小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


第57箱 「えええ!!暗算で、できるのっ!?」



























箱庭学園生徒会執行部についに!『会計』が介入♪

これで滞りがちだった予算関係の業務がスムーズに!

でもでも…不満を漏らすものがいた…

「ううーーーん…」

それは善吉だ。

「ん??善吉どうしたの?」

劉一がそう聞く。

「いやな、揃ってくのは結構なんだぜ?でもよぉ、なーんで後から入ってくるやつが良い役職なんだよ?ってことでな。」

なるほど…

「あはは…そういえばそうだね。 阿久根先輩もそうだし、喜界島さんも。」

劉一苦笑い。

「おめーもだ!ってか、言ったら俺ら同期なのに!」

ぐああ!!っと…

「…ご指名なんだし…それに、このポジションじゃないと、副会長だよ…?めだかちゃんが思う副って言うのは対抗勢力…………それは無理!」

同じく!劉一も!!

でも…

「どっちにしろ、俺よか遥かに上の役職じゃねーか!」

納得いかず…

まあ そうだけどね。

「めだかちゃんも、手柄を立てて這い上がれって言ってるじゃん?善吉も頑張ったら頑張っただけ上がるさ!」

あはは♪っと言う。

「むう…」

そういわれたら…まあ、そうなんだ。

なんせ、業務関係で…劉一に勝てるか?ッていわれれば…

本人の前じゃ絶対!言わないが、………無理だ。

以前にも言ったが、業務の仕事量にケチなんか付けられるやつは銀河系にもいやしねえ…

それだけ本気で思ってる。

それほどまでにやってるんだ。

まあ、言ったとおりご指名…めだかちゃんのせいって言えばせいなんだがな…

「でもさ、善吉…会計とか書記になりたかったの?」

会計と書記…

特殊といえば特殊だよね。

字が綺麗だったら問題ないけど…即座に収集しなきゃならないし…

会計に限っては、ちゃんと計算を間違えずにしないと…えっらい目に遭う。

「……まあ、できるわけでもやりてーわけでもなかったわ。」



「…ならなんで、ぶ―ぶー言うのさ…」

ため息…

「うっせ!なんか釈然としねーんだよ!」

まあ…

気持ちは分からんでもないよね?

「ははは…分からなくはないけどね?」

「なら言うんじゃねえって!」

そんなこんなで…

生徒会室へ…











ガラッっとまず入ったのは善吉。

すると…

なぜか固まっていた…

「あ……。」

扉の前で…

「??どうしたの。早く入ってよ。業務溜まって……んだか…ら……」

続いて劉一…

中を見た……


そこには…



「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜//!!!!!」




着替えの最中の…

喜界島さんが…



「ッ!!!!!!!////////////」

劉一はすかさず、生徒会室の外へ!

だけど…善吉は…


「あ…。う…。」

動けてない… 苦笑


そして…

劉一が…見ちゃったことへの罪悪感を感じていた…反省!!反省!!!って思っていた数秒の間に…





“バシッ!バシッ!!バシィィィ!!!!”





なにやら、人が人を叩くような音が響き渡っていっていた……









そして…


被告人席には…2名…


裁判長兼検察には…1名…



「お金!!お金払って!!!」



裁判長が判決を!

お金を払う!!決定!!

でも…


「は…?なにいってんの…??お前……」


すっごく殴られたのだろう…

ボロボロだ…


劉一は、すぐに出て行ったのが功を成したようだ。

綺麗な顔していた…


そして、


「私のハダカ見たでしょ!だから!!お金!お金払って!!」


ずいっ・・・っと手を差し出す!


「ッ〜〜〜////」

劉一は思い出したのか…

俯いて顔を赤くしていた…


「こんだけ、人をボコボコにしておいてその上金払えってか 良い性格してんな… そして、なんだ??この格差は…?」


劉一と自分を指しながらそういう。

方やボロボロ…方や…普通だった。




「りゅういちくんは、すぐ出てってくれたもん!でも!人吉は!!」

喜界島さんも顔を赤くしてるし…


「ご…ごめん… 僕……」

劉一は…善吉と違って殴られてないから…頭を下げる…

逆に、殴ってくれた方がよかったかも…罪悪感が凄いんだ…

そして、何より…


「だから!お金ははらってよ!りゅういちくんも!!見たんだからっ!!」

もちろん劉一に向かってもずいっと・・・

でも…



「ううぅ…ごめんなさい…… 僕…いま持ち合わせが…」


そういいながら…財布をだす…

中をあけて…ひらひら…



…見事に一円も出てこない…


「ほんとに!?隠してないの!」

疑う…


「隠してないよぉ… 不知火に…奢っちゃってから…今日はもうないんだ…」


運悪く?不知火にマタマタ奢らされたのは劉一君…

ら〜めんを…

前回の水泳大会の臨時ボーナス頂戴☆とかで…




例によってめだかちゃんネタで…



どよよ〜〜〜〜ん…


っとした、空気を見れば…


「ほんとっぽいね…」

信じるだろう。

「いってんのは、マジだ。不知火にらーめん奢ってやってたから、一銭もねーよ劉一は。」

善吉もそういう。

「だったら!はらってよ!りゅういちくんのぶんも!」

善吉に照準セット♪

「カッ!なんで劉一の分もなんだよ!やなこった!こんなとこで鍵かけずに着替えしてた方がそもそも悪いんじゃねーかよ!ドイツもコイツも生徒会室をなんだと思ってんだ?」

劉一と違って…善吉は強気だ…

劉一は完全にしゅんとしてるし…

とどめの一言!を善吉が!!

「大体!見たくねーもん見せられて迷惑してんだぜーこっちは・・・・・・」

っていったと殆ど同時!



ぽろぽろぽろぽろぽろ……



大粒の涙で泣いていたのは…喜界島さんだ。

「いくらなんでも!それは酷いよ!善吉!」


ボカッ!!


誤るように!!っと拳骨をプレゼントする!

「いてっ!」


そして…

「うわーーん!そーーだよ!!酷い!!酷いよ!!お金払って!お金!お金!!今の酷い発言の慰謝料も!!」

喜界島さんも一緒に


ポカポカポカポカポカ!!


「そうだよぉ!!女の子に酷い事言った!!サイテーだよ!!有罪だよ!!極刑だよぉ!!」

なぜか劉一も…


ポカポカポカポカポカ!!


「って!!わかった!!ごめんって!ごめんごめん!!払うから!!ってなんで、劉一までしばくんだよ!」

劉一には突っ込みを忘れない!それこそ善吉君だ♪



そして…


チーーーン♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



目の保養量    900円(2名分)
  慰謝料    300円
―――――――――――――
         ¥1200円


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





「わ〜〜い!ありがとっ!」

すぐに笑顔になってくれた…

「よかった…よ…ほんとにゴメンね?僕…払ってないけど……」

再び謝罪…

「い〜よ!お金あったらまた払ってくれたら♪」

だそうです…

「ってか…あれ、2名分じゃねえの?まあ……安いけど…」

善吉…あんまダメージなさそうで何よりです… 苦笑





とまあ、ハプニングがありましたが…改めて紹介しますと…

生徒会執行部 会計担当 喜界島 もがな。

1年11組の特待生!

こう見えて競泳部のエースで実は…あの種子島先輩より泳力は高いらしいのだ。

本人はまだまだだって言ってるみたいだけどね?

まあ、もっとも、ここで必要とされてるのは泳力じゃなくて金銭感覚!

めだかちゃんの出鱈目な金銭感覚を抑止するためにもl!

まあ、足りてなかったところを補ってくれるのだ!

もちろん競泳部の活動を優先してと言う条件と日当320円!でめだかちゃんから、直々に誘いにいったらしくそれで応じたのだ。




「さって!じゃー仕事しよーかな。パソコンどこ?」

財布も温まったjことだし!っという感じだ。

「んあ?そんな物体は生徒会執行部には無い!はい!ソロバン!」

善吉が差し出したのは大きめのソロバンだ。

「はい??ソロバン???」

当然驚く…

「あはは…ほんとなんだ。それ…ここって、パソコン使ってないんだよ。」

劉一も冗談の類じゃないと説明…


「そもそも、めだかちゃんがいれば、いらねーのよ。あいつ関数計算暗算でするし。」

「インテル入ってる!?」

驚き!!

「ははは……」

劉一…苦笑。

「あ〜ちなみに、そこで傍観してるヤツも勿論やってるぜ?めだかちゃんに同等以上に求められ続けてるからな。」

「ええええ!!!!」

再びびっくり!!

「別に言わなくてもいいのに・・・・・・」

劉一・・・再び苦笑・・・

今度は違う意味でだ…

「ううん…驚いちゃったけど・・・買うのはもったいないし、これはこれで便利だしね。」

そういって受け取る…

「ありがとね?さぁ・・・僕も、めだかちゃんがやってくる前に…ちょっとすましとこっか・・・・・・」

劉一も…業務の山の中へ…


さっ…地獄開始だ☆


この仕事を見るだけで…

「はぁ……」

ちょっとため息したくなるんだぁ… 苦笑











-58-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




キューティーフィギュアマスコット めだかボックス BOX
新品 \1480
中古 \
(参考価格:\4498)