からアーロンが飛び出した。

「鮫・ON・DARTS(シャーク・オン・ダーツ)!!」

ダツみたいに海上の獲物に向かって何度も突進する。
ルフィは交わし続け、さらにゴムゴムの盾を放つが突破されふっとぶ。
さらなる追い討ちをしてくるがゴムゴムの網で防ぎ、続いて槍をぶちかます。

「!?」
予想外の抵抗にブチ切れ目つきが鮫特有のそれに変わった。続いて何かを取りに行くが…

「ああっ!?キリバチがねぇ!?」

間抜けな叫び声を挙げる。……ワリっ!

「ちぃぃぃぃっ!」

仕方なくそのままルフィに襲い掛かる。ルフィはパーク中央建物の外壁に逃げるが鬼の形相で追い続け…一つの部屋に二人とも入っていった。

っととと、見聞色見聞色……聴覚強化っと。

「貴様にあの女を使えるのか!?」

「……使う?…!!」
ゾワっ

ルフィの殺気に怯むアーロン。…なってねぇな。

「こんな部屋があるからいけねぇんだっ!」

部屋を破壊していく。部屋から無数の家具や書類が飛び出していく。それを見て泣くナミ。

「うおおおおおっ」

片足を振り上げる。それは測量部屋を貫通し建物の頭頂部をも突き破った。

「!!?…鮫・ON・歯車(シャーク・オン・トゥース)!!!」

回転しながらのダーツ。それでルフィに噛み付いたがかまわず


「ゴムゴムのおおぉぉぉっ戦斧ぉぉぉぉっっ!!!」


アーロンの体にカカト落しが炸裂。そのままアーロンが地上1階まで突き落とされる。中央建物も衝撃で崩壊。


そして…廃墟と化した中央建物からルフィが立ち上がり…


「…ナミィっっ!!…お前は…おれの仲間だぁっ!!!」

「…うんっ!」

感涙するナミ。


そこにネズミ男みたいな海軍の小男が現れるがゾロ達がシメる。で、そのまま基地に逃亡した。




……さ〜て、俺も行動開始と行きますか。…っと、みんなに連絡しとこ。

電伝虫片手に身を隠し時を待つ。




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