【 第13話 】
今日も無事、姫様との散歩が終わった。
なんだか今日の散歩はきまづかった。
たぶん昨日のせいなんだろうな。
俺は昨晩の風呂で俺は勇者召喚、送還について姫様に話した。
姫様は知らなかったみたいだった。
「ココごめんなさい」
と何回か言われたが、俺はそんなこと全然気にしてなかった。
「俺のことなら大丈夫だよ!」
と俺は何回か言った。
それが原因なのか今日の姫様はどこかおかしかった。
俺はもう日本に帰らなくても……
とか思いつつある。
こんな楽しい世界とバイバイするなんて俺はいやだ。
俺はここの勇者なんだ!
あと14日間もあるんだ!
考える時間はまだあるじゃないか!
俺はエクレのもとに行く。
そう俺は昨日エクレとどこか忘れたが一緒に行く約束をした。
「ごめん、待ったかエクレ?」
俺はセルクルを連れて門の前に着く。
「待ってなどいない」
エクレは視線を逸らしながら言う。
「ありがとなエクレ待っててくれて」
「だから別に待ってなど……///」
俺は言われる前にエクレの頭をなでる。
エクレの尻尾はフリフリと左右に動く。
やっぱ可愛いなぁ。
いやいやダメだ!
今はそんなことを考えている場合じゃないよな。
「さあ。行こうエクレ」
「あっあぁ///。分かっている///」
そう言って俺とエクレはあるところへ向かった。
「ところでエクレ、どこに向かってるんだ?」
「昨日も言っただろバカ勇者!風月庵だと」
なんか誰かが帰ってきた。
と言うことは聞いたがどこに行くかは忘れたんだよ!
っと俺はつぶやく。
「その帰ってきた人ってエクレの友達なのか?」
「ユキは私の親友だ」
「1人なのか?」
「いやオンミツ部隊の頭領ダルキアンと言う人がいる」
「へぇーその人って強いのか?」
「当たり前だ!最強の剣士と呼ばれているんだぞ!」
エクレは急に大きな声で言う。
まあ。エクレが言うのだから本当に強いんだろうな。
「すごい人なんだな!」
そんなことを言っていると奥に日本にありそうな和風な家が見えてきた。
エクレはセルクルを降り門の前で止まる。
俺もエクレと同じようにしエクレの横に並ぶ。
すると家から声が聞こえ家から顔を出す金髪の女の子がいた。
「遅かったでござるよ」
「すまないユキカゼ」
俺はユキカゼと言う人と目が合い俺は一礼する。
ユキカゼと言う人はこっちに歩いてくる。
「この方がエクレが言っていた勇者様でござるか?」
「こいつがバカ勇者だ!」
いやーバカはいらないでしょ!
っと俺はツッコミを心の中で入れる。
「拙者はオンミツ部隊の筆頭、ユキカゼ・パネトーネでござる」
姿は忍者?の恰好をしている。
なんかうらやましく見えてしまったのは俺があっちで忍者がちょっと好きだったからかもしれない。
「俺は姫様に呼ばれてきた勇者ココロです。よろしくユキカゼ」
俺は右手を前に出す。
「よろしくでござるよ〜ココロ」
俺はユキカゼと握手をする。
ってさっそく呼び捨てかよ!
いいけどさぁー。
「何顔を赤くしているバカ勇者!」
俺は足をエクレにけられる。
「何すんだよエクレ!」
「知らんっ!」
エクレは視線を逸らし言う。
「仲がいいのでござるね」
「そんなわけあるか!」
いつもエクレには否定されるよなぁー。
なんか悲しいよ。
「わかったでござるよ」
「ココロどの拙者のことはユキと呼ぶでござるよ」
「じゃーよろしくユキ」
そう言って俺とエクレはユキの後についていった。