第53箱 「不愉快な虫が!オレのペースにあわせるな!」「ああ!!アンタこそ足つって沈めや!!」
まあ…
後半に続く〜♪ッじゃなくて 二人三脚に続く!ですね!水中の!
ってなわけで、何やら機嫌が悪い?阿久根先輩と善吉は準備に入る!!
そこの前に…
特待制度についてちょっとご説明を…
この学園は教育熱が強くて…
理事会は日本全国津々浦々から数多の特待生を迎えてるんですね。
具体的には10組以上のクラスの生徒は全員が特待生徒!! 特待の科目は体育だったり、普通課…5教科に特化してたり…芸術性があったり…
とまあ、もう1つ有るけれどそれはまたいずれ…
彼らは学費免除は当然のこと!
彼らは学園生活において各種便宜が図られている。
とまあ、所謂…
曲者!際物!勢ぞろい!!!
特待生(チームトクタイ)なのだ!!
劉一が1組なのは何でかな……??って感じるのはこのことからなのです… 苦笑
まあ、そんな連中なのに…
競泳部のように徒労を組む例は…実は非情に珍しく――――…
ゆえに、ことその競技において異例の強さを誇る…
以上!簡単に説明終わりまっす!
本編です^^!
実況がルール説明に!
不知火に振ると…
ってか、まだ食べてるし… 苦笑
おお!
やっぱり、真面目にしてるね〜!
…口で言うとまたさっきのよーに 酷いとばっちりが来るから言わないけど… 苦笑
そして、解説で言われていた陸上部の諫早先輩と有明先輩は何やら照れていた…♪
あまり、慣れてないんだね…?
でも!不知火の本命は!
生徒会 人吉・阿久根ペア
競泳部 屋久島・種子島ペア
この2チームに注目したいそうです!
「さって… 善吉達…大丈夫かな…? なんかチームワークに難がありそうだけど… なんとなく…」
ちょっと心配そうに眺めているのは劉一。
そして、めだかちゃんは、センスを構えて、競泳部の方をじっと眺めていた。
そんな時、
「なーんや?劉一クンに黒神ちゃん!二回戦は見学かいな?」
近付いてくるのは鍋島先輩。
「私たちばかりが出張っては団体戦の意味があまりないであろう?それは貴様も同じではないのか?鍋島3年生!」
そう言う。
「そうだね。…僕もちょっと休みたいな〜って思ってたから。」
劉一はペタッ…っと座る。
「クククッ…ほんまかいな? まだ全然いけるでーって顔してんで?劉一クン。」
笑いながらそう言う。
「いやいや… そんなことないよ? それに、善吉もしっかりやってもらわないとね! ――――…僕に勝つつもりなら……さ………」
最後の方は小さい声で…
それでいて好戦的に善吉を見ていた。
「フフフ…」
そんな劉一を見て、めだかちゃんも何やら笑顔だ。
「なるほどな〜色々考えてんねんな。 まあ、そう言うウチも後輩には出番やらんといかんしなー。 それにしても、とんでもない連中が参加したもんやなー」
上機嫌だ…
良いことでもあったのかな???
あ…いっつもだった… 苦笑
「……………?それって、やっぱしあの3人?」
「そやで、トビウオ三人衆やん! 実際にあいつら厄介やでー!ゼニの為なら何でもしよる!とにかくな〜」
やーっぱり、ケラケラ笑ってる…
あ…楽しいのかな??
だから?
……このひとはよく分からんね。
「……………貴様はあの三人のことをよく知っているのか?」
めだかちゃんはそう聞く。
「ん〜 まあな リーダーの屋久島部長とは同じクラスやし?もとより変人奇人の特待生やけど、中でも輪ーがかかっとるよ屋久島君は!っとまあ、簡単に言ったら、阿久根クンや黒神ちゃん……劉一クンとは違うタイプの天才やな。泳ぎの種目はなんでもござれれのオールラウンダー、背泳ぎ・バタフライ・クロール平泳ぎといった具合になー その実力自体は素直に尊敬しとるけど、何を考え取るか・何がしたいかがわからへんねー。」
ん……
「僕は天才なんかじゃないですよ…… それに天才嫌いなのに、褒めますね?屋久島先輩は。」
ちょっと疑問だったね…
あんなに、言ってたのに…
「ん〜?まあ、当然やろ?競技がちゃうし、何よりクラスメート!嫌い〜何て言わんて。」
あ…そっか…
っと話をしてると…
「別にわかってもらおーなんて思ってないよ私たちは…」
残った1人…
喜界島さんが…来てた。
「でも、何がしたいかは教えてあげるよ あたし達はね…札束のプールを作りたいんだ。そこで、一日中泳ぐのがあたしたち3人の夢なのさー!」
喜界島さんは…
顔は笑ってるけど…なんだろう…?
目が笑ってないよ…?
「ほんとに楽しい…?」
ついつい劉一が聞いた。
「え…?」
「ん…だからさっ、お金を稼ぎたいのは良い目標だと思うよ?だって、必要なものだからね。でも、ほんとに好きなものは見失ってない?それさえ、わかってたら楽しいって思えると思うんだ。」
劉一がそう言うと…
「ッ…// ふん…」
何やら赤い顔をして立ち去っちゃった…
何か、まずいこと言ったかな?
「劉一…………………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………………………
「…えッ? ええッ??」
怒ってる…?
ま…いつもの事だといえばそうなんだけど……
「あ〜あ し〜らんで〜? 天然ジゴロかいな…劉一クンは。」
頭の後ろで手を組みながらそう言う・・・
「そ…!そんなッ!思ったことを言っただけで、そんなつもりは…」
弁解を!!
「それが、天然ジゴロとちゃうん??」
「うっ………………… そーなの… かな?めだか…ちゃん…?」
めだかちゃんに恐る恐る聞いてみるけど…
「ふん!!」
プイッ!!
っとソッポ向く…
あ…あれ??
「は…反応が違う事ない…??」
「・・・むぅ・・・ 何度も説教しても通じないのだ!少し、ナーバスにもなろう!!」
ナーバスって…
一番似合わないよ…
って!
「わあ!それはそれで、酷い事した気分になるよッ!!ごめんってば!!」
「くっくっく〜〜♪ こうしてみると、普通の女のコに見えんでもないな〜 黒神ちゃん♪ 劉一クンもやけど かわええな〜」
鍋島先輩は後ろで笑って2人を見ていた…
一方…
「何やら、俺達忘れられそうなってるけど!精一杯やろう!人吉君!」
「そうですね!先輩!」
逆にやる気アップ??みたいだったね・・・
「それと、いいかい?人吉君 確かにイベント主催者の我々生徒会がチギッてしまうのはよくないけど、(もう既にやってるけどね…) だからといって、手を抜いて良いということにはならないんだよ?真剣勝負においてね。」
キラン☆っとさわやかに言う。
勿論善吉も…
「ええ勿論! やるからには全力を尽くしましょう!俺が阿久根先輩のペースに合わせますから!」
負けず、さわやかキラキラキラ〜〜☆
「そうかそうか!これは、人吉君に対して愚問だったな!オレは出来の良い後輩を持って幸せだよ!」
じ〜〜〜ん…っと感じて…る?
何やら、すっごい不自然感が漂ってるけど…?? 苦笑
それは兎も角、
「こちらこそ!よろしくです! さあ では! 例によって生徒会を執行しますか!」「おうとも!ともすれば、個人主義に走りがちな今時高校生たちに俺達の団結力を見せてやろう!!」
がっしりと握手をしていた。
このまま…
続く?
っと宣言した後!!
“ダンッ!!!!!!!!!!!!”
一気に駆け抜ける!!!
誰よりもどこよりもはやく!!!
これは…!!これ…は…??
“バッシャ!! ぐい!! バシャ!! ドン!!バッシャ!!”
我先に我先にって感じの…はしりだ!!
・・・うん・・・このまま続く分けなかった… 苦笑
実況も突っ込まずにはいられなかったようだ…
「不愉快な虫が!生意気にオレのペースにあわせるな!!」
「ああ??アンタこそ足つってさっさと 沈めや!!」
罵倒しあい!!
顔面をぐいぐいつけながら、ゼロ距離で!!
不知火はおなか抱えて笑ってるし…
そこまで、細かく実況しなくても良いのに…
「ああーー!!もう!これじゃ、会場に不仲を見せ付けてるだけじゃんか…」
「ふむ、困ったものだ。私たちのようには、出来ないものか?」
善吉達を眺めながらそう言う…
「…めだかちゃん?機嫌を直してくれたのは良いけど… ちょっと・・・ その・・・やっぱし、はず…かしい…から…///」
(胸……当たってるんだ……よ////)
顔を真っ赤に…って!
おおお!初めてそういえたのでは??
劉一クン!!恥ずかしいと!!
第一歩だね!
「だめだ!少なくとも次の競技が始まるまでこうしているぞ!劉一♪」
「う……うん……///」
笑顔でそういわれたら…拒否なんて出来ない。
腕を組んで…
ぎゅっ…っと掴んでる…
それにしても一体何を言って機嫌を取ったのか…
それは、劉一クンのみぞ知るうち…っといいましょうか??
そしてそして…
不仲を見せ付けながらも圧倒的なスピードで前半を駆け抜けている生徒会…それは、陸上部も舌を巻くくらいだ・・・
それと対照的に…
競泳部は最下位の位置にいた。
実況もそれに気がつく。
笑いすぎででちゃった涙を拭いながら…
って笑いすぎだよ!!
とまあ、そう言った感じで不知火が説明を…
よくわかってないようですが?短冊さんは… 苦笑
そして、不知火が言うとおりの25m地点…所謂ハーフポイントについたとき!
「待たせたな!種子島」
「いーえ!待ってたんじゃなく 待ちに待ってただけですわ♪」
そう言い合い…
頷くと…
「さあって…それじゃあ 泳(い)きますか!」
ギラリと、ゴールの方を見て飛び出した!!