小説『Tales Of The Abyss 〜Another story〜 』
作者:じーく()

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#33 六神将の狙いは?






























六神将 side




連れ去られたルークは…妙な機械に寝かされていた。

「なーるほど… 音素(フォニム)振動数までも同じとはね…」

椅子に座っている男が呟く…

その声にルークが目を覚ました。

「これは…完璧な存在ですよ。」

笑いながら…機械を操作する。

「そんな事はどうでもいいよ。奴らがここに来るまでに情報を消さなきゃいけないんだ。」

…男がもう1人、目元が嘴の様なバンドをつけており、顔が分からない、緑髪の男だ。

「そーんなにこの情報が大事なら… アッシュを止めればよかったんですよ…」

まるでピアノを弾くような手さばきで…機械を操っていく…

「ふん… あの馬鹿が勝手にやったんだ…ん?こっちの馬鹿もお目覚めみたいだね。」

男はルークが目を覚ましたことに気付いた。




Side out






暫く…数の暴力で劣勢に立たされてはいたが、

徐々に自力で勝るこちらが魔物を圧倒していった!

「魔人剣!」




“ズバアン!”




ガイが魔物を切り飛ばす!

これで階段にいるのはアリエッタのみ!


「ガイ!先に行きなさい!!」


ジェイドが叫ぶ!

「おう!!」

持ち前の俊足で一気に階段を駆け上がる!

「行かせない!!」

アリエッタが立ちはだかるが。


「…聖なる槍よ!ここに集いて我が敵を封じよ!」


アリエッタの頭上に三本の光の槍が現れる。



「シャイニング・フォルト!」



“ガキイン!!”



「きゃああ!!」

完全に動きを封じる。

「根暗ッタ!!さっきのお返しよ!!」

そこへアニスの一撃!!




“ズガアアアン!!”




「きゃああああああ!!」

アリエッタは乗っていた魔物から落ち…倒れた。



「……………。」

ジェイドは…倒れたアリエッタに槍を突き立てた。

「…ジェイドっ!」「待ってください!」

アルがジェイドの槍を掴み、イオンが叫ぶ。

「あなた達ならそう言うと思ってましたよ」

ジェイドは笑いながら武器を収める。

ブラックジョーク過ぎるよ…

そして アリエッタとの戦いは終結した。









六神将 side






椅子に座っている男…

と言うか…椅子で飛んでる!!男が…何やら機械から取り出す。

「こいつの同調フォンスロットは開きましたよ。私は失礼します。この情報を早く解析したいのでね… フフフフ…」

なんともまあ… 表現しにくい笑顔と笑い声だこと… ←「おだまりなさい!」

??まあ 空耳ってことで! 苦笑

そのまま男は椅子で飛び去っていった。

「ぐっ… お前ら…一体…何を…」

ルークは…顔が僅かに動かせた為、そこだけを起こし、残った男に聞く。

「…ふん 答える義務はないね!」

そう言うと男も先ほどの男同様、機械からデータを抜き取る。

そして、取り出したその時!

「!!む!!」

殺気に感ずいたのか後ろを振り向く!

「はあぁぁ!!」



“ガキイイン!!”



背後を取ったガイが一閃を入れるが…相手の動きが早く反応したためか、嘴の様な仮面を浮き飛ばしただけで終わった。

だがデータを奪う事に成功した!

「!! お前は…」

ガイが弾き飛ばし、露になった男の顔を見て驚いていた。



「「ガイ!!」」



他のメンバーが一気に詰め寄る!

それを見た男は急いで顔を手で覆う…

「クソ…【ヤツ】との接触は禁じられている!」

そう言うと… 素早く逃げ去っていく!

「あっ 待て!!」

ガイは追いかけようとするが、

「今はルークのほうだ!ガイ!!」

すぐ傍まで来ていたアルが叫ぶ!

「そうだ!ルーク!!大丈夫か!」

ガイが、ルークを起こす!

「あ…ああ… 大丈夫だ…」

ルークは少しダルそうにしていたが、体のほうは何ともないようだった。

「ふう…良かった…でも 一応…」

アルが、ルークの頭に手を当てる。

「なんだよ?」

ルークが嫌そうにするが、

「すぐ終わるから我慢してくれ。 快方の力を此処に…ヒール…」

ルークの頭上から…鮮やかな緑色の光が降り注ぐ…

「あ・・・ 治癒術か…」

「気分は…?」

アルが譜術を終え、ルークに聞いていた。

「あっ…ああ、大丈夫だ。」

ルークは少し照れくさかったのか歯切れが悪かった…

「はあ…とりあえず良かったよ…」

そこへアニスとティアが遅れて到着した。

「ルーク様〜 心配しました〜!」

「ルーク!大丈夫なの?」

ルークは体を起こしながら…

「ああ なんとかな、…なんだったんだ?あいつら…」

そう呟いていた。





「こっ… これは!!」




そのルークが寝かされていた機械を見てジェイドが驚愕の表情をしていた。

「…珍しいね、ジェイドがそんな表情を見せるなんてさ。」

すぐ横でいたアルとガイがよってきた。

「…これが何か知ってるのか?」

アルに引き続き、ガイがジェイドに聞く。

ジェイドは…表情こそ元に戻ったが、顔を俯かせた。

「いえ… 確信が持てなければ… (いや…確信できたとしても…)」

ジェイドは【まだ】皆にはいえないようだった、

「…ところで 今のやつが残して言ったフォンディスクだ。何か手がかりになるかもしれない。」

そう言ってジェイドに手渡す。

「…分かりました。解析してみましょう」

ジェイドは頷きながらそう答えた。









その後…

敵はいなくなった為、

無事、監禁されていた整備士を救い出すことに成功した。

そして、一行は軍港へ戻ることにした…







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