小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第48箱 「トビウオ?そんな事よりさぁ… 強請るのやめようぉ…」




























【1組教室】


「え?部活動対抗 水中運動会??」

きゅぽん♪っとドーナッツを頬張りながらそう言っているのは不知火だ。

「おう!こないだ完成した馬鹿でけえ屋内プールがあっただろ?次の日曜にそこでイベント開催して優勝した部が増額予算総取りって言う段取りだ。」

善吉がそう説明する。

「うん、この案だったら後腐れ無くいけると思うんだよね。参加しないと予算もらえないから皆頑張るだろうし…何より、元々この学園… 部活動多すぎだったの皆知ってたみたいだしさ。」

劉一がそう付け足す。

そう…

今回のこの案件に批判的な意見は全くでなかったのだ。

まぁ…めだかちゃんだからってわけの可能性は大いにあるけど…

競い合う事 この学園の皆嫌いって訳じゃないみたいだし。

何より、予算が多くなる可能性がある方が魅力的なんだろう。

そもそもの競技内容も公平だ!って好評だ。


「…でもさっ☆」

不知火がにやりん!っとすると…

こっちをみて。

「また水着か!」

そう言った!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そうだよ…//」「ああ また水着だ!」

劉一はなにやら顔を赤らめて…

そして、善吉は苦笑しながらそう言っていた。



「ふ〜〜〜〜ん ま 陸上部の優位性は消えるけど、でもプールだったら、今度は水系の部活が有利になるんじゃない?」

不知火にしては…

うん。まともな意見だ。 苦笑

「うん、そう思うと思ってね?善吉。」

劉一が善吉の方をみる。

「その辺も勿論考えてるよ。あくまで公平に!を信条だ。」

善吉が説明をした。

競技内容は泳ぎとあまり関係ない水中での玉入れやパン食い競争…そして、棒倒し… 二人三脚…

色々と考えている。

んで…

不知火さんは納得するかと思いきや…

「ふっうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」

なにやら言いたいことが沢山ありそうなものいい…

「???何?不知火 何か気になる点がある?」

劉一がそう聞く。

「ええぇっとねぇ〜〜☆」

もったいぶる♪

「もったいぶらねーで 言いたいことあるんなら言えよ!」

そんな不知火に物言い!! 苦笑

「え〜〜 んじゃあ 劉一には教えちゃおうかな〜〜☆」

不知火はにやりんっとして劉一を見る。

「へ?僕?」

自分自身を指差す。

「てめっ!何で劉一だけなんだよ!!」

善吉抗議!!

「ええっ〜〜だってぇ!劉一だから☆」

「わけわからんわ!」

言い争ってるけど…

「…不知火の狙い…わかったよ… ど〜せ、そのネタで僕をゆするんでしょ?めだかちゃんに…「言おっかな〜☆」とかで…」

劉一はため息を…


「!!そ〜〜んなことないよ〜〜〜☆(チッ…)」

舌打ち聞えたよ!!

「あ…なるほど…」

善吉も納得…

納得しなくて良いし!!

助けてよ!! 苦笑

「まあ〜さ!ネタが失敗したからね〜 しょうがないから言うけど〜 場所が水中じゃあ公平なんてありえないんじゃないかしら?って言いたかったんだよ〜〜ん☆」

はっきり言っちゃったよ!失敗したって!!

「もぉ… 何でそんなに僕とめだかちゃんをぶつけたがるのさ…カンベンしてよ…」

ため息がとまらないねぇ…

「いや、良いように遊ばれてるだけだろ?」

「あっひゃっひゃ☆ひとよし◎!」

不知火大爆笑!!

「2人とも!!!!」

酷いやっ!!!っと教室に劉一の叫びが木霊した…







そしてその後不知火に頭下げて情報を聞き出したのだ。

善吉が…だけどね?

僕は…ちょっと…ねぇ? 苦笑

情報はというと…

箱庭学園競泳部にはお金にうるさい三匹のトビウオ…ならぬ部員がいるらしいのです。

その三人の特徴というのが…

三人とも特待生で実力はおりがみつき!!

その上…水中じゃあかなりの力を発揮するとか…

そして金の亡者!

賞金つきのレースにしか出場しない!!っとか、

お金で雇われて多幸の選手として泳いだりっとか、

八百長なんてお茶の子さいさい!っとか…

独自にかけレースを運営…ンな馬鹿な…

まぁ…眉唾だけど…その後の話が…

「まっ 精々用心しとけば? あのお嬢様は無敵(・・)であっても決して無敗(・・)じゃないんだからさ」

この台詞が軽く善吉に衝撃を…

(めだかちゃんが無敗(・・)
じゃないのは知ってるが…劉一以外では…ちょっと考えずれーな…)

不知火が言う以上は…内容に間違いは無いのだろう。

不思議な説得力あるし? 苦笑

「まっ!用心はしとくよ?ありがとっ 不知火!!」

すっかり調子の戻った劉一クン。

というか、殆どヤケになってる…? 苦笑

「あっひゃひゃ!まっ!当日あたしも行くからね〜☆ 頑張ってね〜劉一☆」

そう言うと…

「オレもいるだろ!!」

善吉が反論を!!

だーかーらーーーー!!

「そーゆーのはカンベンしてよ!善吉も!軽く流してくれれば良いじゃんか! めだかちゃん!いつ現れるかわかんないんだかr「いるぞ!! 凛っ」ッッッ!!」

っと…その声がしたと同時に…

劉一クンの頭に痛みが走ったのであった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





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その後…どうなったのか…

まぁ言うまでも… 基 書くまでも無いということでしょう♪

ただ 一言だけ…





「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ☆」





うん、誰の台詞… 笑いかわかるよね…?

不知火の…鬼……

まぁ いつもどうりっちゃあいつもどうりなんだけどね…




「うん… まぁ… 同情するわ。今回は…」

善吉も流石に… 同情… 苦笑











そんなこんながあった時…

劉一がひっどい目… もとい、いつも通り?な展開になってた時! 苦笑




某部室では…


「水中運動会?ったく ふざけたイベントだぜ!」

1人がそう言う…

そして、

「まあ そう言うな おれたちの為のイベントみたいなモンだ。付き合ってやろう。」

その中で、一番上だろうか?

落ち着いた感じで…そう言った。

だが…迫力は類を見ない。

「そーそー お金が貰えるなら文句なんてありえません。」

そして、女子が1人…


「その通り… これでまた一歩札束のプールに近付くぞ」

部長と思われる男がそう言うと。


「「「金の為に飛び込み!金の為に潜り!金の為に泳ぎ!金の為に沈めるぞ!!」」」


そう言いきった!!

そこまで行くと…もう かえって清々しいものだ。

そのメンバーは…

不知火が危惧していた…っというか、忠告してくれたトビウオ3人衆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・













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競泳部: 部長
三年十一組
屋久島


競泳部: 副部長
二年十一組
種子島


競泳部: エース
一年十一組
喜界島

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