小説『ウルトラマン 次元の侵略者』
作者:naked()

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[ 「敵」 ]

「まぁとりあえず説明はこんなもんでいいでしょう。」

あぁヤバかった。あと少し何かいわれたら処理しきれなかったな。

「つまり、おまえらは別の世界の宇宙人でこの世界が別世界から
狙われてんで警告しにきたってわけだな?」

「はい。よかった、あなたの物分りがよくて。」

そりゃどうもです。

そうか、だからこの前の怪獣はガッツにもスーパーガッツにも
記録がないとかニュースでいってたのか。

なんてことを思ってたら避難警報が響きわたった。

どうやら怪獣がでたみたいだ。
しかも、ここの地区に・・・・。

「あれはバキシムっ!!」

「さぁさぁ、はやく行ってください。この世界のウルトラマン。」

別にいわれなくてもいきますよ!

「気をつけろ!バキシムはああ見えて強いぞっ!」

「チュアァ!」
人生二度目の変身。

「いやぁ、しかしほんと高いなぁ・・。」

高いのはあまり得意ではない。
今度から下は見ないでおこう・・・。
たしか転校生の巨魁がバキシムとかいってたな。
なんだか見ればみるほど愛くるしいやつだな。
丸っこい感じとか。
とかくだらないことを言っているとバキシムがイキナリ総攻撃をしてきた!
完全に油断していたオレはモロに食らった。
口や手から火炎やらミサイルを乱射しまくり、
一本角の大型ミサイルでフィニッシュっ!
たちまちティガの体力がなくなり、でて来てそうそうにカラータイマーが
点滅しだした。

「だから油断すんなっつたろぉぉぉぉぉ!!」

うっせぇなぁ、じゃあ自分で戦えよ!

「コノヤロォォ!」

オレは赤い姿にかえた。
なるほど。フォルムチェンジはこうするのか。
このタイプはチカラがみなぎるようだ・・!
バキシムがまた乱射を始めた。
しかし、こんどは痛くも痒くもない。
どんどん距離を詰めていき、総距離0みたいなぐらい接近した。
そしてそのままアッパー!
バキシムは空高く飛んでいく。
あの巨体が落ちられても困るので
デラシウム光線をおみまいした。
もちろんバキシムは四散。
こうして平和は守られたとさ。

「バキシム倒すなんてやるじゃねぇか!」

そう巨魁にいわれる。
やっぱり、ほんもんのヒーローにいわれると
なんか自信がつくな。

「そうだ!オレたちん家こねぇか?超獣との戦い方教えてやるよ!」

ということでヒーローたちの家にお呼ばれになったオレ。

「んじゃ、おじゃましまぁ・・」

「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

と巨魁の叫び声。

急いで行ってみるとそこには古ぼけたマントを
羽織ったおっさ・・じゃねぇや、男が座っていた。

「ほう、君がこの世界のウルトラマンかぁ。」

え、なんでそれを?

「巨魁誰だ?この人?」

「あ、自己紹介がまだだったな。私の名はモロ・・・」

「お、オヤジィィィィィ!?」

え・・・
エエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!?


-5-
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