小説『日本式魔術師の旅〜とある魔術編〜』
作者:ヨハン()

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Side-reigo

美琴ちゃん達との別れがすみ、私たちは京都につきました。
まず私たちは住居を整えたり、近所に挨拶をして回ったりあわただしい一週間でした。

そして今日父さんに呼び出され、父さんの部屋に向かっている最中です
そうこうしているうちに父さんの部屋の前につきました。


「父さん?一です。」

「うむ、入れ」


襖をあけると父さんが部屋の中心に清掃した姿で、正座をしていました。


「ごようはなんでしょうか?」

「ああ・・・・本来ならばまだ先になるのだが、
一は早熟しているからな我々一族の話をしておくことにした。」

「一族ですか?」

「そうだ、我々一族は平安時代の安倍清明の末裔とされている。
そして我々一族は陰陽師など日本を裏から守護をする一族でもある。
そして今回一にその技術を本格的に学ばせるために来た」

「だから京都に引っ越したのですか・・・・しかし、
安倍清明の末名は土御門といいませんでしたか?」

「そうだな・・・これにはいろいろとわけがあるらしいが・・・
簡単に言うと内輪もめによる分裂だな。
土御門は表に出ることで権力を得ることを良しとし、
我々は日本を守護するために強さを求めより裏に行った。
そのため我々には定まった名字はなかった、
さらにいうならば土御門は風水やら陰陽術など完全なる陰陽師タイプだが、私たちは違う。
使えるものはどんどん取り入れ、神道・鬼道・忍術・戦術なんでも取り入れている。
ここまでで何か質問があるか?」

「まったくちがう流派をそう簡単に取り込めるものなのですか?」

「出来ないだろうな。しかし技術は必要そのため我々一族は、
日本人としての特色を伸ばしていったようだ。
つまり応用力・吸収し昇華する力・組み合わせ混合する力・真似をする力
・器用さ・道具などの作成能力などだな。
これにより、すでにあるものを再現したり組み合わせたりすることに関しては
西洋の黒小人の技術の領域まで至っているといわれている。
しかしこれにはデメリットがあった、日本人の短所ともいえる独創性の無さが謙虚に出たようだ。
つまり0から1を作り出すことが苦手になってしまっている。
もっとも、日本人は0から1を作り出すことは苦手でも、
1から2や3を生み出す応用性は高いし、昇華させることで全く別物にすることもできるからな
0から1をではないが、我々だけの技術を作ることも得意ではある。
・・・・・話がそれたな」

「いえいえ、勉強になりましたよ」

「まあ、お前には我々一族の技術・宝を全て受け継いでもらう
もっとも全てを使用できるわけではない・・・・・
いやお前の才能は格が違うからな意外と使用できるかもな」

「それはよいとして、使用できないものも受け継ぐのですか?」


それは確かに強さの純度を失うことはないかもしれませんが、すべてを一回で失う危険性も高い


「ああ、確かにお前の考えている通り一度ですべてを失う可能性が高い。
しかし我々の術や宝は危険なものが多い。ゆえに当主がその命を持って管理をする。
当主が亡くなればすべてが失われるように。
しかし我々は日本を守るという意思が、誇りがあるだからこそ現代まで続いてきた。
最も今では一族は私と妻の二人だけとなり、おそらくお前で最後となるだろうな」

「そうですか」


その時の父の顔は哀愁が漂っていました


「・・・それで!宝とはどんなものがあるのでしょうか?」

「ん?おお!様々なものがあるぞ。
三種の神器に、安倍清明の式神、十種神宝、ソロモン王の指輪、エメラルド・タブレット、
ヴィマーナやノアの方舟など様々な道具・聖剣・宝剣などの設計図などだな
これはあくまで設計図だからな、人次第では様々なものを作るのに使用ができるだろう」

「意外と神刀・宝刀の類の武器は少ないのですね」

「ああ、大抵のものは失われている。折れたり、当主ではない一族のものが保有していたが
そのものが亡くなることでこの世から消したり、奪われたので破壊したりとな。
奪われたものはその時の当主が責任を持って破壊をしているから安心していいぞ」

「ソロモン王の指輪は日ユ同祖論や、ソロモン王が生きていたいう説が真実だっということですね」


でなければ、日本に存在するはずがない。しかしこれは


「ああ、そうだ。
もっともこれは隠された真実だ、無暗にしゃべるなよ」

「ええ、これはまずいでしょうからね。
歴史が変わってしまう。
しかし何故エメラルド・タブレットがあるんです?」

「アレキサンダー大王が持ち込んだと伝えられているな。」

「失われたアークではなく?」

「そうだ、おそらく情報を隠しはしたが完全にはできなく、
漏れた情報から時がたつことで失われたアークに噂が変わってしまったのだろう。」


失われたアークでも厄介なのに、エメラルド・タブレットを保持しているのですか。
ほかにどんな秘密が出てきても驚きませんよ私は


「最後に・・・だ、
最も重要なことを話しておく。」


場の空気が一気に変わった。
それを私は感じ、姿勢を直し父を見つめた


「この当主の受け継ぎは強制ではない。
なぜならば、この儀式には二人の命が失われるからだ。
今回の場合は私と妻になる。」

「・・・・それは管理の方法ですか?」

「・・・・察しがいいな。
その通りだ、当主は一族の秘宝を命を持って管理する。
そして一族の秘宝を受け継がせる場合は、管理という名の封印を解かねばならない。
しかし、その封印は命を持ってしている。ゆえに解くのにも命が必要だ」

「だからこそ、選択の自由があるわけですね」

「そうだ。そして私はお前に受け継いでほしいと思う。
それに私の寿命はもう短い。
我々一族の宝は力が強すぎる。ゆえに歴代当主の寿命は短い、
完全にコントロールすることが初代以外できていないからだ。
そしてそれは私も同じだった。
だからこそ、私はお前にすべてを託したいと思う。
どうせなくなる命、息子のために使いたいからな」


そういって父さんは朗らかな笑顔で私にそういった
それは自棄でもなく、悲観でもなく真に私のことを考えての顔だった

私には前世の記憶がある

今世の父さんや母さんはそんな私を気味悪がることなく育ててくれた

確かにこの話を受けたら私は二人を殺すことになるのだろ

しかし私は前世で人を殺したことがある

ならば今更ためらうことがあるだろうか

・・・・ならば・・・私が取るべき・・・選択は


「その話謹んでお受けいたします」


私の愛する両親に恩をかえし、孝行することしかないでしょう?

・・・・たとえそれが罪を背負うことになろうとも・・・・・



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ただいまヒロイン考え中です。
叶えられるかはわかりませんが、ヒロインにしてほしいキャラをあげてください。
そのキャラが参考になる小説(ついでに黒夜を書くのに参考になるものも)もできたらあげてください。
原作も読むつもりですが今手持ちになく参考にしたいので
候補は美琴、絹旗、滝壺、フレンダ、フレメア、シスターズ、黒夜、メンタルアウト、神崎らへんですかね?

・・・・・こういうのはあまりここに書かないほうがいいのでしょうか?

あと・・・コメントをください(ToT)
優しい意見・コメントをお待ちしております

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