小説『自由に短編[完]』
作者:ハル()

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(消えかけの雫)



他愛のない話をしました。


一緒に遠くへ出かけました。


手を、つなぎました。






――口づけを交わしました。




抱きしめられました。



調子にのって、耳元で囁かれました。



好きだよ、なんて。









次の日、彼は死んでしまいました。


-5-
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