「酒を飲みすぎると肝臓にいかんぞう」
「コマの回り方に困った」
「イカを食べてはいかん」
「柿をカキーンと飛ばした」
「鯉に恋する」
「皿をさらっと洗う」
「イカをくってはいかん」
宮家雄二は、心がシーンと静まり返るくらいさぶいギャグを一人でいろいろと考えていた。
ギャグとはいっている人間のみ楽しめ、聴衆はすべてドン引きするという魔力を持っている。稀にバカ受けされる場合もあるが、基本的に下らない親父ギャグだと世間一般には認識されている。
「坂にさかんに登る」
「肉は憎い」
「鹿にシカトされた」
「カガミが(人物)鏡をみた」
こういうくだらないことをいいながら家で過ごすのもたまにはいい。彼は寝るまでずっと下らないギャグを開発していた。