小説『とあるUMAの伝説物語』
作者:神死槍()

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「お姉さまですの?お姉さまは今日補習ですの」白井はそう言ったが、又馬は納得してなかった。

「補習…か…わかったありがとう…ちょっと見回りしてくるよ」又馬は、そう言うと、外に出て、昨日の現場に足を運んだ。しかし、昨日見た、あの血や銃弾は何一つ、残っていなかった。
「おかしいな…確かにここにあったのに…」又馬は裏路地から出て、町を歩き回った。そして一つの考えが思いついた。


「そうだ!!予知能力を使えば良いんだ!!なんでもっと早く思い付かなかったんだろ!!」又馬は一人騒ぎ、そしてゆっくり目を閉じ、神経を集中させた。


「みぃつけた…」



午後4時常盤平中学の女子寮前。

御坂が暗い顔をして出てきた。しかしその表情のどこかに怒りの感情も見えた。少なくとも又馬にはそう見えた。

「どこいくの?御坂さん?」又馬はガードレールに腰掛け、腕を組み御坂を見つめた。

「ゆ…又馬さん……!?え…と…落とし物したから探しに行くんです…」明らかに、嘘をついていると思った又馬は、一言こう言った。

「御坂さん…俺の目をみて」又馬は、御坂を見つめていた。御坂は恐る恐る、又馬と視線を合わす。その瞬間、又馬は全てを悟ったような顔をして、最後にこう言った。


「御坂さん…落とし物見つかるといいね………死んじゃ………駄目だよ…」又馬は走ってその場を去った。



(さって…大変だな…問題は、あの妹達の実験をどうやって止めるか…単に、一方通行って奴を倒しちまえば、実験は止まるんだが…)又馬は走りながら、考えを練っていた。


ここで、さっき、又馬が御坂に何をしたか、説明しよう。それは凄く簡単で、まず、御坂の記憶を見た。過去に何があったのか、それを確かめた。そのつぎに、又馬が御坂の心を読んだのだ。そして、何をしようと考えているかを見た。この作業をあの一瞬で行った。

又馬はふと、予知してみようという考えを思いついた。この実験はちゃんと続けられるのか、もしかしたら、途中で実験が中止になるのでは…と、そう思えた。
「見てみるか…」又馬は、目を閉じて未来を見る…



しばらくしたら、又馬は目を開け、そして、一つため息をつき、安心したような、顔をした。

「心配しなくても…当麻が止めてくれる…俺の役目は無しってか…」又馬は笑いながら、風紀委員第177支部に帰っていった。



第177支部に帰るなり、白井が又馬に報告してきた。
「明日、風紀委員の会議がありますの…そこに出席願いたいんですの」

「ん…了解」



「ところで、なんの会議なの?白井さん」又馬は白井に問いかけた。当然だ。

「確か…都市伝説を信じる若者が多くて、それが行きすぎて自殺する人も出てきたので、今、世間を騒がせている都市伝説を解明させる…が主題だったと思いますの…」又馬は驚いて、こう聞き返す。

「都市伝説!?そんなんで風紀委員が動くの!?」


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はい。13回目の投稿終了です。

え〜と…一つ最初に言っておきます。

今回で気づいた方も多いと思いますが…

一方通行や妹達との絡みはしばらく無しです。

ひょっとすると妹達との絡みは今後一切無いかも…



展開を楽しみにされていた方…勝手でスイマセン…m(__)m


こんな作者ですが、どうか見捨てないでください。m(__)m


それと、昨日の時点でアクセス数が10000回を越えてることに気づきました!!
これも、皆さんのお陰です!!本当にありがとうございます!!

これからも、この作品を応援してくれる皆さんを、楽しませる事が出来るような、作品に仕上げるように頑張ります!!

それではまたこの場所で会えるように…今日はさようなら( ̄▽ ̄)ノシ

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