小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第51箱 「王道に覇道が志だ!補佐を頼むぞ!?劉一!」

























そしてそして!!

第一種目!水中玉入れ!

各部員準備が整ってきました♪

(えー 部費増額をかけた本大会ですが… まずは第一種目!どう見ますか 解説の不知火さん??)

実況!解説に!!

(ん〜 玉入れなんて小学校くらいしかみんなやってないだろうし、得意も不得意も無いと思うけど しいて言えばバスケ部とかが強いかにゃ〜〜?)

んまあ、正論だね。

中 高は運動会でなく体育祭?

玉入れ・・・ うん。小学生くらいだね?



(バスケ部ですか??)

(うん!水中だろうが陸上だろうが玉入れは玉入れだし 結局はかごにボールを入れられなきゃ話しになんないしね〜☆)

むっしゃむっしゃ♪と何やら頬張りながら解説を…

(……………………………)

あれ?短冊さんが無言に…

(なに??)

当然不知火も不思議に。

(いえいえ
まともな事もしゃべるんだな〜と思って…
)

ご・・・ごもっともですね… 苦笑

(え〜 あたしはちゃんと働くよん?もらった食券分はね♪ まぁ 玉入れには玉入れのテクがあるけど そんなの知ってる奴いないだろうし? だっから あたしが注目してるのは玉入れがどーとかそーいうトコじゃないんだよねー)

何やら妖しい笑みの不知火さん…

うう〜〜ん… 不気味だ…

「あの不知火の顔・・・絶対なんかたくらんでるよ…」

はぁ〜〜っとため息をつくのは劉一クン…

(ん〜〜??劉一〜〜☆聞えてるよん♪ )

何やらこっち見てるし!!

「へう!!」

何で??地獄耳??めだかちゃん並か???
 
(にやりん♪)

や・・・・ やばっ!!




(劉一〜〜〜〜だいすきだよーーーー!!頑張ってねぇ〜〜〜☆あたしの為に&#9825;)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ガシッ!!!!!!


「・・・・・・・・・・・・・・・・」

何やらめだかちゃんは…

無言で頭…掴んでる…

僕の…

「いたいいたいよ!!めだかちゃん!!だからっ僕何もしてないってーー!!」

劉一の悲鳴が…

めだかちゃんも何回もあったんだから…

そろそろさぁ…

あっ、理屈じゃないみたいだ… 苦笑


「頑張るから!!この戦争(たたかい)!!めだかちゃんと(一緒に)さっ!!」

一緒!!といった所を強調する!!

「むぅ……」

めだかちゃんは…渋々放してくれる…

「あぅ… イタイ…」

頭を抱える劉一クン…

「まぁ… 災難だったな…劉一…」

何やら横で…

って!

「毎回だけど助けてよ…」

だよね…

「ははは…」

阿久根先輩も… 苦笑いしてるし…

不知火…やっぱ、ヒドイヨ…






生徒会のせいで・・・周りがちょっとし〜んとなってたが…

(あ〜え〜 ま、ま まあ!いろいろ合ったですが!もう時間ですね!皆さん!!準備はよろしいでしょうか!? 位置について… よおおおおおおおい!!)



長く長く溜め込んだ後…

(どん!!!!)

その掛け声と同時に…




わあああああああああああああ!!!!



スタートした!!


まあ、普通の生徒とすれば…

「くっそ!やっぱヘルパー邪魔でもぐれねぇ!!」

「馬鹿!足で掴めば良いんだよ!!」

「やっ…これ別にヘルパーなくても…」

「そうだよ!
プール深すぎだし!!足がついてない!!」

「お手玉が水を吸って重い!!これじゃ投げれない!!」

っと、四苦八苦…

当然だよね…苦笑



(おおーーっと!早くもプール内は アゼキョーカンの様を呈しております! どう見ます解説の――)

っと聞こうとしたんだけど…

不知火はというと…腹を抱えて…

(あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!楽しげ楽しげ!人間が右往左往してて面白ーいっ!!)

つぼにはまったのか 大笑い!!

当然ながら短冊さんは…

(ああ・・・・・・・・・・・)

何もいえないねぇ…苦笑




そして 注目選手!鍋島先輩は…

何とか、潜って…

「ぷはっ!!!」

お手玉を数個!取得!!

「部長ーー!うまく拾えません!!」

「それに外れたらまた沈んじゃいます!」

下級生は…無理〜〜〜って言わんばかり・・・ 苦笑

「あーー 部長ちゃうで!元部長元部長!」

鍋島先輩は笑っていた。

でも内心は…

かなりの難易度に戦慄を…

そして、生徒会の連中はどうしているのか?

そう思ってみてみようとしたら…



「よっこらせ。」「ほい!」

善吉と阿久根先輩があがっていた…

あれ??

まだ時間あるのに… 

「って おおおいっ!!ジブンら何戦線離脱してんねん!!」

ガビーーーン!!

ジブンらは必死に頑張ってるのに!!っといわんばかりに!!

でも… 戻ろうとしない。

「なにって?ほら」

「そうだよ、その辺をうろうろしてめだかさん達のじゃましちゃ いけませんから?」

そう言う…

どうやら、事前に打ち合わせした作戦らしい。


「はぁ?え・・??なに?黒神ちゃん?達? あれ?そーいえば黒神ちゃんと劉一クンはどこに行ったんや??」

辺りを見渡すけど…

「あ、劉一クンはおった!あれ??なにしてんや??」

劉一は見つけたけど…

何やら、カゴを見ているだけで…

玉を拾ったりしてない…


「ははっ、劉一は準備してるだけですよ。めだかちゃんを補佐(・・・・・・・・・)する為にね。それとめだかちゃんですが… どこにいたって同じですよ。 反則と卑怯が貴方の志なら 王道と覇道がめだかちゃんの志!めだかちゃんはいつでもどこでも、その志を貫いている!!それを完璧にフォローできんのは… まあ、今ントコあいつくれーですし…」

最後の方は…ちょっと悔しそうだな…善吉…

そして、水面が揺れたと思いきや!!

我らが生徒会長が水面から大量のお手玉を抱えていた!!

「行くぞ!劉一!!」

「うん!おっけーだよ!」


(おおっ!!おおおおおお!!黒神めだか!お手玉をっ!一気に!まとめてなげたぁぁぁ!!ってか、お手玉まとめて!まるでバスケのボール!!シュートだ!!)

実況大盛り上がり!!

でも…

「シュートじゃないんだよねっ!!」

劉一はすぐさま水中へ潜る!!

そして、プールのそこを蹴り!!

「おりゃ!!」

大ジャンプ!!

空中で…


ガシッ!!!!

(ってなああああ!!!まさかの黒神めだかのシュートを…!!キャッチしたああああアアア!!!)


そのままの勢いで…



スラム〇ーーーーーーーーンク!!!! ………苦笑



“ドガアアアアアアッ!!!!!”



籠に…叩き込んだ!!




(あひゃひゃ♪ まっさかアリウープかますなんて、さっすが♪)

不知火のみが笑ってるよ…

ってかその通り。スラム〇ンクじゃなくて…アリウープですね。

(あ…いやっ、せっ 生徒会執行部・・・なんと一気に20ポイント獲得だぁーーーーーーーーー!!)

その実況が木霊する…

周りは唖然…としていた…

うん・・・ ふつうね…

(でもスゴイ… あんな無茶な投げ…ってか、あのジャンプも…)

当然短冊さんも驚く。

(うんにゃ、あれで正しいんだよ?もちろん投げ方のほうだけだけどね〜。さっき言った玉入れのテクって事なんだけどさっ、まとめて固めて投げたほうが効率が良いんだ。タマがでかけりゃマトは狙いやすいし 重力と慣性が働くからね。意外と上に投げてもバラケないんだよ。でも、あたしも聞いた事ないね〜 20個も同時はさっ 肺活量もすごいし〜さっすが生徒会長!ってとこだけど〜 それよか あたしはね〜〜☆)

にやりんとしながら…劉一の方を見る。

(御剣選手ですか…?)

そう聞く…

(うん☆ だって〜飛魚じゃあるまいし、そこ蹴ったからってプール深いのに、水上にあんなに飛び上がるなんてさッ 驚くほーが普通だと思うんだよねん☆)

笑ってる…

(あ…まあそうですけど…解説の不知火さん。ジャンプは兎も角、同時投げ攻略をいっちゃ皆真似しません??)

そう言って・・・

プール内を見ると…

「おい!固めて投げろ!!」

「そっちにあるぞ!!5個だ!20は無理!!」

「外したらジャンプしろ!!」「いや無理だよ!!」

うん…

最後は兎も角…

ほっとんどが不知火の攻略法を利用!!

(あ…ホントだね〜〜)

不知火にしては珍しく…

失笑していた〜 苦笑



そして〜〜〜


“ピピィィィィィィィィィィィィッィィィィィィィィィィィィ”


(終〜〜了〜〜〜〜〜!!!それまででーーーす!)

ホイッスルと共に…

水中玉入れの終了を告げた。



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