小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side- 神

(ふむ、こやつは面白い存在じゃな。
 通常ではありえない場所におり、理解できぬであろうワシに対しても物怖じ気がない。
 このような存在は、是非にとも救わなくてはな)

そう考えつつ、青年の質問にワシは口をあけた

Side-out


Side-???

<用は一つじゃ、主をこちらの手違いとして殺してしもうた、その詫びじゃ。
 ちなみに詫びの内容は転生じゃ。
 主らのような存在はそのように対処しておる。
 ちなみに転生には特典が付くぞ。最も内容は運次第じゃが>

(さらに言うと、幸運というのは神の祝福じゃからワシ次第ではハズレもアタリも自由なんじゃがな)

「へえ、転生ですか。」

<む?怒らぬのか?こちらの手違いで殺してしまったのじゃが>

「怒りませんよ。もし神が完全な存在ならば今のあなたのように感情があるはずがない。
 感情があるということは完全な存在ではない、
 そして完全ではないということは失敗することもありますよ。」

<ほっほっほ、やはり面白い存在じゃな主は。
 よかろう文句がないのならば転生の準備に取り掛かるとすると使用かのう>


そういうと神様はどこからともなく箱を2つ取り出し、私の前に突き出した。


<さあこの箱から紙を一枚引き抜くのじゃ、それが主の生きる場所となる。>


そういいながら神様は箱のうちの一つを私のほうに寄せた


「私自らの手で運命を決めろということですか・・・。
 おもしろいですね、では私はこれにするとします。」


そういいながら引き出した紙には、『とある魔術・科学の世界』と書かれていた。


「ふむ・・・確かこれはライトノベルでしたか?」

<そうじゃな、最も漫画・アニメにもなっているがの
 さて次に転生特典も選んでもらえるかの、これは5枚引くのじゃ>

「5枚ですか、意外と多いのですね」


そういいつつも私は紙を引き抜く、書かれていたのは『日本式魔術の才能』とある。


<日本式魔術の才能か・・・これは陰陽術・神道・鬼道・符術・言霊・文殊・呪術・真言・忍術・仙術・偶像 理論等のことをじゃな>

「なかなかの当たりのようですね。」

<まあのう、時間がないので残りを引いておくれ>

「わかりました」


そういい、連続で引いてゆく。結果は
『聖母の慈悲』、『召喚・降霊・憑依の才能』、『芸術の才能』、『アンサートーカー』


<見事にチートになったの。>

「ちーとですか?」

<わからぬのなら良い。さて説明じゃが・・・
 『聖母の慈悲』は説明はいらぬと思うが、しいて言うなら約束・束縛・条件等からの解放じゃ。
 つまりは魔術師でも超能力が使えたりの。あと本来は神の右席じゃないと使用ができないのだが、
 天使に近づかせるのは特典が必要なので、ただの魔術としておいた。
 だからといって効果が弱くなることはないので安心してよいぞ。
 『召喚・降霊・憑依の才能』、『芸術の才能』は文字通りじゃな。
 芸術は演舞やら料理など様々なものに当てはまるから有用性はたかいの。
 最後に『アンサートーカー』は疑問・問題等に一瞬で答えを出す能力じゃ。
 わかったかのう?>

「ええわかりました、説明感謝します。」

<では、お別れじゃ。達者に暮らすのじゃぞ>


そういうと体の感覚が少しずつ消えていき、眠くなってくる


「では、また死んだときに」

<すぐに来るんではないぞ・・・・わが愛しき人の子よ>


その言葉を最後に私の意識は消え去った。

-2-
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