小説『ONEPIECE世界を過去キャラと満喫』
作者:一匹犬()

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  8話「鷹の目怖すぎワロタWWWW」 ※今話は二人の視点からですので長いです。


 〜クロside〜

おれとクリーク達から離れた地で二人が対峙している。
鷹の目は見るだけで恐怖感を湧き起こす異妖な剣(刀だったか?)を持っているが、お嬢様は素手だ。
攻撃力、リーチ共に不利ではないだろうか……!二人が動いた。

ザシュッ…何かを切断したような音が聞こえた。見るとお嬢様のすぐ隣の地面が裂けていた…!?
信じられん切れ味だ。あれでは直撃を受けたら…

ギィィィンっ

聞き覚えのある音が響いた。

「く〜やっぱ痛ぇなっ」

なんと右腕で刀を受け止めていた。

「フ…六式か…昔海軍にでもいたのか?」

「さあな……嵐脚」

!?お嬢様が脚を振り上げるとそこから何かが飛び出した。まさか衝撃波とかいうものか?
しかしこともなに気にかわされる。が、再び地面が裂けた。
さっきから一体何が…

するとお嬢様が消えた…この前のよりも…速いっ!
……なっ!!??お嬢様が…空を飛んでいる!?……

「指銃・三撥」

指から何かが三つほど飛び出した。

「………」

対する鷹の目は刀を一閃。

グァァァンンンッッ

銃弾が金属に衝突するような音が発生した。

「嵐脚・豹尾っ!」

お嬢様が脚を一閃するとそこから白い何かが螺旋を描き地上の鷹の目に襲いくる。

「……鉄斬」

気だるそうに刀を一閃すると白い何かを両断し、そのままお嬢様に迫る。

「!…っ」

先ほどと同じく片腕で受け止めるが今度はアザが生まれた。

「……なめられたものだな。おれは出し惜しみするなと言ったはずだが…?
いい加減正体を現したらどうだ?」

「そうみたいだな〜いや、なめてたわけじゃねぇよ。
ちょっとこっちも事情があってさ…じゃ、お望み通り能力を出してやるよ。」

能力?


ザワッ…お嬢様の纏う雰囲気が一変したと思った次の瞬間!なんと姿が変わっていく。
下半身が大蛇のようになっていた。背丈も2mぐらいにまで伸び、尾を含めたら3、5mはあるか。

「…?ヘビヘビの実か…モデルはなんだ?」

「それは後で教えてやるよ!」

下半身というか尾が鷹の目を襲う。

「……銀斬」

ギィィィンっ
尾と鍔迫り合いになるがすぐにお嬢様が下がった。すると滑り落ちた刀が地面に触れたとたん…

ズバァッッ!

島の一部が両断された……は?え?

「やっぱえげつねぇな…ならこっちも…嵐脚・蛇々馬っ!」

尾が鞭のように縦横無尽に鷹の目の周りを疾る。疾る尾は地面に触れる度にバターのように切り裂いている…

「……!爪隠!!」

刀を一直線に突くと尾が弾け飛ぶ。

「いたたたっ!う〜ん…これも見切るか〜
じゃ、これはどうよ?…ウォーターマグナムッッ!!」

いつの間にか手の中に生まれていた水の塊?を鷹の目に投げつけた。
今までのめまぐるしい攻防を見た今ではひどく遅く見えたのだが…

「………!?」

鷹の目が斬りかかるのを止め、身を翻した。

一方、地面に触れた水の塊はそのまま地面を凄まじい勢いで抉り出していく。…う〜んもう何も言えん…

「でたらめな威力だな…」

感心しているようだ。

「よくかわすな〜そんなに汚れるの嫌なの〜?」

いえいえあんなの当たったら死にますから…

「そんな事はない……さて、そろそろ本気といくか。」

え?冗談だろう?…と、突如信じられない重圧が全身を襲う。なんだなんだなんだなんだ…
震えが止まらない。見るとクリーク達も同様のようだ…まさか…殺気か?殺気だけでこのような異常が起きるのか?

「……金斬・金色夜叉っ!」

鷹の目が刀から何かを放った。

「800加圧っ…ウォータージェットっ!!」

お嬢様の指から何かが疾った。


ドグァァァァっ


ズパンっっ



?なんだと思っていると鷹の目の背後にあった巨岩がいきなり爆発、お嬢様の後方でその存在感を示していた小山が上下真っ二つになった。

「「お互い、あれをかわすか…」」

あきれているようだがこっちはそれどころじゃない!

「能力者なのに水を使いこなす…興味は引かれるが…おれの剣撃を受け続けるのは得策ではないな…油断していると…


バッサリいかれるぞ?」

「……」

「六式に覇気を纏えても…それだけではいずれ斬られるだろう…
…おれはダイヤをも斬る。」

「へっ…過信なんてするほど自信家でもねぇよ。」

「そうか…ところでもう良いか?こんな所ではどの道…全力を出せんだろう。」

「確かにな…どうだ?少しはスリルを味わってくれたか?」

「それなりにな……お前達が脚光を浴びる日も遠くあるまい。何を目指しているかは知らんが…楽しみにさせてもらう。

……おっと、大事な事を忘れていた。お前の名はなんと言う?」

「アマクサ・シオリ…今はただの旅人だ。」

「そうか。」



たいして疲れているように見えない鷹の目が小舟で去っていった。
そして、改めて戦いの舞台となった島を一望する…


………まるで台風と地震が同時に来たような光景だ。いたる所で木々が倒れ、地が裂けている。あと地形も変わりました(苦笑)


「ふぅ…緊張したぁ…」

ドッカと地面に腰を下ろすお嬢様。パッと見、外傷は無いように見える。

…はっきり言って理解できる事が何一つなかった…いや、ひとつだけ分かった事は、二人とも想像を絶する存在だということだった。






少しさかのぼって…〜シオリside〜

目の前にいるミホークが夜を振るった。それだけで地面が裂ける。さらにもう一撃が迫る。

ギィィィンっっ

鉄塊で受け止めるがちょっと痛い。

「…海軍にでもいたのか?」

確かに普通は海軍やCP9しか身につける環境はないが…
さて…今回はいろいろ実験するか。

「さあな…嵐脚」

嵐脚を牽制代わりに月歩プラス剃の体技「剃刀(カミソリ)」で空中を走る。

まずは…

「指銃・三撥(ミツバチ)」ルッチのオリジナル技の指銃を放つ。当然軽くさばかれる。

だが次に

「嵐脚・豹尾っ!」

今度もルッチの技を放つ。

「てっきり」
なに?と思ったら豹尾を両断した。ああ…技の名前か…
しかし、実験は成功みたいだな。神に六式完備と言ったから、もしかしたら使えないはずの技を使えるかもしれないと思いルッチの、しかも人獣形態でしか使えない撥と豹尾を使ってみたのだ。…さ〜て、次は何…

「…なめられたものだな。おれは出し惜しみするなと言ったはずだが?いい加減正体を現したらどうだ?」

やっぱ気付いてたか…まずはどうすっかな…さっき獣形態試したから人獣形態でいくか。
そして姿を変える為に脳内でイメージして念じると下半身がラミアみたいになった。…ハンコックの姉妹みたいだな…

「ヘビヘビの実か…モデルはなんだ?」

さすがにリヴァイアサンは知らないだろうし教えない事にする。
返事と共に鉄塊をかけた尾をミホークに向けるが夜で応戦してくる。
やべっ鉄塊が薄かった!嫌な衝撃を感じたのであわてて後ろに下がると夜はそのまま地面に滑り落ち島の一部を両断した。おいおい…
…凍った超巨大津波をあっさり両断するからな〜余裕か。

けど、こっちも反撃だ。

「嵐脚・蛇々馬っ!!」

鞭のように放ち幻惑させようとしたがあっさり見切られ本物の尾が弾かれる。

んなろっ!

「ウォーターマグナム!」

牛丼大好き超人漫画の某悪魔超人さんの技の名前を拝借させていただいた奥の手を手から放つ。
本来は口から出すんだが…
マグナムといっても実は中身はナルトの螺旋丸を参考にした。つってもチャクラを練れないから水を超高速回転させ圧縮したものだが。
それを振りかぶり投げつける。
ミホークは一度迎撃しようとしたが気が変わったのか回避した。
そしてマグナムは地に落ちたが回転が止まらず海中まで掘り進んで消えていった…やりすぎちゃった!

「さて…そろそろ本気でいくか。」

ゾワっ…ちょ、おいっ

「金斬…金色夜叉っ!」

夜から黄金に輝くソニックブームが放たれた。…速ぇっ!
だが一瞬奴が硬直した。…今なら!

指先に水を集める。超圧縮した水圧だ。それは鉄を簡単に切断する。

「800加圧…ウォータージェット!!」

300加圧でもなんとか鉄を切断できるが念のため数段階加圧する。当たればダメージは与えられるはず。

お互いの一撃はぶつからず素通り、そのまま両者へ迫る。

!?軌道が曲がりやがった!…なんつー非常識な…
俺のは岩を貫通した後、爆発。ミホークのは俺の後方にそびえ立ってた小山を真っ二つにした。

…「「お互いかわすか…」」

くしくも感想が一緒になった。

「能力者なのに水を使いこなす…興味は引かれるが…おれの剣撃を受け続けるのは得策ではないな。
…過信していると…


バッサリいかれるぞ?」

ためて言うな怖いわ。ま…こんな能力者ご存知ないわな…つか受け続けたらまずいってのは言われんでも分かってます。

「…俺はダイヤをも斬る。」

て事は頂上戦争の時は手ぇ抜いてたって事か?確か地面を疾ってた斬撃はダイヤモンド状態のジョズさんに受け止められてたっけ…

考え事してたらミホークの戦意が消えた……?

「…もう良いか?こんな所ではどの道全力を出せんだろう。」

……そりゃ助かる。疲れは全くねぇが…緊張のしすぎで吐きそうだし。けど強がりで返す。

「それなりにな……お前達が脚光を浴びる日も遠くあるまい…何を目指しているかは知らんが…楽しみにさせてもらう。」
と続けて

「……おっと、大事な事を忘れていた…お前の名はなんと言う?」

「アマクサ・シオリ。…今はただの旅人だ。(どーせもうすぐ海賊扱いされるだろうけど…)」

「そうか」

そんだけかい!
で…奴は自分の小舟で帰っていった。

「ふぅ…緊張したぁ…」

脚がガクガク震えそうだったのは内緒だ。





-9-
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