小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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「はぁ…疲れた…なんでこんなに疲れんだ…?」又馬が歩いていると、前に上条当麻が自販機の前に立っていた。

「当麻〜!!」又馬は声をかけてから走りだし、自販機の前に立っている少年の元に走り出す。
上条当麻はゆっくりと、振り向き、たどり着いた、又馬に一言。

「希助…金貸してくれ…」


「んで…なんで金無いの?」二人は、公園のベンチに腰掛け、缶ジュースを飲む。

「いやぁ…インデックスに財布を預けたまんまだったのを忘れてて…」上条当麻は、又馬に買って貰った、缶ジュースを飲みながら、説明する。

「ふぅん…インデックスってさっきの子?」又馬は缶ジュースをベンチの上に置き、鞄を開けながら、上条当麻に聞く。

「あぁ…そう…もっか奇妙な居候だよ…www」上条当麻は笑っているつもりだが、顔はつらそうだった。
「大変だな…」又馬は慰めの言葉を上条当麻にかける。そうすると鞄の中から、書類を取り出した。

「あぁ…ところで、その紙なんだ?」上条当麻は又馬が取り出した、書類を指差して質問してきた。

「あぁ…これは入学届けだよ」又馬は書類を上条当麻に見せるため、書類を手渡す。

「へぇ〜………って…この学校…俺の通ってる学校じゃないか!?」上条当麻はそう言って、又馬を見て書類を返す。

「そうなんだ…じゃあ…学校に案内してくれよ!!」又馬は嬉しそうに、上条当麻にお願いする。




上条当麻に連れられて、学校にきた又馬は、月読小萌という上条の担任に書類を提出した。そして帰り道。
「なぁ…希助…お前の能力の話しなんだけど…」上条当麻は又馬の隣で歩いている。そして又馬に質問をしてみる。

「え…と…その前に…後ろから殺気を放っている、御坂さんをどうにかしなきゃ…」又馬がそう言うと、上条当麻は素早く振り返り、物陰から、こちらを見続ける御坂を確認。


と言うことで、御坂も一緒に話しをすることになった。

「…さっきの河川敷での戦いでは、白井の攻撃を消えて避けたり、御坂の超電磁砲を上に弾いたり、一体どんな能力なんだ?書類にはlevel0って書いてあったけど…」上条当麻はストレートに、又馬に質問する。すると、又馬もストレートに返してくる。

「あぁ…書類のは偽ってるんだ…てかまぁ…自分の能力値を知らないんだ…」又馬はほくそ笑みながら悲しい表情を見せる。

「能力値を知らない?そんな事あり得ません!!」御坂は、真剣な顔をして、又馬に言ってみたが、又馬はこうかえす。

「簡単に言うと、システムスキャンじゃ俺の能力値は測定出来ないんだ。科学者は、俺の事をlevel5以上と言うけど、そんなのあり得ないし…」その一言は上条当麻、御坂を凍りつかせた。それもそのはず。たった一言、自分は学園都市で最強の位であるlevel5を越えていると言うのだから。

「level6(絶対能力者)…なんて…あり得ないだろ…」上条当麻は一人呟いていた。又馬は慌てて、こう言う。

「いやいやいや…だから、科学者が言ってるだけだって!!level6なんて普通あり得ないから!!」又馬は手を振って否定した。そんな時、御坂がこう聞いてきた。
「一体どんな能力なんですか?」この質問に又馬は落ち着いて、こう答える。

「簡単に言うと…取って育てる…かな?能力名は、勝手に名付けたけど、copy&amp;glow」

「取って育てる?」御坂はいまいち、ピンと来ていないようだ。勿論、上条当麻も。そこで、又馬は説明を続ける。

「この能力は、能力の紹介や、どんな能力かを見て、パーソナルリアリティーを理解し、自分も使えるようにできるんだ。これがcopyの部分。」上条当麻と、御坂は生唾を飲み込んだ。

「そんで…glowの部分は…copyで取った、能力をレベルアップさせる役割を持っている。」



その夜23時50分ベランダで、上条当麻は自分の右手を見つめていた。そして時おり月を見る。すると、横の部屋から、声が聞こえてきた。

「寝れないのか当麻?」又馬だ…上条当麻はゆっくり答える。

「エアコンがぶっ壊れちゃって…とてもじゃないけど…寝れないんだよ…」上条当麻はそう言ったが、実はエアコンがぶっ壊れても上条当麻にはあまり関係のない話しなのである。なぜなら、居候のシスターに自分のベットを譲り、自分は風呂場で寝ているからである。

「そっか……ところで、当麻…なんで俺この部屋なのかな?」又馬は上条当麻に聞く。上条当麻はめんどくさそうに答える。

「そんなの俺が知ってると思うか?」ごもっとも…
又馬はため息をつくと、手すりに座り、足をぶらんと下げて、空の月を見る。

「又馬の能力はどうやって、芽生えたんだ?」上条当麻は又馬の方を見て質問してみた。

「長くなるよ?……今から12年前の話だ…」

「勝手に話し始めた…!?」
え〜わたくし上条当麻は衝撃の事実を知りました。隣の部屋に来た、俺の友達と言っている、又馬希助君がとんでもない話をしてくれました。まぁそんな話を聞いて、俺は、一睡も出来なかったわけで…ただいますごく疲れている。はぁ…不幸だ…



前日午後11時半。学生寮のベランダ

「俺の親父が、学園都市で働いてて…ある日、兄弟三人で、学園都市に行こうってなって…」

「ちょっと待て!!誰も聞くなんて、言っt…」上条当麻が喋っていると、横の部屋から、又馬が手すりごしに、上条当麻の部屋のベランダに入ってきた。そして、上条当麻の口を押さえて喋らせなかった。

「そんで〜学園都市に入るなり、人拐いに襲われて…俺たち兄弟はみんな連れていかれたんだ…」又馬の言葉には、所々に耐えない苦労を味わってきたという、感情が伝わってくる。そんな感じであった。

「そのあと、どうなったんだ?(話の展開が早すぎる…)」上条当麻は恐る恐る聞いてみた。すると、又馬は鼻で笑いこう言った。

「分からない…けど研究所に入れられたのは確かだ。俺等を拐っていった、やつらが『研究所』って言葉をやたらと、連呼してたから…その後の事は、分からない…気づいたら、学園都市の外で寝てたんだ。それからは、いっさいがっさい、学園都市には立ち寄っていなかったんだ…」
又馬の言葉に上条当麻は疑問を持つ。
第一に、上条当麻は又馬がちゃんと超能力のカリキュラムを受けていると、思っていた。なぜなら、学園都市でちゃんとカリキュラムを受けなければ、超能力などは、開花されないからだ。しかし、話を聞く限りでは、又馬はカリキュラムを受けていない。
じゃあなぜ、超能力を手に入れられたのか…そして、なんで拐われて、研究所に連れていかれたのか…と




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どうも!!神死槍です。(__)
週一ペースで出していく予定でしたが、20回投稿まで突っ走ろうかなぁ?と思い、今回投稿しました。

やっと分かってきた又馬の能力…彼はシステムスキャンでは自分の能力値を測定出来ないと言っていましたが…果たして嘘か、真か…

次回をお楽しみに!!(^_^)

分かりにくい所が多い事はご了承ください…m(__)m

それでは、次回もこの場所で会える事を願いながら…次の話を作成します!!( ロ_ロ)ゞ
それではまた!!

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