小説『Tales Of The Abyss 〜Another story〜 』
作者:じーく()

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#10 共闘……そして決着



























アル side

雷撃の剣をゴーレムの足に突き刺してからは、

敵の動きが鈍くなっていた。

「よし!!」

すぐさま次の詠唱に入ろうとするが、



“カッ!!”



ゴーレムの目の部分が光ったと思ったその瞬間!!

ロックブレイクが発動!



“ドゴオオオン!!”



「くそっ!!!」

直撃さえは避けれたものの、相手の譜術による攻撃のスピードは中々のの速さだった。

「詠唱しながら・・・回避しながら・・・攻撃はきついなせめて 奴に隙が出来れば・・・」

譜術が基本的に最大の攻撃手段、

これほどの相手には接近戦はきつい、陣形で言えば後衛が望ましい。

だが……ここにはもう戦える人間はアル1人しかいない……。

厳しい状況だった。

だが決まるのであれば、決め手はある……

とりあえず頭に浮んでいる譜術の中では随一の力だ。

まだ力の底は見えない・・・が、とりあえず奴を倒すのには十分だと思われる。

だが……

「使う隙が中々出来ない・・・な それに、こいつの攻撃はいちいち周りを巻き込む。このままじゃ被害が拡大してしまう!」

舌打ちをしながらゴーレムを睨みつけていると・・・



「炸裂する力よ……エナジー・ブラスト!!」

後ろから声が聞えた……。


“キュイイイン……… ドガアァァン!!”


その次の瞬間 爆発のような衝撃がゴーレムを襲う。



グオオ!!



突然の衝撃に驚いたのか、予想以上に呻き声を上げた。

振り向くと・・・男が立っていた。

「あ・・・ あなたは?」

「今は自己紹介をしている暇はありません。 アレを早く仕留めましょう。」

男はそういうと何処からか槍を取り出し、構えた。

「そうですね・・・ 何にしてもありがたいです!これで・・・仕留めれる。」

2人になった事で術を使用する隙が圧倒的に多くなった。

「瞬迅槍!!」

男はそのままゴーレムの足に槍を突き刺す!

かなりの威力なのだろう、ゴーレムの足がぐらついた。

そこですかさず追撃を入れる・・・



「唸れ烈風!大気の刃よ、切り刻め!…タービュランス!」



巨大な竜巻が出現し・・・ ゴーレムを切り刻んでいく・・・

巨体のためか浮き上がる事はなかったが、動きを封じ込んでいた。

絶好のチャンスだ!

アルはその瞬間、頭に浮んでいる術式を書き・・・



「……3つの裁き……来れ黄泉の門! ……この場に集いて門を開け三幻神!!」

異常な・・・力が集束していた。



ジェイドもそれに気付く。

「…ッ!(何ですか・・・!これは!!)」

あの男から迸る凄まじいエネルギー……

これは……まずい!!

「おい!その場から離れろー!!」

アルは男に叫ぶ!

ジェイドはその言葉の前に既に回避行動を取り離れていた。



「これで最後だ…! インディグネイト・デストラクション!!」



“キィィィィィン!!!”



三本の・・・光の柱がゴーレムを囲む・・・ 正三角の形に・・・

グルオオオ!?

ゴーレムは何が起こるか悟ったのか?

その場から離れようとするがもはや手遅れ。

三本の光の柱が上空で1つになり・・・

そのまま、巨大なゴーレムの頭上に落ちる!





“ズガアアアアアアアアアアアァァァァァァァァッッッ!!!!!”





・・・凄まじい破壊力

それは…まさに神の裁き。

…それは決して比喩ではないと感じるほどだった。


ゴーレムは、叫ぶまもなく、そのまま沈黙し・・・姿かたちを残さず消滅した。

-11-
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