小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-reigo

「おにいちゃん!」


私はリビングのソファーで座って待っていたらいきなりドアが開いた。
そして小さな影が勢いをそのままに突撃してきました。


「美琴ちゃん、危ないですよ?」

「おにいちゃんならだいじょうぶ!」

「その信頼はありがたいですがね」

「ねえねえ、きょうはなにするの?おままごと?」

「いえ、今日は美琴ちゃんに大事な話があるんですよ」


美琴ちゃんは笑顔で首をかしげました。
この笑顔を崩すと考えると嫌になりますね・・・


「?なに?」

「落ち着いて聞いてくだくださいね。
実は私達、京都に行くことになったんですよ。
・・・いえ言葉を濁してはいけませんね。
私は京都に引っ越すことになりました」

「・・・え?・・・うそ・・・だよね?」

「本当です。」

「う・・あ・・・そ、そうか
すぐに帰ってくるんだよね?」

「いえ、おそらく当分会えないでしょう。」

「・・・・・・や」

「え?」

「・・・・いや」

「いやいやいやいやいや!」

「みことちゃん・・・」

「いやだ!いっちゃやだーーー!」
「おにいちゃんはみことといっしょにいるのーーー!」

「ごめんなさい、すでに決まってしまいましたので」

「だめーーーー!」

「美琴ちゃん聞いてください」

「やだやだやだやだやだやだややだやだやだやだやだやだ!」
「おにいちゃんなんか・・・おにいちゃんなんか大っ嫌い!」




この言葉を最後に美琴ちゃんは部屋に閉じこもってしまい、あえていない状況です。


「一そろそろ行くぞ」

「・・・わかりました」

「一大丈夫よ、一生の別れというわけでは無いのだから。また会えるわきっと」

「はい、・・・そうですよね」

「ごめんね、美琴部屋から出てこなくて」

「いえ、大丈夫ですよ。今までありがとうございました美鈴さん」


そういうと苦笑している美鈴さんに私は頭を下げた


「あはは、感謝するのは私の方かな?
美琴の面倒いっぱい見てもっらったしね」

「とても楽しかったですよ?美琴ちゃんといるの
・・・・それでは」


そういうと車に向かって歩こうとしたとき


「おにいちゃーーん!」

-7-
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