小説『Tales Of The Abyss 〜Another story〜 』
作者:じーく()

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#53 汚染された街アクゼリュス?




























少し・・・抱き合った後・・・

すぐに離れた。・

そんなに時間を掛けてはいられないのだ・・・

そして、他のメンバーも確認する。

「あなた達はあのときの・・・・」

「 お久しぶりです。救援に駆けつけました。」

「私はキムラスカの王女ナタリアです、ピオニー陛下から依頼を受け、駆けつけました。」

ナタリアとジェイドが答える。

「お待ちしておりました!あなた方が来ることはグランツ謡将から聞いておりました。」

ガーランドはそう答える。

「では・・・ グランツ謡将は?」

「奥の坑道に入って行ったようです。」

ガーランドは答えた。

「では・・・われわれも、奥へ向かうとしますか。」

「そこが・・・瘴気が最も多く出る場所・・・一時しのぎでも出来るかもしれないな。」

「ええ、行きましょう!」

そうなっとくすると・・・

皆直ぐに行動する・・・

「親善大使はおれだっての・・・・・」

ルークは・・・・

もう、ノーコメントだ。

書くのもわずらわしい・・・ 苦笑


















「ここ・・・だ・・・」

アルが坑道の前に立つ。

「ええ・・・ そのようですね・・・ この先の坑道から瘴気がより濃く感じます。」

ジェイドも坑道を確認し・・・ 中を見る。

「大変危険ですが・・・申し訳ありません・・・」

ガーランドが頭を下げる。

他にも、現場の人たちの指揮… 坑道の外にもやるべき仕事は沢山あるのだ。

「ガーランドさんは外をお願いします。 中は・・・何とかしますんで。」

アルも・・・軽く頭を下げる。

「はい、私達にお任せください。」

ナタリアもちから強く頷く。

皆・・・同様だった。

若干1名はまだふてくされてるが…

「皆さん・・・よろしくお願いします・・・」

そう言うと・・・ガーランドは離れて行った。



「では…中へ行きましょうか。」

ジェイドがそう言うと、皆が頷き、中へ…

その時。


「お待ちしておりました…」

神託の盾(オラクル)騎士だろうか?

ティアの方に向かって話しだした。

ティアは・・・

「ちょっと・・・ごめんなさい。」

そう言うと…離れた。

「おおぃ!」

ルークが呼び止めようとしたが…

構わずそのまま向かう。


「モース様より…第七譜石と思われる場所までご案内するように、仰せつかっております。」

敬礼しながら話す。

「…ご苦労様です…直ぐに行きます…」

ティアは静かにそう言うと…

こちら側を見た。

「教団の任務ですか?」

そうジェイドが聞く…

が…

ティアは俯いたまま何も言わなかった…

確かに、ティアは別の任務もあったよね…

前にも 認めてなかったけど、そんなこと言ってたし。

「そのようです。僕にも詳しい事はわかりませんが…」

イオンが…

そう答えた。

どうやら、気をつかったようだ。

「ティア!自分のしなきゃいけないことを優先してくれて良いと思うよ!」

アルはそう言う。

「随分助けられしね…ここは 任せて?」

そう言うと…

「アル… イオン様… みんな・・・」

ティアは一礼をし…




その場を離れた。

一言・・・ごめんなさい・・・と呟きながら・・・・・・






「おおい!!何処に行くんだよ!!」

ルークが…叫ぶ…


「他に仕事があるんだよ。ティアは神託の盾(オラクル)の人間だからね…」

アルは、ルークにそう言う。

「け…」

ルークは・・・殴られた事を根に思ってるようだ…

何故殴られたのか…

その辺りを全然理解できてないようだ…

ヴァン(せんせい)の事しか…今は頭に無いと思われるから…



「ルーク…」

アルはルークを呼ぶ。

「なんだよ!また 殴るのか!」

ルークはそう言うが…

振り返ったら…



“パアアア…………”



光がルークを包む…

「さっきは…ほんとに悪かったよ……… かっとなって… 頭がどうかしちゃってたんだ…」

アルは…謝っていた。

殴った場所を癒しながら…

「ッ… なんだよ… 今更…」

ルークはまさか謝られると思ってなかったのか…

複雑な…気分だった。

「け… もーいいよ!」

そう言うと…中へ入っていく。

アルはちょっと…沈んだ顔をしていたが……



「アクゼリュスを救うんだろ?早く行こうぜ!」



ルークが振り返ってそう言ってくれた…

ウソでも… たとえ本心じゃなくても…

嬉しい…気持ちになる。


「うん… ありがとう。」

アルはそう返した…











「やれやれ… 貴方という人は…」

ジェイドは後ろから苦笑していた。

「何故そのように言うのですか? 素晴らしいじゃありませんか! 例えルークに非があったとしても… 暴力はよくないことです。 それを謝罪したアルは素晴らしいと思いますよ!」

ナタリアもそう言う…

「ええ…そう…その通りです。 僕もそう思います。」

イオンも…

「あは♪ 殴っちゃった時はちょっとびっくりしちゃったけど、やっぱ アルはやさし〜んだね♪」

アニスも…

「やれやれ… 皆さんも… まあ 私も若いアルを見られて良かったと思ってます。貴方の歳の割には、随分大人染みてると思ってったので。」

「おいおい…ジェイドさんよ… アルの実年齢知ってんのか? それに、絶対楽しんでるだろ…?」

ガイとジェイドも…

「あ……ははは、 争いは好まないのは、ほんとなんだ。仲悪くするより…よくするほうが…絶対に良いと思うから…」

アルは・・・そう答えた。

皆笑い・・・

そして、坑道の奥へと入っていった。



-55-
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