小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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「A班とB班は使い魔どもを駆逐せよ!
 C班は私と共にこい!!」


敵と向かいあっている神裂の耳に声が届く

今まで孤軍奮闘していた神裂にとって救いの声。
その声の通り今まで神崎に襲い掛かっていた、使い魔たちが吹き飛ばされていく


その光景に一瞬目を奪われ、その隙を逃さないとばかりに海魔の攻撃が来る。

「待たせてしまったな、神裂」


しかしその攻撃は届くことがなかった。

騎士団長が、騎士達がやらせぬとばかりに剣を奮う、
それにより海魔の攻撃は跳ね飛ばされる。


「いいえ、待ってしませんよ。
 ただ私は自らの魔法名に従って行動していただけです。」

「そうか。
 まあいい、今からは共に戦うぞ」


それだけ言うと騎士団長は神裂の横に立ち剣を構える。
これ以上は言葉は無用とばかりに、剣を構える騎士団長を
自らの役目を果たすべく戦う騎士を見つめる神裂。


共に戦う仲間がいてくれるだけで、これだけ心強い者なのですね


「・・・行きます!」

「ああ!」


その言葉と共に神裂と騎士団長は海魔に向かい突き進む。

それを止めるべく使い魔たちが動こうとするが、使い魔の駆逐を行っている騎士により阻まれ
ならばと海魔から触手が伸び迎撃行動に出るが、それは騎士団長の護衛の騎士たちが弾く。


無人の野を突き進むがごとく駆けていく二人

その二人を包み込む影
それは海魔の上部より放たれた海魔の一部。

海魔自身が巨大であったため認識の範囲外から襲い掛かる不意の一撃
しかし、それもまた


「お願い!行って!!」


遠くより戦場を見つめていることにより、その攻撃に気づいたレッサーが
一よりもらった使い魔にお願いすることで防ぐ。


そしてついに海魔の元に辿り着く


「神裂!合わせろ!!
 この一撃で仕留めるぞ!!!」

「わかりました!!!」


海魔の一番重要に守られている場所

おそらくジルがいるであろう場所に攻撃を同時に叩き込む。


「唯閃!!」
「切断威力!!」

聖人の力を終結させた一撃と、
世界各地の騎士道の術式を統合することによって切断威力を向上させた一撃

それが海魔の中心部に襲い掛かる。


「何!?」

だがその渾身の一撃は残念ながら届かない

確かに海魔の肉を切り飛ばしたが、それはジルの元までは届くことは無かった。
そしてそのような渾身の一撃を放ったが、倒しきれなかった時にあるのは


「耐久高度!!!」


カウンターである。

騎士団長は神裂を蹴り飛ばすことで、攻撃の範囲外に吹き飛ばし
自らは耐久高度を上げた剣を盾にする。

それによって体がバラバラになることは無かったが、
騎士団長はすさまじい勢いで地面に向かい吹き飛ばされる。


「騎士団長!!」


騎士団長が倒されたことにより、騎士達に動揺が走る。
そしてその隙は何度も言うが戦場には致命傷である。

そして神裂もまた目の前で、人が吹き飛ばされたのである。
動揺は誰よりも大きく、隙もまた同じである。


「「危ない!!」」

「え?」


レッサーとオリアナの声で正気に戻るが、すでに遅い。
神裂めがけ海魔の一撃が迫る


(駄目!間に合わない!!
 助けて、一!!)


思わず衝撃におびえ目をつむる神裂。

しかし神裂が次に感じた衝撃は、人に抱きしめられる暖かさと
戦闘時に感じる、すさまじい勢いで移動する風だった。


「え?」


その感覚に驚き、目を開けると。


「よく頑張りましたね、火織」

「れ、れいご?」

「ええ、そうですよ。」


そこには、自らの愛する一一の姿であった。



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またまた更新です。


最近自分でも驚くほど更新を頑張っています。

ようやく戦闘も終盤です。
いまからチートが始まりますよ〜!



七夜和さん、コメントありがとうございます。

さっそく読んでみました。
それで思い出したんですが、
上条さん別にインデックスに恋愛感情があるから頑張っているというわけじゃないんですよね。
いまさらですが・・・

意外とインデックスのヒロイン化できるかもです。

ただ無力なインデックスは消えるかもしれませんが・・・

何度も言いますが仲間チートが好きなもので。


それでもいいでしょうか?



ではでは、今後とも応援・コメントよろしくお願いしますぅ〜

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