小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-副リーダー

なぜなぜなぜなぜなぜ!?

何故私の策が破られるのです!?
こんなことはありえない!!
いや、ありえてはいけないのです!!

この戦いは聖戦!
我らに負けは許されぬ!!
我らが重い、責務のために!!!

そのために私はどのような策で持つ使うと決めたのです。
なのに、なぜ!?


Side-out


Side-レイゴ

「覚悟はできましたか?」


自らの策が破られ混乱に陥っている副リーダー向け声をかける。


「っ!!」


「私たちに害を与えるのはわかります。
 私たちに理由はないとはいえ、あなた達とは敵同士なのですから。」


歩み寄りながらも私はしゃべり続ける。
それに対し彼はおびえるように後ずさりをする。


「だが!
 罪もなく、関係もない子供たちを巻き込むとはどういうことです!!」

「こ、これは聖戦なのです!!
 そのための礎になれるのならば進んで身を差し出すのが通りでしょう!!」


そのふざけた言葉にオリアナや仲間が怒りの表情を見せる。
彼らもすでに戦いを終え、こちらのことを見ていたのだ。


「・・・・・・・そうですか。
 ならば何も言いません。」


その言葉に私は今この状態では会話は成り立たないと考えた。

そのため縮地を使用し背後に回る。


「あなたはここで倒れなさい」


実力行使に出る。

ここではお互い戦いあっている、だからこそ多少乱暴でも無理やり戦闘を終わらせ。
その後にお互い落ち着いて話せる場を設ける方が得策と判断したためだ。


確かに彼らは狂人ではあるが、ほとんどの人は生まれつき狂っていることはない。
また彼らはあくまで聖戦と、復讐を唱えている。
ならば彼らをそこまで狂わせる何かがあったはずだ。

それに彼らの戦い方は恐怖心も沸くが、なぜか見ていて悲しい。


私はそれを知るべきだと思う、私は当主なることが決まっています。
より多くの人と考えと触れ合うことが大切であると考えたためである。

その考えとともに振るった錫杖は当たることがなかった。


「すまんがこれも我らの仲間なんでな、助けさせてもらった。」


なぜならば、今まで一切動きを見せなかったリーダー私の攻撃から彼を守ったからである。

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