けれど、一ヶ月が過ぎたころ、コールはピタリと河川敷に来なくなった。
俺は悩んでいた。
コール・・・・。
なんで来てくれないんだろ・・・・・・。
毎日毎日、河川敷で待っていたが、やはりこなかった。
学校―
「おっはよ〜!!ふ・う・がアァッ」
俺は友達の旭晋平にストレートと回し蹴りをかましながら考えた。
コールは・・・。
地元に帰ったのかな。
コールは確か・・・。
カルフォルニア州出身だったかな。
帰ったのかな・・・・・。
「風雅〜。冷たくすんなよぉ〜。俺ら幼なじみだろ??」
「そうっすね旭さん。僕ら幼なじみでしたね。」
「敬語!?てかいい加減ウザイって思ったら敬語で接するのやめてくんないかな!?」
やっぱり・・・
日常だ。
何も変わってない。
一ヶ月前と。
コールは・・・。
何処いったんだろう・・・。
風雅の頭の中はコールの事いっぱいだった。