小説『めだかボックス 〜From despair to hope 〜』
作者:じーく()

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第60箱 「とにかく!嫌だ!!」凛ッ
































【生徒会室】



そこでは、怒声が響き渡る……!

「一体!何を考えているのですか!生徒会は!!」

鬼瀬が来た理由を粗方言うと説教に入る!

「生徒の範たるべき生徒会が!生徒会役員が!一体どんな魂胆があって率先して風紀を乱しているのですか!!??」

バン!!っと会長の机を叩く!!

そして、
それぞれ見渡した後…


「人吉善吉君!どうして制服の下にジャージを着ているんですか!!まさか おしゃれのつもりじゃないですよね!?」

まず善吉…

「いや…そろそろ時代がオレに追いついてきたかと…」

なんだ…?この言い訳…苦笑

そして、

「阿久根高貴さん! たとえ貴方がエルヴィス・ブレスリーの熱烈なファンだったとしてもそれは!その大胆さはありえません!!

次は阿久根先輩だ…

「正面から起こられたら…流石に返す言葉がないな…」

まあ、阿久根先輩の反応はまともだろう♪

「御剣劉一さん!!前髪をそんなに伸ばしていいと思ってるのですか!?髪型から風紀が乱れてます!何より、前が見えないでしょう!?安全意識も欠如してるんじゃないですか??なお!それがカツラなら尚悪いです!!」

次に劉一…

「ううぅ……これ…会長命令なのに…」

実は何も悪くない??かもなのです。

劉一君は♪

それにしてなかったら生徒会長に怒られ…

してたら風紀委員に怒られ…

八方塞かもですね…? 苦笑

「かもじゃなくて!そうなんだよ!僕はほんとに悪くない!そうだよ!僕何もしてないし!!」

……まあ、それはめだかちゃんに言ってください!

いえるならね……


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ありゃりゃ、だまっちゃった♪

「うう…作者まで僕を…」

マタマタ落ち込む…


「御剣劉一さん!一体何をぶつぶつ言ってるのですか!?口答えは許しませんよ!!」

「わあ!!なんでもないです!!」

ははは・…・…

とりあえず 暫くお説教の後・・・

鬼瀬さんは、標的を変えてくれた。


「そして!そこのソロバ弾いている人!もとい喜界島もがなさん!あなたは何を『私には何も関係ない』みたいに構えてやがるです!?」

なんだか…

言葉遣いが荒っぽくなってきたね…?

そして、喜界島さんはというと。

「だって、あたし関係ないもん。あたしは制服改造なんてしてないし、スカートの長さも普通だよ?」

しれ〜〜っとそういう。

うん、そうだね。

見た感じは、模範だよ?

でも…なぜか、彼女には通じない!! 苦笑


「は!あ〜〜〜〜ん?そんな事言っても私の目は誤魔化されませんよ!?」


ガッキーーーーーーン!!

再び!メリケン手錠を打ち鳴らすと!!


スパァァァァン!!


喜界島さんの…制服を…!!!

「ちょ!!!////」

思わず目を閉じる!

「…………………」

そして、めだかちゃんの視線が怖い…

でも…

それ以上に!おかしなことに!?


喜界島さん…下着姿になるのかと思いきや…



「ほぉーーーら!あなたが制服の中に水着を着込んでいることくらい私の風紀眼にはお見通しなのです!!」


そう…

なぜか?水着を着込んでいたのだ…

この後部活に行くのかな?

でも…時間内の分かってると思うけど……



喜界島さん…顔真っ赤に…


それよりも…



(何でわかったんだ?風紀眼??)

(めだかちゃんの読心術に似たスキル…ってことかな…? 凄いとは思うけど…喜界島さん…)

(だよな… 何で着ているんだろう?水着を…??)



ですよね…

善吉・劉一はスキルに驚愕し…

阿久根先輩は、着込む意味に…それぞれ驚愕していた…あ、劉一もね? 苦笑


そして、当のもがなさんはというと…


「フッ… 良くぞ見抜いた… 今のはお前を試したのだ!」


頭にポンっと手を置いて…


って!!


「すっごい強気だね… ひょっとして喜界島さんって負けず嫌いなの?」

「遥か高みからかよ!」

口調も変わってるし…





そしてそして…

生徒会室の空気が変わりました!



ずず〜〜〜〜〜ん…っと重く… 苦笑


なぜなら…

もがなは…

「ち…力が出ない…」

ってプルプル震えてるし…

善吉は…

「畜生…遅いな…時代…」

自らのファッションセンスが!

ッ輝く時代が!!って思ってたらしいのに、

脱がされちゃったから… 苦笑

阿久根先輩は…

「・・・・・・・・」

めだかちゃんを模範にしてたから…

やっぱし ショックなのかな??

んで…

「さてと…仕事仕事…」

劉一は…さほど変わってないようだ。

まあ、めだかちゃんが付けろ!!っていってつけたからだし?

元々変装?してたのは、怖かったからだし……ばれるのが…

今は何ともないみたいなんだ!

愛着があるわけでもないし♪



「すみません… 鬼瀬さん 水着だけになるというのは駄目ですか?一応水着も制服だし…」

力の出ないもがなは…とんでもない提案を!!

って!!

「ダメにきまってるでしょう!!」

「それは、流石にやめて…//」

鬼瀬さんと劉一君…息が合った!

「よく分かってるじゃないですか!劉一君!」

偉い偉い♪っと褒めるように…

「いや…僕も男の子だからね?…流石に困るよ…」

そう言って赤くなる…

(かわいい所もあるじゃありませんか。髪型も今の方が良いと思いますし?)

鬼瀬さんは、うんうん頷きながらそういう。

「…粛清はおわったか?後、劉一…鼻の下を伸ばすでない!」

「へう…そ…そんなこと……」

ちょっと…赤くなっちゃったけど…

「まあ、よい。話が進まんからな。鬼瀬同級生。その辺で許してやってはもらえんか?皆決して悪気があったのではないのだ。」

なにやら、めだかちゃんが…庇ってくれてる??

「あ!いえ!生徒会長!こちらこそ職務中にお邪魔いたしました!それではこれで失礼させていただきます!」

ぺこりとお辞儀を…

「ふむ!委員長によろしくな!」

めだかちゃんも…

あれ…??

確かに、僕達は…服装・髪型…粛清されたけど…

あれ??

「こんな流れでいいの…?流れというか、締めで…?」

ついつい口に出てしまった…

まあ、具体的には言わないけど…

「何言ってるんですか〜 劉一君〜 そんなわけ〜〜〜」

スッタスッタと帰っていく…

かと思いきや!!


「ないでしょーーーっ!!」



ドガッ!!!!!


「ああああっ!!僕が掃除したのに!!」


彼女が粉砕したのは、机…

めだかちゃんが座っている机だ…





…生徒会の備品等の管理は常に行っている…

もちろん!掃除もだ!!

5Sを心がけて♪

整理・整頓・清掃・清潔!そして…善吉の躾!!

「オレをオチに使うなッ!!」

何か言ってるけど聞こえな〜〜い♪ 








ってそれより!!

「それについては申し訳ないことをしましたが!それよりも!一番問題があるのです!生徒会長!その恥ずかしい制服以上の悪気がこの世のどこにありますか!!」

…さがしたらあると思うけど…まあ、学校内で…

なおかつ 生徒会長が…って言われたら…

ないかもしれないね…? 苦笑


でもめだかちゃんは…

「恥ずかしい?ふむ、また随分的の外れなことを言われてしまったのもだ。」

飲んでいた珈琲を置くと…

「この黒神めだか!己が肉体に恥じる箇所などひとつもない!」 凛ッ



………………………………………………………

………………………………………………………

………………………………………………………



「いやいや!そういうこと言ってるんじゃなくてね?めだかちゃん!」

劉一が流石にそう言う!!

っが…

「む… 劉一… 私の肉体に恥ずべきところがある…というのか…?」

ちょっと…しゅん…っとなってる…

めだかちゃんは、劉一が言うことには結構効果的なようだ。

まあ、彼が今のところ…唯一無二の…。

彼女に勝ってる男だからかな?

…13年も前のことだけど… 苦笑

「あ…う…そうじゃなくてね…?あの…その…。」

「むぅ〜〜…」

あ…!もう!!

「あ〜〜もう!ごめんってば!そんな箇所ないよ!うん!補佐の僕が言うんだもん!間違いないよ!!」



だ〜〜〜〜っと……

マインドアタックされてる気分だった…から……。



「こらーーー!なに貴方まで言いくるめられてるんですか!!」


勿論、怒られるのは分かりきってるけど…ね… はぁ〜…





(やっぱ 劉一でも無理か…)

(そうだよね…りゅういちくんが言ったらちょっと…こう、かみ合ってくれると思ったんだけど…)

(面白いくらい会話がかみ合わないな… 歯車となれなかったようだ…劉一君…)


3人はそれぞれ…

ここから先は、めだかちゃんと鬼瀬さんの一騎打ちだった…

自分の影響を考えろ〜〜まねしたらどうすんだ〜〜〜っていうPTA的な考えを言うと!

まねさせれば良い!

っと…

そして、爆弾発言!

「この格好は胸元以外を隠しておるのだ!」

ええええッ!!!!!!

「基本全裸なんですか!!!」

「それ……僕も…初めて知ったよ……///」

そして、さらに!!爆弾を!!核を…!!

「むしろ、私の任期中には女子の制服はこれを統一しようとかんがえておるぞ?」

「その考え…聞いてないよぉ…?」

小さな声で呟く。

………見守った方が吉だよね…。

当然、カウンターがくる!

「って!とんでもねえこと企んでやがります!?」




ははは………。





最終的には…

着替えたくない理由は

「とにかく嫌だ!!」

っで終わった…

一応皆、めだかちゃんの名台詞?を期待してたんだけど…一気に撃沈…






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