小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第二章 箱庭学園

第21箱 「僕も高校生かぁ………って!ええ!!なんで!?」






13年後……………







【箱庭学園】


そこは大きな時計塔が印象的な学園。

その歴史は100年を超えており・・・ 学園という名に帰る前は塾と言う名だった。

その頃を含めれば200年の歴史を持つ・・・

なんとまあ・・・壮大な・・・



「はぁ… ここか、不知火さんが理事を勤めているって言う学園は…」

男が門に立っていた。

その男は背筋をぐっと伸ばした。

「僕もこれで高校生か… でも・・・ あんなに 塞ぎこんだのに・・・ 案外僕も立ち直ってるみたいだね。自分で言うのもなんだけどさ・・・ あの時は100年も忘れられなかったって言うのにさ。まぁ 実感は無いけど。」

回りには沢山の学生が体育館に集まっていっているようだ、

なぜならば今日は入学式。

「よし…とりあえず入学式にでよう。初日からサボるなんて流石に悪いしね。」

入学式へと向かった。












「…以上で私からの説明・並びに入学祝を終わります。」

校長のお話が終わっていたけど…


僕はそれどころではなかった…


なぜなら…


「ふむ… これからの学園生活は有意義にしないとな!」

長い青っぽい髪に… 整った顔立ち… いや美人だね…

「・・・んで なんで当然のように俺の後ろにいるんだよ!」

こちらは金髪の男…

どちらも…見覚えがある…

それに…面影も有る…

決定的なのは… ネームプレートだ…





【黒神】に【人吉】…





劉一は…口をパクパクさせている…

それ…まるで、鯉みたい… 苦笑

「なっ…なっ…なっ…なあああ!!!」

滅茶苦茶同様していた。

「あっ! そういえば、箱庭学園って!! そうだよ!!! 当然じゃないか!!!! 」

もう、この世界は僕にとって現実と何1つ変わらない。

別の世界に来ている…転生しているなんて…もう実感が無い…

何年もたってるし…

「む?」

女性…めだかがこちらを見た。

その瞬間!顔をそらした!!

あぶな!!

「どうしたんだ?」

善吉がめだかに聞く。

「いや… なにやら視線を感じたんだ。」

そう言って まだ視線がした方を見ていた。

「そりゃ 入学式だってのに、あれだけ喋っていたら注目集めるだろう?」

善吉は呆れ顔でそう言った。

「ふむ… それもそうか…」

そう言ってめだかはこちらから視線をはずした、















「よかった…」

気付かれてはないようだ。

「・・・あわせる顔なんて無いよ僕に…」

長い年月もあってか、

人を傷つけた事の罪悪感は大分なくなっていた。

彼らは一命を取りとめているという事実も幸運だ…

だけど…

やはり、合わせる顔なんて無いようだ…

人を傷つけたこともそうだけど…

何よりも何年も失踪しているんだ。

もう… 会う資格なんか…無い…

「彼らに…善吉君とめだかちゃんにバレない様にしないと…」

そして、その日の入学式は終わった。

後日、クラス分けがあるようだ。


同じクラスにならないことを…願おうか。

「どうしよう…名前… もう入学式で登録してるし… 御神…はいいとして、劉一…はまずい… 漢字変えてないし… めだかちゃんなら・・・絶対接触してきそうな気が… でも、もう10年以上たってるし… いや!警戒に越したことはないね。」












劉一は。

帰りに、ドンキ・ホーテによって、カツラを購入しました!

・・・・でも 使えませんでした… これじゃ宴会芸だよ… 苦笑

なので… カツラ専門のお店に…


購入したのは、目元まで隠せる長い前髪のタイプ。

髪の毛で大分その人の印象は変わるものだ。

それに、声は問題ない、現に彼女達も、大分声変わりしてたし。

入学式もあまりまわりの人たちと話さなかったのも良かった…

この程度の変化なら分からないだろう、そもそも皆初対面だったし、

「でも… 一番は明かすことって言うのは分かってるんだ… でも…」

やはり…

合わせる顔が…というより勇気がもてないね…

「冗談抜きでボコボコにされるかも…」

そっちかよ!!っと突っ込みたい。

当然これは冗談だと思いたい…

これくらい冗談を入れるほどに… 回復したのだと!

「大人になって… 2人とも…善吉君はかっこよくなってるし、めだかちゃんは凄く美人になってるね… もちろん力もかなりアップしてるよねぇ… 善吉君は僕に負けない!って凄くまっすぐな目で見てたし… もちろんめだかちゃんは・・・」

やっぱりそっちなの…?

ははは・・・・・・・・ まあ 気持ちは…分からなくもないね… 苦笑

「…とりあえず、明日から頑張ろう… 高校生だしね。」

そう言い、就寝についた。







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そして… まあ、いろいろありました。

大きな大きな生徒会長が引退してね。

僕が見つけたらスッゴい驚いてて・・・

いろいろ話をしてたら・・・めだかちゃんに遭遇しそうになったから、いっそいで逃げました!!

見つからなかっただけ奇跡だよ・・・ 苦笑

何やら…めだかちゃんが生徒会長になったみたい…

支持率98%の規格外で、

そして、僕は1年1組に!

てっきり13組だと思ってたけど、

めだかちゃんも13組だからそこは良かったと思う。

理事長とも何も話してないし、何やら理由があるみたいだけど、聞かないしあってもない。

唯、13組じゃないけど、学費免除の対象には入れてくれているみたいだけど。

それはよかったかな…

そして… 朝礼が始まった。

「世界は平凡か?未来は退屈か?現実は適当か?…安心しろ それでも生きることは劇的だ!」

それは…生徒会長の挨拶…?

「そんなわけで 本日よりこの私が貴様達の生徒会長だ。学業・恋愛・家庭・労働・私生活に至るまで 悩み事があれば迷わず目安箱に投書するがよい! 24時間・365日!私は誰からの相談でも受け付ける!!」

高らかに宣言した。

…めだかちゃん

「豪快になっちゃって… いや、元からかな…?」

そんな新生徒会長を見ていた。

「…それにしても悩み事…ね。ずっと バレない様にはどうすればいいか… とか? 無理だね… 本人だし 苦笑」

とりあえず、教室に戻ろう。

善吉君がいるとこに…

「隠すのが大変だけど… まあ、頑張ろう。」

そう言い、朝礼も終わった事だし…教室へ戻った。

-22-
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