小説『短編集』
作者:tetsuya()

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 私たちの生きる年数とは長いのだろうか。それとも短いのだろうかを考えてみた。

 セミのように一週間で死ぬ動物と比べたらとてつもなく長い。一週間で死ぬことは稀だし、運がよければ百年以上生きられることだってある。なんて贅沢なという声が、ミーンミーンという声から発せられていることだろう。

 基本的に人間はどの動物よりも長寿傾向にある。ただ人間よりの長く生きられることもある動物も存在している。だから一番長く生きた存在ではない。

 ただ、人間やその他の生物がいくら長く生きたといても、歴史からすればちっぽけなものだ。何千年と歴史があるうちのわずかにすぎない。所詮生き物の寿命など、地球上に浮かんでいる米粒一粒にすら及ばない存在。歴史からかすかな夢を与えられたのに、大はしゃぎしてバカみたいだ。命を与えた天は、きっと人間のわずかな寿命をあざ笑っていることだろう。

 所詮人間に与えられた時間はわずかしかない、とわたしは結論付けた。解釈の仕方は異なるので、これを長いと思う人もいるだろう。それは人それぞれに判断にゆだねる。

  



 

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