小説『Tales Of The Abyss 〜Another story〜 』
作者:じーく()

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#42 バチカル廃工場































【バチカル廃工場】




そこは…薄気味悪い場所…というか汚いなぁ…。

「でもさ、今回のイオンの誘拐は…モースは関わってないみたいだね?」

アルがアニスにそう言った。

事を荒立てぬようにイオンが失踪したのを話さないようにと言ったのはモース本人らしい、

まぁ…自分が誘拐したから…荒立てないと考えなくもないが…アニス曰く、

「そうですよ…モース様スッゴい怒ってましたから………。」

それがが決定打だ!

自分で攫ったのならそこまで怒るのはありえない、

そして、謁見の間での彼を見ても…演技力があるとも思えないし… 苦笑

「海路を妨害しているのも…恐らくは六神将…」

ジェイドがそう言うと…

「ってことはよ、モースってやつは六神将とは関係ねーのか?」

ルークがそう聞く。安易にそう考えるのは危険だと思うが…

「その可能性もあります。唯…戦争を求めている事への否定にはなりませんがね…」

ジェイドがそう言うと…。

ティアが難しそうな顔をする………。

やはりまだモースを信じている、といった顔だ……。

(ずっと仕えてきたみたいだし…そう簡単には無理だね… オレの考えだけじゃさ、 若造だし?人生経験間違いなく皆より少ないし… 苦笑)

そんなティアを見ながら…創考えていた、

ある程度進むと…

広い場所に出た。


「着いたぜ。」


ガイがそう言う…

「これは…兵器工場ですか…」

「だった場所さ、ここから進めば外に出られる。」

ガイがそう言うと、皆向かった…

その時!

「お待ちしておりましたわ!」

声が…ってこの声!!



「あ!」

「ナタリア様!!」

「お前どーして!!」



まあ、それぞれの反応は様々…

「姫様が…お城を飛び出して大丈夫なの?この国って………ああ…そっか、ルークもそんな感じだし?」

アルはそう考えていた…

「まあ…陛下がいれば…問題はありませんが…」

ジェイドも今回ばかりは多少は驚いているようだ。




「このような大事な時に…王女である私が黙ってみているだけにはまいりません!」

そう言い降りてきた。

「私たちと一緒にいかれると…?」

ジェイドがそう聞く…そしてルークは。

「アホか…外の世界はな…お姫様がのほほんとしていられる世界じゃねんだよ!」

あきれていた…。 苦笑

「私だって3年前、ケセドニア北部の戦で慰問に出かけたことがあります。覚悟は出来ております。」

スッゴい笑顔… 苦笑

「慰問と実際の戦いは違うし〜 残られた方が良いんじゃないですか〜〜?」

「失礼ながら…同感です。」

ティアとアニスだ…

アニスの方は露骨にいやな顔…ルークを狙ってるしねぇ…

「確かに…オレもティアたちに賛成……かな?慰問ででたって言っても…ここまで少数じゃなかったはずだよね?王女様だし、少数である以上、危険度が跳ね上がります。」

「そうです!城へ…お戻りになった方が…」

アルとガイがそう言う…が!

「ご心配には及びません!私はランバルディア流 弓術(アーチェリー)の達人(マスター)クラスです。それに治療術士(ヒーラー)としての学問も修めています。あなた方に引けは取りません。」

まあ……凄く…すっごく勇ましいね……。

………そして、1つ疑問がある。

「ねぇねぇ…ガイ…?……マルクトの王族って戦ったりするのは兵に任せたりせず自分でやっちゃうの?なんともまあ勇ましい…」

素直に驚きです…

姫様って…そう言うのは無縁じゃないかな…?

ほら…ルークの母みたいな感じで…

「いやっ…ナタリア様が別格なだけで…」

ガイは苦笑していた…

「何でも良いからついてくんな!!」

なんだそりゃ…理不尽要求だぁ…だけどこればっかは賛成…かな?

だけど…

「よろしいのですか…?そんなことをおっしゃって…【あのこと】を暴露らしますわよ?」

不敵に笑う…

なんだろ?それ…?

ルークも動揺だったみたいだ。

すると…ナタリアが、


「私聞いてしまいましたの、貴方とヴァン謡将が…「!!!!!!ナタリア!!」」


最後まで言えず…ルークがナタリアの背中を押し離れる!

????

そう……皆頭に浮んでいるのは…「?」だ… 苦笑


なにやら こそこそ話してるみたい…

で… 暫くすると…


「ナタリアに来てもらうことにした!」

「「「「!!!!」」」」



態度&意見を180度変わった!!

何か…弱み握られたのかな…?

皆あきれていたり、反対っぽい声をあげていたけど…

「うるせえな!親善大使はオレ!責任者はオレなんだ!オレの言う事は絶対だぁ!わかったな!!」

独裁者…?

はぁ…やれやれ…

ッと油断してると…


“グオオオ!!”



デカイ蜘蛛?が襲い掛かってきた!!

「ッ!!」

それを察知したナタリアが弓を素早く構え…


“ビュッ! ビュッ!”


素早く……力強く………そして正確に2匹のモンスターを射抜いた!


そして…


“グ…オオ………”



矢はモンスターにヒットし……動かなくなった………。

それを確認し終えると、改めて、


「皆様に迷惑はおかけしませんわ、それから 今後私に敬語は止めてください。名前も呼び捨てにしてください。そうしなければ王女だとばれてしまうかもしれませんから。」


そう言って笑った…


「はぁ…」「なんか…」「先がおもいやられるわね…」


これは3人の会話です…1人じゃないよ…?

「でも、早撃ちは見事だったね。良いセンスだね。」

素直に褒めているのはある1人…だった。

「あら…!わかりまして?達人クラスだといったでしょう。」

ナタリアは終始笑顔だった。











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