小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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佐天は気まずい雰囲気の中、又馬に質問する。

「あ…あの…さっきなんで、宿題の問題も見てないのに答えがわかったんですか?」


「ん…あぁ…そうだな…簡単に言うと…せ…千里眼かな…」又馬の言葉にすぐさま反応する佐天はこう言った。

「千里眼ってあれですよね!!どこでも見れるって言う…伝説の覗き道具…!!」

「そう言う卑猥な表現は駄目だよ!!」二人は気まずい雰囲気の中、始めて笑った。楽しそうに…すると、電話がかかってきた。又馬が立ち上がり、受話器を取り、電話主に応対する。

「はい…こちら風紀委員第177支部…はい…不良グループが、一人の少年を追いかけていた…分かりました…」又馬は受話器を戻して準備をし始めた。

「仕事入ったから行ってくるよ。留守番よろしくね。佐天さん…」そう言うと、窓から出ていった。

「なんで窓から?それとなんで私の名前?」


「確か通告があったのはこの辺り…」又馬が走りながら、不良グループを探す。すると、どこからか、叫びが聞こえてきた。


「不幸だぁぁぁぁぁ!!」明らかに、どこかで聞いたことのある台詞だな…と又馬は思い、声のした方へ、急ぐ。



しばらく行くと、不良グループに囲まれている上条当麻を見つけた。はぁ…やっぱりな…と又馬は思い、凄い跳躍力でジャンプして囲まれている上条当麻の前に着地した。そして、こう言った。



「風紀委員だ!!お前ら全員大人しくここを去れ!!」又馬の台詞に不良リーダーが怯まず、こう言った。

「お前ら二人まとめてやってやる!!」そう言うと、周りの、不良たちは、バットや鉄パイプ等で、又馬と上条当麻に襲いかかった。


「あぁ!!面倒だな…こうなったら…」又馬の顔にバットが当たる寸前、又馬は一言こう言う。

「眠れ」そうすると、又馬の目の前でバットは止まり、そのまま体制を崩して、その不良は又馬の目の前で眠りだした。それは他の不良たちも同じで、全員その場で眠り出した。(上条当麻を抜いて)


「たく!!面倒増やすなっての!!能力使わせんなよ…」又馬がそう言った後、上条当麻は興味津々で、又馬に聞く。

「今何したんだ!?」上条当麻の目はキラキラ輝いていていた。又馬はちゃんと答える。

「催眠術の類いだよ。…さて、警備員に連絡しないと………」そう言うと、又馬はズボンの右ポケットから携帯を出す。

「いっつも思うんですが、展開早くないですか?」上条当麻は敬語口調で、又馬にそう言ったが、又馬はどちらに対しても特に気にして無いようだ。


その後、又馬は彼を家まで送り届けてから風紀委員第177支部に戻った
「ただいま〜」又馬はふざけて、風紀委員第177支部のドアを明けた。すると、佐天が反応してくれた。


「あ、おかえりなさい!!」たったこれだけの事なのに、又馬は何故か嬉しくなった。又馬は自分の感情に疑問を持ちながら、書類が山積みになっている、机にすわった。そして、回りを見渡して、誰も居ないことを、確認してから、佐天に聞く。


「皆はまだ帰ってきてない?」この問いに、佐天は、人差し指を、自分の顎に当てて答える。


「誰も帰ってきてないですね…ただ…御坂さんが三分ほどまえに、ここへ来た以外は…」

「ふーん…わかったありがとう」又馬はそう言うと、再び、書類に手をつけ始めた。

しばらくすると、白井と初春が帰ってきた。


「ただいま戻りました。」しかし、初春の右手には買い物袋が、ぶら下がっている。ここにつけこんだら面倒臭そうと考えた又馬は、二人に聞くのをやめた。





その夜

「あぁ…やっと終わったよ…始末書の印鑑押し…ほとんど白井さんが起こしてるんだな…大変だな…」又馬はそう言って、カバンを持ち、誰も居ない、風紀委員第177支部を後にした。そして、コンビニに入り、眠気覚ましのコーヒーを買おうと、売り場に向かったが、白髪の、少年が、ブラックコーヒーを全部持っていった。


「なんだ?あいつ…」又馬は、仕方なしに、売れ残っている、微糖のコーヒーを一本だけ買うことにした。そして、コンビニを出て、夜道を歩いた。どこかで銃声が聞こえたような気がしたが、疲れているから、空耳だろうと、考えるのをやめた。しかし、どう考えても、銃声が聞こえてくるのは、おかしい。
又馬は、そう思うと、いてもたってもいられなくなり、銃声が聞こえてきた方へ走り出した。急いだ…とにかく急いだ…そして、細い裏路地についた時、無数の銃弾が地面に落ちていた。そして、血が、あちこちに飛び散っていた。
「なんだ…こりゃ…」又馬は辺りを見回して誰も居ないことを、確認したら、現場を調べ始めた。

又馬が調べていると、足跡が聞こえてきた。又馬は、逃げるために、ジャンプして、ビルの屋上に着地した。(70メートルぐらい)
そして、下を覗く。すると、一人の、少女が路地を歩いてきて、又馬が先ほどいた、ばしょで立ち止まった。見たことのある制服で頭には、軍用ゴーグルをつけていた。すると、後ろから、同じ服装で、同じ容姿の少女が歩いてきた。その数はざっと20人。
(誰だ…常盤平中学の制服を着てるけど…)又馬は、そう思うと、千里眼で少女たちの顔を見ることにした。

「!?」又馬は、驚き後ろにこけてしまった。又馬は今いるこの空間が現実とは、思えなかった。なぜなら…したにいる、少女たちの顔が皆、御坂美琴だったからである。

そして、沢山いる中の、一人が、黒い大きなバックを担いでいた。又馬は恐る恐る、透視を使い、バックの中身を見ることにした。


「し…死体…」


次の日 風紀委員第177支部

「今日も見回りに行ってきましたの、特に問題はありませんでしたわ。」白井は又馬に報告する。すると又馬は白井に問う。
「ねぇ…白井さん…御坂さん、今日何してる?」



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はいどうも〜神死槍です。(^^ゞ

一方通行が登場した話の又馬sideです。

いろいろ展開が早い気がしますが、そこはあまりきにせず…

次回も頑張ります!!
それではまたこの場所で会えるように…今日はさようなら

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