小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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26話「ウチには高山病にかかるほどやわな奴はいない」



〜シオリside〜



船は順調に登っていくがいつの間にかメリーの姿は見えない。裏側にでもいるんかな?…ま、問題ねぇだろ…
それより巨大積帝雲が目の前にまで来た。

「積帝雲に突っ込むぞ!息ぃ止めとけ!」

雲の中を突破し……目の前に広がるは辺り一面雲の世界。
メリーの姿は見えないな…上手くはぐれたか…
たしかここに着いてすぐウソップが命懸けで雲で遊んでたな。今のうちに先行するか。

「ど〜なってるのーう!?あちし達死んじゃったワケぇ〜!?」

天国じゃねぇぞ。

「空の海だ。が、ログポースはまだ上を向いてる。…まだ上があるってこった。もうローブ取ってもいいぞ。」

「…ホント、グランドラインって何でもありだな…」

それには同感。と、その時


ゴゴゴゴ…


雲の中から巨大なタコや海蛇?が現れた。

「でっ…でけぇ!?」

頭だけでも船より巨大なタコ、船と同じくらいの大きさの海蛇?だ。それが襲ってきた。

「今、月歩使える奴はタコ、それ以外は蛇を倒しとけ。」

最近月歩を覚えたクロが空を舞い、鋼鉄の爪を一閃。するとタコの足が風船と同じような感じで割れた。

「はっ!?」

「油断すんなよ〜」

別の足がクロを直撃。

「つっ…」

ダメージは無いようだな。うん、順調順調。…このペースならブルーノぐらいならいけるんじゃね?…無理か?

油断を消したクロは淡々と残りの足を無力化しタコを撃退した。

海蛇の方も思ったより打たれ弱く簡単に撃退できた。

その後は順調に進めていたが…


「!!なんか接近してきた!」

雲の海を滑る様に進む謎の侵入者。アフリカの部族が被る様な仮面を被り盾と腰ミノだけをつけた半裸だ。
…アレ?ワイパーか?なんでこっちに来てんの!?…けど変だな、バズーカ持ってねぇな…忘れたのか?

「…アーロン、撃退しろ。」

「応!…来やがれや!」

敵が大ジャンプし船に侵入してきた。

「!…火の槍(ヒートジャベリン)!」

持ってた槍の先端が炎に包まれた。それを振り下ろしてくる。

ん?こんな声だっけ?ワイパーって…

「ちぃっ!ヤブサメ!」

炎に包まれた先端に向け水撃をぶつけるが一瞬で蒸発する。

「なっなんだぁ!?あの武器は!?」

「まともに食らったら大怪我するな。…が、今のお前を信じろ。きっと勝てる。」

あのバズーカ無いし多分大丈夫だろ。

「死ね!!」

懲りずに炎の槍を振り下ろす。

ザシュっ…

槍がアーロンの左肩を切り裂き、そのまま後方に下がる。ヒット&ウェイか。

「ぐ……鮫・ON・DARTS!」

以前より別物のスピード、威力を誇る一撃がワイパー?を襲う。
が、それもかわす。やっぱルフィとやり合っただけあって強…いや、まだ高度に慣れてないだけか?心肺機能はとことん鍛えたつもりだったが。

すると、ワイパー?の持ってる槍から火が噴出し刃の様になった。…アレ?

「燃焼剣(バーンブレード)!!」

「よけろぉぉっ!ナッパぁぁぁっ!」

「「「ナッパって誰!?」」」突っ込む皆。いや、言いたくなっちゃって。

アーロンは慌ててかわす。寸での所で避けれたが剣は我が船を傷つけ…いわせねぇよ!!…じゃなかった、させねぇよ!

「嵐脚・凱鳥!!」

鳥の形をした衝撃波が炎版ライトセーバーを弾き飛ばした。弾き飛ぶ方向が悪かったら大惨事だったが。

あぶねー…たしか巨木を切断してたよなあの武器。
…するってぇと、こいつ…モヒカングラサンか!

「馬鹿な!この一撃を防ぐなんてっ…」

驚きで敵の動きが硬直する。

「鮫・ON・ARROW(矢)!!」

助走をつけたアーロン自身が一筋の光の矢と化し標的に突進する新技…って、体当たりばっかじゃねぇか!魚人空手覚えねーの!?

「!?ぐはっ…」

まともに食らい…動かなくなった。…命に別状は…無いな。

「ほれ、アーロン、」
ハイポーションを渡す。

「しっかし…最後の一撃食らってたら…」

「まぁ…多分真っ二つだろうな…」

ルッチぐらいの鉄塊なら耐えれるか?
今はそれよりグラサンから熱貝が装備された槍を拝借しとこう。
後は気絶してるグラサンを浮いてる雲に放置。
ま、そのうち気づくだろ。…しかし…ワイパーはちゃんとルフィ達の所に行ったんだろうか?





「だけど…こんな所に人がいるとはね…」

「ここはたしか…白海、高度7000ぐらいだ。
もっと上にいけば人が住んでる所があったはず。
で、もっと上にあんのが白海。高度1万メートルにある。」

「どうやって、そこまで?」

「どっかに滝があったはずだ。そこから上に行ける。」

ルフィらより先回りしとこ。間に合わないなら後にするか。




急ぎ目でしばらく進むと遊園地みたいな入り口が見えてきた。

「ヘヴンズゲートって…悪趣味…」
とフィンガーがため息をつく。

「やっぱりここは天国なのう!?あちし達…死んじゃってるのう!?」

「まーはっはっは!おれ様がそんな簡単に死ぬワケなかろう!たわけが!」

「がーはっはっは!それもそうねい!ワポちゃんあったま良いわあ〜」

変態コンビはほっといてと…

入り口に到着すると中からちっちゃいおばあちゃんが出てきた。

カシャ!!

「今!写真撮られたぞ!?」

「観光かい?それとも戦争かい?どっちでもかまわない。上に行くんなら一人10億エクストルおいていきなされ。」

「背中に羽生えてる!ババアの天使かっ!?」

「エクストルって何だよ…」

「ここの通貨だな。おい、払っとくよ、全員で9人だ。ベリーでいけるか?」

パール達の事は黙っとこ。

金を払うと船の真下から巨大なエビが現れ船を両側から挟みこんだ。が、船がでかいのでキツそうだな。

「白海名物・特急エビ…良いお旅を。」

「エビぃ!?でかすぎだろっっ」

信じられない剛腕で俺らを運ぶ巨大エビ。そのまま神の国スカイピアへ…






〜???side〜



ん?またこの地に青海人が来たな…
…ほう、二組とも狙いは黄金か…
しかし、大きな船の方、奴らの考えは面白いな…神である我に挑むつもりとは…
だが…一人だけ考えが読めん奴がいるな…何者だ?

だがそんな事、我には関係ない。いかなる者にも我が神の力を知らしめるだけなのだからな…

ヤハハハハ!!






-27-
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