小説『DOG DAYS〜俺が最強の勇者になってやるよ!〜』
作者:音無()

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                   【 第14話 】









ユキに家に入れてもらうとそこにはもう2人いた。


「お久しぶりですダルキアンキョウ、カナタさん」


エクレはこの人たちを知っているようだ。


それもそうかユキと仲良しなら。


「エクレちゃんこんにちは」


カナタさん?かなと思う方がさきにエクレに返事をする。


なぜ割烹着を来ているんだ?


シェフさんなのか?


「これはご苦労でさまでござったよエクレに勇者どの」


この人がダルキアンキョウ?なのか。


「申し遅れました。勇者ココロです」


「活躍は見ていたでござるよ」


なんと!


じゃー俺と闘ってくれるかな?


ってあってすぐに闘ってくれは失礼すぎるか(笑)


「ありがとうございます」


俺はちゃんと一礼しておく。


なんでやったかは俺にもわからん。


「拙者はブリオッシュ・ダルキアンでござる。これからもよろしくでござるよ」


「あっはい!よろしくお願いしますダルキアンキョウ」


ついつい言ってしまった。


「ヒナと呼んでいいでござるよ」


???


ヒナ?どこからそんな名前が出てきたんだ?


するとユキが俺がわからなかったのに気付いたのか説明してくれる。


「…………ってことでござるよ」


「ふぅーん。そんなことがあるんですね」


ユキの話によれば、ヒナさんと言うのは旧名でビスコッティ騎士になる時に当時の領主に頂いた名前らしい。


ヒナさんにとっては2つとも大事な名前らしい。


「よろしくございますヒナさん」


「よろしくでござるよ」


俺はヒナさんともう一度よろしくとあいさつをした。


「ところでヒナさんは何歳なんですか?」


「拙者は…歳でござるよ」


えっ…………。


そんなことがあるのかよ。


「すっすごいですね」


何百歳っていうのは初めてききました。


「それじゃー私は帰らせてもらう」


「どうしたでござるかエクレ」


「ちょっと騎士団の会議があってな」


と言いエクレはセルクルがいる方へ向かう。


「拙者も後で行くでござるよ」


「姫様に言っておきます」


そう言ってエクレは帰って行った。












エクレが帰ってから俺とヒナさんユキで川に行くことになった。


カナタさんは家の用事があるとかで来ないみたいだ。


「何をするんですか?」


「釣りでござるよ」


ヒナさんはのんびりするのが好きみたいだ。


「拙者は料理をするでござるよ」


そんな会話をしていると川につく。


「それでは始めるでござるよ」


俺はヒナさんから釣竿(木製)を貸してもらい横に並んで釣りを始めた。


ユキは家から持ってきた野菜を切り始めた。


「…………」


思った通り釣りを始めると無言が続く。


とてもしゃべり出しづらい空気だ。


でも……


俺は勇気を振り絞りヒナさんに声をかけた。


「ヒナさん!今度俺と勝負してください!」


これしか頭に浮かばなかった。


「いいでござるよ。勇者の力を見せてもらうでござるよ」


「ありがとうございますヒナさん」


俺はまた一礼をする。


そう俺はここで最強の勇者を目指すんだ!


そんな話をしていると俺とヒナさんの縄が引かれる。


1人で上げようとするが全く上がらない。


ヒナさんも同じようで上がらない。


「ヒナさん3・2・1で一緒にあげましょう」


「わかったでござる」


「3・2……」


俺がカウントし1のタイミングで一緒にあげると川から出てきたのは大きな大きな魚だった。


釣り上げた魚はそのままユキがいる方へ飛んでいく。


魚はユキのいる横に着地する。


「それも任したでござるよ」


「りょうかいでござる」


そう言ってユキは魚の方へ手を付け始めた。


その後も小さい魚を数匹釣り上げ、今は食事をしている。


「おいしいよユキ」


「それはよかったでござるよ」


そんな会話をしているうちに食事も終え俺達3人は家に帰った。


たまに釣りをするのも悪くはないな。


そんなことを思いながら俺は帰った。

-14-
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