小説『Tales Of The Abyss 〜Another story〜 』
作者:じーく()

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#38 ルーク邸・婚約者ナタリア































【ルーク邸】

ルークの家はバチカル城の直ぐ横に位置している…

直ぐに到着した…

「さっ!ここだ!」

ガイが案内をした…

「きゃうわ〜〜すっごい…」

「確かに…」

まぁ…オレも普通って言う言葉はあまり使わないよ?

だって、この世界の事…そこまで知ってるわけじゃないじゃん?

でも…これが普通かどうかは…わかる!!

凄くでかいし…

ルークにはとりあえず、普通の意味を調べて100回書き取りだ!

「…アル?頭で考えてるみたいだけど… 声に出てるわよ?」

ティアがため息をだしながら…そう言った。

「え?」

ルークがじと〜〜っと…

それ以外は笑っていたなぁ・・・ 不覚… 苦笑



ガチャ…

デカイ扉を開けると…

「ルーク・・・」

男が立っていた…

「父上、ただいま帰りました…」

その男がルークの父親、ファブレ公爵だ。

「ルーク… グランツ謡将も無事で何よりだ。」

「ご心配をおかけしました…」

ヴァンも頭を下げる…

「ガイもご苦労だったな。」

そう言うと…

ガイも同様に頭を下げた。

「使者の方々もどうかごゆるりと…」

そう言うと…先ほど会ったセシル少将がやってくる。

「公爵様、国王がお待ちです。」

「ああ…」

そう言うと…バチカル城のほうへ…

その際…ティアになにやら耳打ちしていた…

ティアは…顔を俯かせながら謝罪を…

恐らくは…ふき飛ばされた原因であるティアを責めたんだろう…

1人息子にそんなことをしたのだ… 故意ではなくとも…そう簡単に納得できるものじゃない…

「ティア…」

アルはそんなティアを見ていたが…

かける言葉が見つからなかった。

そんな時…

「ルーーークーーー!!」

女性の声が聞えてきた。

「「「「ん?」」」」「げっ!!」

1人だけ反応が違うのは…ルークだ・・・

皆がそちらを見ると…

ドレスを着た金髪の女性が駆け寄ってきた…

「まぁ!なんですの?その態度は!私がどんなに心配していたか!」

ご立腹だね…

すると…

「やっ やあ ナタリア姫 ルーク様は照れているんですよ!」

ガイがフォローに入るが・・・

逆効果!

特にガイにとっては・・・

「ガイ!貴方も貴方ですわ!」

そう言うと…どんどん詰め寄る…

「ありゃりゃ… ガイ大丈夫かな?」

「女性恐怖症だもんねぇ…」

アルとアニスが苦笑い…


その間に…距離を殆ど詰めたナタリア姫は…

「ルークを探しに行く前に私のところへ寄るようにと伝えて置いたでしょう!」

顔を近づけ…

「うっ わっい がっ …… ひええええ!!! はっ はい!!」

柱の裏に凄いスピードで逃走!! 苦笑

「何故逃げるの!!」「ご存知でしょう!!」

ははは…

「少しは慣れなさい…私がルークと結婚したら お前は私の使用人にもなるのですよ?」

そう言うが…ガイはふるふると顔を振り…

「無理です!!」

そう叫んだ…

「あまり…力いっぱいそう言うもんじゃないと思うよ?女性に対してさ…」

アルがやれやれといった感じだ…

「仕方ないだろーーー!!」

ガイはまだ震えていた。

女性陣の反応は違った。

「結婚?」「なにいってんだろ〜」

ティアは普通だけど… アニスは…

「ナタリア姫はルーク様の婚約者なんだよ!」

そう言うと…

「えっ」「ええ”!!」「みゅあっ!!」

ミュウが…変な声で鳴いたのは…

アニスが抱いていて…

そう聞いた途端 抱いていた手に力が入ったためだ… 苦笑



「ルーク!!」



ルークは照れているのか… 変な顔をしていたが…呼ばれて、

「なっ!なんだ!!」

慌てて返事をしていた。

「一刻も早くおば様のところへ!」

「母上がどうかしたのか!?」

ルークも心配なのだろう、慌てて聞き返す。

「貴方がいなくなった後…病で倒れておられるのよ…私はそのお見舞いできていましたの… 早くお顔を見せて差し上げて!」

そう言うと、ルークは慌てて。一言だけ言いその場から走って向かった。

それを聞き… 再びティアが顔を暗くする…

「ティア…」

アルがティアの方を触る。

「気になるんだったらさ… ティアも会ってきて直接謝ればいいんじゃないかな? ルークも…ずっとティアと旅してたから、悪いようには言わないと思うし… 何より、ティアは悪気があって、ルークを巻き込んだわけじゃないんだからさ。謝れば…許してもらえるよきっと、」

そう言う…

「アル…」

「アルの言うとおりだと思うぜ?奥様は心配性だから、本人が直接謝れば… きっと心配が1つなくなると思うしさ。」

ガイもそう言った。

「そうね…」

ティアもルーク同様、走って向かった。













「相変わらず、アルはやさしいねぇ。」

ガイがそう言う。

「あはは… あんなに暗い顔されちゃ仕方ないよ。 ティアはきっと……ずっと…ここに来る前から気にしていただろうしさ。」

笑いながらそう言う。

「そうですね…」

イオンも感じていたようだ。

だから…これで良いと思っていた。


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