#41 イオンの誘拐
翌日のバチカル城前…
「イオン様に…アニスまでいませんでしたね…」
ジェイドがそう言う…
「朝…街を見たいと言って出かけたのは知ってるけど… まさか…」
アルに不安が過ぎっていた。
「いえ、ここはバチカル、街内でそんな騒ぎになれば直ぐわかるはずだと思います。」
ジェイドがそう言うが…とりあえず、様子を見ることにしようと考えた。
「それに ナタリア姫も顔を見せなかったな。」
ガイが続けてそう言う。
「んなことは どーでもいーだろ! 出発の挨拶も済んだし… さっさと言ってさっさと済ませようぜ! なっ 師匠(せんせい)!」
そうヴァンに言うと…ヴァンは唯笑っていた。
「で、アクゼリュスへはどうやって行くつもりだ?」
そうジェイドへヴァンが確認を取る。
「そのことなのですが…中央大海を・・・神託の盾(オラクル)騎士団が徘徊しているようです。恐らくは大詠師派の妨害工作でしょう」
そう言うと…ティアが、否定するが…事実は事実だった。
船が監視するように回っていたのだ。
「じゃ!どーすんだよ!」
ルークがそう言うと。
「まずは海におとりの船を出し…私たちはその間、陸路ケセドニアへ行きましょう。」
そう言う。
「ケセドニア… ローテルロー海をだね… そこは大丈夫なの?」
そう聞くと…
「それは大丈夫だろーぜ、あの海はマルクト制圧下にあるからな。」
ガイが代わりに答えてくれrた。
「はい、ガイの言うとおりです、そこまで行けば船でカイツールへ向かえるはずです。」
そう言うと…ヴァンが提案を出す。
「ならばこうしよう… おとりの船には私が乗る。」
「ええ!!!」
ルークだけ…驚いていたなぁ… 苦笑
「私がアクゼリュス救援隊に動行する事は…発表されているのだろう?」
「ええ」
ジェイドは頷く。
だが・・・ルークは…
「待ってくれよ!師匠(せんせい)!!それじゃ!」
割ってはいるが…
「ならば私の乗船で…信憑性が増す。」
そこまで言うと…
「なるほどね… ヴァン謡将が船に乗ることで…海路側に警戒が強まって陸路側は警戒が薄くなるって訳だ。良い作戦だね。どうする?」
ジェイドに確認すると…ジェイドは頷く。
「よろしくお願いします。」
ルークの意見が通らないが…
意見というか…駄々というか… 苦笑
それはヴァンが一括する事で直ぐに収まった。
ヴァンを見送った後…
ジェイドは作戦を伝える為、一時はなれ、他のメンバーは下の広場で待つことになった。
そこで…事態は急変する…
アニスと合流したが…
イオンが街中を捜索したのだが、見つからないのだ。
「まさか!!」
アルが驚いていた。
朝、騎士をつけえて出かけると言い…街中で大丈夫と踏んでいたのに・・・
「こんなことが出来るのは…六神将が動いていると考えましょう…となると・・・もう街の外です。迂闊でした…」
あの時一緒にいれば…
アルはアクゼリュスが救える事で少し気が緩んでいたようだ…
「アル、自分を責めても始まらないわ。」
ティアがそんなアルを見越して早めに一括する。
「さっさとおいかけよーぜ!!」
ルークがそう言うが…
ジェイドは下を確認し…
「無理です。」
そう言った。
「なんでだよ!」
ルークが聞くと…
「ルーク、アレ…」
アルが指をさす…
その先には…
「神託の盾(オラクル)騎士団…?」
街の入り口に配備していたのだ…
「六神将が動いてるとなると… 陸路もむずかしくなりそうだ。」
ガイがそう言うと…ルークは、
「あんなやつら!ぶっ飛ばしていけばいいじゃねーかよ!」
そう言う!なんとまあ…いつの間に戦闘狂(バトルジャンキー)に…
「はぁ…わからないの?」
ティアがため息をしながら言う…
ちょっと…あんまり逆撫でしないで…
「なにがだよ!」
ほら・・・
「ルーク… 折角、ヴァン謡将が海へおとりにでてくれてるのに…肝心の親善大使である君が暴れまわったら?」
アルが慌てて説明。
「あ…」
ルークははっとした。
「作戦が一発でおじゃんになっちゃうよ…」
そう言う…
その後…
「もーちょっと…やさしーく…は無理かな?」
ティアに耳打ちを…
「甘いわね…ルークの為にならないわよ?」
ティアは却下。
でも…フォローする役はいる…
それが…アル?やっぱり?
はぁ…
苦笑
「敵に見つからず…街の外へ出ることが出来れば…」
ジェイドが考えていると…
ガイが、
「それなら良い方法があるぜ!」
そう言った。
そして、皆はガイの案内で、バチカルの廃工場へと向かった。