小説『短編集』
作者:tetsuya()

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 例年のように熱中症患者が新聞で話題になっている。水分や塩分を十分に取って脱水症状にならないように注意しよう。
 
 全国で35度越えの信じられない猛暑に見舞われる2012年7月29日、野田雅也は家で小説を書いていた。小説家になる夢をかなえるために、下手ながらも一生懸命に文章を考える。一部分に重みをおきすぎて、ボキャブラリーや背景が毎回不足してバランスが取れていないのが最大の欠点。まとめるのも苦手で、話もあっちこっちにいったりするのでそこも修正したい。

 彼は最近対人関係で大きな悩みを抱えていた。言葉を選べないため、嫌われることが多く、友達のように親しく話しかけてくれる人もいずれか離れていく。そのたびにまたかとへこむ。

 それでも他人の心を掴む話術を用いてまで、くっつきたくない。申し訳なさで心が一杯になる。ありのままの自分を見てもらって、一緒になってくれる人を探し求める。真摯に人と向き合っていれば、きっと真の理解者が現れる。そういった日を探し求めて、彼はそれをモットーにして日常生活を送っている。

 明日になればまた会社で人と出会う。自分なりに一生懸命頑張って仕事して、対人関係も良好にしていければいいな。

 

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