小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第9箱 「私の家に来るが良いぞッ!」 凛ッ!


















はぁ……

毎日毎日めだかちゃんに勝負を挑まれてて大変だなぁ……

って考えてる2歳児の劉一です…

頭脳戦では精神力を…

体力戦ではもちろん体力を・・・

本当に・・・疲れたなぁ・・・肩がこりそう・・・って、

うん…本当に2歳児の言葉じゃないね。

とりあえず…

殆ど引き分けって言うのが中途半端なような気がするけど・・・

戦り終わった後のお礼を言うめだかちゃんの笑顔はほんとに可愛いなぁ…って感じてます。

だって、目がキラキラしてるんだ……


これの究極版が後の真骨頂その?「ツンデレ」につながるのかな?

今は…わかんないけど… 苦笑


って言うのは後の話しだし♪






んで…

この1,2ヶ月は主に僕とめだかちゃんとの対決が殆どメインでした・・・

大変だったのは言うまでも無く・・・

ある程度それが落ち着いてきた頃、

(恒例行事にならなかったのが良かった・・・)






そんなある日の事。

「今度の日曜日、家に遊びに来るが良いぞッ!」 凛ッ!

っと誘われた。

善吉は当然喜んでいて・・・

「うん!僕めだかちゃん家遊びに行きたいよ!」

大賛成だった。

「そうだよね!? ええっと僕h「当然劉一も来るよなッ?」……うん。もちろん……」

言い切る前に・・・

もう参加は絶対事項みたいなんです。

僕と善吉君は・・・・・・というか多分僕かな?絶対事項って言うのは・・・

「うむ!では明日はちょうど休みの日だ。迎えに行くから家で待機していてくれ!」

めだかは凄く嬉しそうに笑っていた。




(そんなに嬉しかったのかな?ねえ 善吉君?)

嬉しそうに歩いていくめだかを見ながら善吉に小声で話す。

(何言ってるのさ、りゅう君!りゅう君の事が好きだからに決まってるじゃん!)

っとキッパリ善吉は言い切った。

いつもニコニコ、思ってる事とハッキリ伝える善吉が小声になって話していた事は多少驚いたけど・・・

「えええ!まっさかー!僕毎日のよーに痛めつけられてるんだよ??」

つい大声になってしまった・・・ 苦笑

「む?何か言ったか?」

その声に気付き (当然だけど)めだかが振り向いた。

「いっ いや!なんでもないよ?なんでもないなんでもない・・・」

手をぶんぶん振りながら答えた。

「?? まあ良い。ではまた明日な、2人とも。」

そう言い、めだかは迎えに来たリムジンに乗り込んだ。

明日は・・・アレに乗るのかな?

ん・・・緊張するね。乗った事無いし! 苦笑

それはともかく・・・

「もー りゅう君!びっくりするじゃんか!突然あんなに大声出して・・・」

善吉はムスッっとした表情でこちらを見ている。

「ええ!だって善吉君が突然あんな事いうんだもん・・・」

「えー?りゅう君の事、めだかちゃんは好きだと思うよ? 第一僕だってりゅう君の事だーい好きなんだし・・・ りゅう君は違うの・・・?」

善吉はちょっと辛そうにしながら聞いていた。



・・・・・・・・・なるほど・・・・・・・・

そう言う好きね・・・

いけないいけない・・・

頭の中じゃ僕・・・歳が結構いってるけど (100歳以上かな?? 100年って言ってたし・・・ 苦笑)

今は2歳児なんだった・・・

「あっ・・・ ゴメンゴメン!! 僕も好きだよ!2人の事!! 」

慌てて肯定した。

「そっか!よかった!! 驚かせないでよ りゅう君! 明日は楽しみなんだから!」

善吉は直ぐに笑顔に戻った。

「めだかちゃんのお家はもの凄く大きいらしいよ!りゅう君!!でね・・・・・」


笑顔で更に会話は弾む。


瞳さんを待つ時間は。


「めだかちゃん家へ」の話題中心になった。


善吉は楽しみで楽しみで仕方ない!!っといった様子だ。


まあ・・・

「あははは、 僕も楽しみだよ! さすがに めだかちゃんの家でバトルをしたりとか・・・・無いよね? それだけがちょっと不安なんだ・・・・」

最後の方になると・・・

徐々に声のトーンが下がってゆく。

「えー!あんなに楽しそうに遊んでいるのに?」

善吉はキョトンって感じだ。

あのような非現実なバトルを楽しいといいますか?善吉君。

身体能力のおかげで、めだかちゃんと渡り合ってはいるけど、

ちょっとでも、「もういいや・・・」って思ったらめだかちゃんにくぎを刺されるんだよ?

常に全力で!!って・・・

流石に「遊び」の次元じゃないと思うんだな・・・ 僕はぁ・・・

「・・・善吉君もいずれ分かると思うよ? アレ(・・)が楽しい事かどうかはね。」

そう未来予測のように言うと・・・

「そっか!何か楽しみだよ!!」

笑っていた。

そう・・・金色の髪に負けないほどにキラキラと・・・

あわよくば・・・

ずーっとこの笑顔でめだかちゃんと一緒に付き合っていてもらいたいです・・・

もちろん僕ともね。

「う・・・うん!だいじょーぶ!すぐだよ!きっと・・・ね。」



・・・・・・・・・

僕がこの世界にいることによって、多少は原作と変わったりすると思うけど・・・

めだかちゃんに振り回される様子の善吉君の未来は何故か鮮明に見えた気がしたね・・・

そこには僕も混じってるかも・・・

とか何とか考えながら。

瞳さんが迎えに来てくれた為、

その日の幼稚園は終了した。

明日の事を楽しみにして。 






もちろん!瞳さん…お母さんには了解を得てますよ!

子供の外出だから当然でしょう!

さて・・・ 明日はどうなるのかなぁ・・・


楽しみだけど不安もあり・・・

五分五分って感じだった♪













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